その表現、価値は載ってる?【最低限の表現の「先にある世界」を、基本は目指すべきと言う話】

必要最大限、表現の頂上を目指して

創作とは自分の中にある価値をモチーフを使って表し、形に落とし込む行為だ。

創作活動による成果物の完成と言うアウトプットによって、頭の中の物が他人から客観的に見たり触ったりする事が出来る状態になる事で、ようやく他人と共有する事が出来る。

表現は、記号的なアプローチスタートでも、写実的なアプローチスタートでも、その両方をバランスよく満たす必要がある。

最低限の表現とは、他人が理解出来る最低ラインの記号化や写実表現で、創作者は創作物の中に必ず「その先にある自分の世界」を投影する必要がある。

最低限の表現

最低限の表現は、見れば、記号か写実のどちらかが伝わる表現だ。

例えば、リンゴの絵を描くとして、記号的にシンプルに描くか、写実的にリアルに描くか、何も考えずに行えば、最低限の表現が出来る。

これは、絵に限らず、文でも、写真でも、映像でも、何にでも当てはまる。

最低限の表現を創作者がする時は、その表現をする必要に迫られているが、その表現自体に、価値を深く感じていない。

だから、そこに価値が乗らず、結果的に、面白く無いが、それが何を表しているかは分かると言う状態になる。

最低限を乗り越えた先の世界

では、先の世界を描く表現をする場合は、どうすれば良いだろうか?

それは、表現に、作者が共有したい価値を乗せる事である。

リンゴを描く場合は、美味しそうとか、綺麗とか、そう言う価値を表現に乗せる事が重要となってくるわけだ。

当たり前の事に思えるかもしれないが、この先の世界を描く努力をしない創作物は、実際世の中に非常に多い。

と言うか、先の世界に至るのは、かなり難しいと言える。

「美味しそうなリンゴの絵を描いてください」とか「綺麗なリンゴを粘土で作ってください」みたいな事を言われ、出来る人が、実際、どのぐらいいるか、と言う話である。

それを実現するには、自分の中で、何がリンゴを美味しそうと思わせる記号となっているか、美しいと思わせる記号となっているか、それを表現するにはどうすれば良いか、それが分かっていないと、作り出しようが無い。

つまり、描くモチーフの価値を付加するだけの記号を自覚し、それを表現するだけの解像度を持った創作をする技術を必要とするわけだ。

もちろん、天才だとかセンスの塊で、無自覚で出来て再現性が自分の中であるなら、それで構わない事だ。

描くモチーフが持つ付加価値は?

基本的に、価値を探す時は、何に実際はお金を払っているかを考えると、大抵のことが分かりやすい。

車の場合は、利便性や燃費とか思うかもしれない。

だが、沢山ある車の中で、それを金を出して選んで買ったのは、それが決定打では無く、それは必要性に過ぎない。

選択肢がある場合、ブランドイメージや、格好良さで、車を選ぶ人が、ほとんどだと思う。

最高速度が速い方の車を選ぶのも、必要性では無く、速い物が良いと言うイメージだ。

じゃあ、リンゴを買うのは?

リンゴの栄養が欲しいから?

違う。

リンゴが、美味しそうだからだ。

この様に、実質的に、何に価値を感じて金を出すかを考えると、価値の一側面は見えてくる。

それを、どうやって表し、伝えるかが重要だ。

価値ある形容

基本的に、形容詞に注目しよう。

描くモチーフが、何も形容が無い場合は、価値が乗っていない可能性がある。

状況を描く場合は、価値ある形容が載ったモチーフが面白いとか魅力的な状況を産み出している所を。

キャラクターを描く場合は、価値ある形容が載ったキャラクターの魅力に注目させる仕掛けを作ったり、状況に置いたり、方法は色々ある。

エロスな世界の匠達

大なり小なりエッチな漫画、イラスト、ゲーム、小説、映画、フィギュア、様々な媒体を創作する匠と呼びたくなるようなクリエイターの中には、この感覚が非常に優れた人が多くいる。

彼ら彼女らは、表現をする際、的確な記号化された価値を表現物に付与し、それを武器に、時にファン達に神と崇められている。

「美味しそうな○○○を、同性が思わず興奮する様なのでないと」

「むしゃぶりつきたくなる○○○じゃないと」

「気持ちよさそうな○○○でしょ?」

「この表情がヤバイ」

実際、そう言ったこだわりを持って創作している人の作品は、作風に関係無く、こだわりに価値を感じる層の人々から強力な支持を受けている。

エロスに限らないが、自分の好きなジャンルや作風でない作品なのに、強烈な魅力を感じ後ろ髪が引かれた思いに、経験は無いだろうか?

あるなら、その作品は、まず間違いなく、あなたが価値を感じるモノを記号化して作品の中で表現している。

だから、無視出来ないし、気になってしまう。

価値を作る細部

神は細部に宿る。

価値は、ほんの一手間のディティールの差で、記号として伝えられる。

例えば、二つのリンゴを比較して見て、どちらが美味しそうか分析して見よう。

主観で熟れてそうな、甘そうな、色合いや模様、大きさ、何かディティールで差を判別している筈だ。

欲しい価値を生み出すディティールは何か、それに気付けるか、あるいは知っているか、それが創作者の持ち武器の差に繋がる。

ディティールだけにこだわっては全体が疎かになるが、こだわるべき物のディティールには徹底してこだわり抜かなければならない。

終わりに

価値を表現に乗せられる様になると、それは、ヤバいぐらい強力な武器になります。

何でも出来る必要は、ありません。

自分が強く価値を感じる、一個だけ強力な武器を持つだけで、世界は変わる物です。

価値を感じるモノに追加出来るディティールが増えれば、そこだけ異常に光り輝かせる事も出来ます。

ま、参考までにね。

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