【ネタバレあり感想】「暗黒と神秘の骨 シーズン1」を見ました。

見応え抜群の近代ファンタジー

ネットフリックス配信ドラマ「暗黒と神秘の骨(Shadow and Bone)」を見たので、感想を。

シーズン2が楽しみな、非常に面白い作品でした。

暗黒と神秘の骨とは?

リー・バーデュゴの「魔法師グリーシャの騎士団」3部作を原作とした、実写ドラマシリーズ。

日本での小説刊行時のイラストイメージで入ると、ビックリするぐらいイメージが別物な、硬派でダークめなファンタジーとなっている。

シーズン1のあらすじ

現実で言うと、中世色残る近代に入り、蒸気機関や銃火器が発達したヨーロッパ風の異世界が舞台。

メインの舞台となる「ラヴカ」と言う国では、国の真ん中に東西を分断する様に巨大な「影溜まり」と呼ばれる、常夜にして怪物ヴォルラクが飛び回る黒い霧が発生していた。

影溜まりによって東西でラヴカは分断しつつあり、国王はラヴカ統一によって敵国フョーダの危機から国を守る為、影溜まりの攻略を目指し、影溜まり内の航路を求め軍を動かしている。

命懸けで軍が影溜まり内の比較的安全地帯を見つけながら、同行する地図制作者が暗黒世界の地図を作り続けるが、影溜まり攻略は上手くいっていない。

そんなラヴカでは、大昔に悪い魔法使いによって影溜まりが出来て以来、いつしか太陽の召喚者が影溜まりを消すと言う伝説が語られる様になっていた。

主人公のアリーナ・スターコフは、ラヴカでは差別を受けるシュー人との混血の孤児で、地図制作者だ。

同じく孤児で幼馴染の、軍の追跡者マルイェン・オレツェフと固い絆で結ばれている。

ある日、マルが任務で影溜まり探索に行く事になるが、アリーナは地図の一部を燃やして地図の再建を必要にし、マルに同行すると言う無謀な事をする。

危険な任務だが生きて帰れると思っていたが、探査船のランタンが消え、パニックになった新兵が火を灯したのを切欠に、探査船はヴォルラクの群に襲われ、アリーナとマルも死にかける。

しかし、危機的状況に陥った時、アリーナは太陽の様な光を発してヴォルラクを倒し、アリーナこそがいつしか人々が待望した太陽の召喚者である事が判明して物語は大きく動き出す事になる。

敵味方みんなホント魅力的

マルと離れたくない一心で地図を燃やして、自分以外の地図制作者も死地に追いやったアリーナに関しては、結構な戦犯だし、他のキャラクターもちょこちょことは、やらかす。

だが、敵味方のやらかしの切欠が、基本的に「誰かの為、仲間の為」が含まれていて、どんなに愚かな動きでも、被害が甚大でも、憎めなさが残り、それが良い。

中でもやはり、ギャングのリーダーであるカズ・ブレッカーと、部下のイネジュ・ガファとジェスパー・フェイヒーの3人組は、太陽の召喚者にかけられた賞金目当てに誘拐計画を立てて接触してくるのだが、マフィアのボスに対する復讐を目的に動いていて中立の立場にあり、立ち回りも面白いし、3人の仲も良く、見ていてとても応援出来る。

カズとイネジュはお互い大事にしてて相当良いし、ジャスパーは大馬鹿でギャンブル狂い色狂いと、それが原因で作戦を危機に陥れる事まであるヤバい奴なのだが、狙撃の名手で、自分で起こした問題も他人が起こした問題も、銃撃で全部片付けると言う力技でヘイトを最後まで溜めずに、ひたすら大活躍である。

シーズン1の大ボスであるキリガン将軍も、力を求めた理由は明白だし、独自の正義があり、悪に落ちた切欠は悲劇的で、暴力の使い方が間違っていたり、興味が無い者に冷酷過ぎて大量虐殺とか、アリーナの手紙を悪用したり利用しようとしたりとか、悪役としても良い意味で振り切っている部分があり、独自の魅力を持っている。

独自設定が入ってくるまで辛いが、入ってからは、それが良い

本作では、とにかく専門用語祭で攻め立ててくる。

覚えてしまえば、字幕を出せば、なんて事は無いのだが、慣れないとダメージが蓄積するタイプの奴だ。

地名は仕方がないとして、本作の敷居を少し高くする設定は、魔法使いにあると考える。

魔法使いはグリーシャと呼ばれ、ラヴカでは貴族の様な特権階級となっている。

敵国フョーダにはグリーシャはいないらしく、ウィッチハンターと呼ばれる魔女狩り部隊がラヴカ内に潜入してグリーシャ誘拐を行い、フョーダでの魔女裁判の為に護送している事が分かる。

グリーシャは一人一属性で、使用可能属性によって魔法使いとしての通称の呼び名が色々ある。

  • 太陽の召喚者:サンサモナー。現状アリーナのみで、太陽の様な光を発生させ自由に操れる。
  • 影の召喚者:シャドウサモナー。キリガンと、その母バグラの一族の属性で、闇を発生させたり、闇の粒子で刃を生成して物体を切断したり、闇を生物に注入する事でヴォルラクに変えたり出来る。
  • 破壊する者:ハートレンダーと劇中では呼ばれる属性で、サイコキネシスで対象の心臓を止めたり、遠距離で遭遇すると厄介で、劇中でも使用者が多く、敵で出ると苦しめられる。能力の応用で体温を上げたり出来る。
  • 癒す者:ヒーラー。対象の傷を癒せる。
  • 火を呼ぶ者:インフェルノ。パイロキネシスが使える。
  • 嵐を呼ぶ者:スクエラー。風を操れる。
  • 仕立てる者:テイラー。整形や、簡単な治療等が出来る。
  • 作り出す者:ファブリケータ―とか呼ばれる奴。固体がデュラスト、化学物質がアルケミ。特殊な道具作ってる人とか。

とあり、ハートレンダーが高頻度で出てくるし、初見だと分かりにくい。

あと、仕方がないとは言えの、地名だ。

ラヴカが東西に割れている状況や外国に攻められているとか、その辺の地政学的状況が分かってこない事には、ピンとこないまま見る部分が出てくるかも。

アリーナの片親の出身国のシューと言うアジア系の国がラヴカの敵国にあるとか、はっきり描写されないからね。

名前だけ良く出てくる、カーチのケテルダムとか、どこ? っていう。

あと、兵士で構成されたラヴカの一軍とグリーシャで構成された二軍も、覚えないと良く分からなくなる。

でも、しっかり作られた近代ファンタジーと言う珍しい独自性と、作り込まれた世界観は、一度ハマれば、この作品だからこその面白さが存分に発揮され、強い武器と言える。

世界描写が上手い

最初に散々平民の世界を見せた後に、アリーナが太陽の召喚者となる事で貴族の世界に足を踏み入れ、その対比を通して作品世界の下から上まで綺麗に描き出される。

東・西、平民・貴族、昔・今、ラヴカ・フョーダと言った対比を通して、視聴者の作品世界への解像度が一気に上がり、ラヴカと言う国の実情が見え、劇中の登場人物への感情移入や共感に繋がる。

その対比の出し方が、登場人物の社会的立場の変化により自然なので、かなり上手い。

終わりに

本作はシーズン1の時点で綺麗に区切りが付きつつ、更に物語が広がる良い引きで終わっていて、シーズン2が楽しみだ。

はじまりは、とっつきにくいと感じるかもしれないが、見て行けば面白くなる筈なので、まずは数話見て欲しい。

ちなみに、お気に入りのキャラクターは、カズとイネジュだ。

もう、とっとと付き合っちゃえよって感じにお互い大事にしているのが漏れ出てしまうのが、かなり良かった。

サブプロット的に最後で合流したニーナとマティアスのエピソードも結構良かったが、悲しい擦れ違いで終わってしまってかわいそうに、と。

マルの親友二人も、かなり良かった。

おススメ。

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