「エロい」描写がメインの物語の作り方

「エロい話を作りたい!」と言う人へ捧ぐ……

エロのコンテンツ力は、凄い。

エロに突き動かされ、人は様々な心理的な障壁も、自力で突破する事だってある。

普段本を読まない人が本を買い、機械音痴がビデオデッキを導入して気が付けばAVの専門家になり、ITが分からない人がパソコンを勉強しインターネットやゲームに興じ、VRに興味が無い人もヘッドマウントディスプレイを思わず通販サイトでポチる。

魅力的なエロには、大きな力がある。

だが、エロければ、何でも良いと言う訳では無い。

エロにはエロの作法があり、ちょっとした事なのに、それを破って力を発揮しきれないエロだってある。

そこで今回は、良いエロい物語の作り方を簡単に語っていく。

エロい内容と言う程の物は無いが、内容が内容なのでR12~R15ぐらいの気持ちで読む人は読んで欲しい。

エロを描きたければエロへ続く道を描け!

エロを描く場合、いきなり「裸バーン!」では、あまりにも味気ない。

それで良いパターンもあるが、エロを描くなら、それなりの作法がある。

エロを描くなら「エロくない状態から、エロい状態への変化」を描写する事が、非常に重要だ。

これは、通常の物語と、何ら変わらない。

本当に描きたい物は、まず、その逆の状態から描くべきだ。

比較できる描写がある事で、本当に描きたい要素が、より輝く。

その基本的な考え方が「エロへの道を描く」と言う事だ。

エロへの道とは、エロくない日常から、エロい非日常へと繋がる道の事である。

ここを上手に描けると、エロを描く準備が整う事になる。

どんなエロに強烈な魅力を感じる?

自分の中に、明確な価値を感じるエロのビジョンが無ければ、そこに焦点を合わせる事は出来ない。

裸なら何でも良いなんて事は無いし、美男美女なら何でも良いでも無いし、エロい事をしてれば何でも良いなんて事は無い。

登場人物の設定、状況、フェチポイント、構図、表現、自分の中に答えを持っていないといけないポイントは、沢山ある。

例えば、男性の厚い胸板や、女性のたわわなおっぱいを描写する時、漠然と描くのと作者の好みの形や動きや色艶やら突き詰めて描くのでは、備わる価値は全然変わってくる。

最高に性癖を込めた記号化や写実を突き詰めたディティールが、あらゆる部分に必要になる。

それを描くなら、恥ずかしがっていられないし、その物に対して勉強を怠る事も出来ない。

エロい描写の意味は何?

エロを描くとして、そのエロい描写は、主人公にとって何だろうか?

トラブルだろうか、チャンスだろうか?

そして、エロその物が試練として待っているのか、試練を乗り越えた先にご褒美として待っているのか、そこに誘う非日常の描写なのか、それら全部か?

主人公を通して物語を描く場合、主人公は必ず、何かしらの問題を劇中で解決しようと、しなければならない。

例えば、主人公が好きな人と結ばれるまでの物語の場合、エロを描くのであれば、結ばれるまでの試練か、結ばれた末のご褒美タイムに、エロが待っている可能性が高い。

一時ブームとなっていたエロトラップダンジョンの場合は、主人公はダンジョン攻略の為に、エロいトラップを回避したり耐え抜く必要があった。

少年漫画のラッキースケベ描写の多くは、トラブルの発生時に同時にエロい事が起き、主人公はトラブルを乗り越えて目的を果たさなければならない。

不倫や浮気を描く場合は、エロはご褒美であり、基本は秘密を隠しとおそうとする部分で物語としての面白さが出てくる。

性的な調教をテーマとした作品の場合、主に調教される側が調教内容に応じた課題を主人に出され、それを乗り越える事で話が進み、試練自体がエロくなる。

出来れば欲しい、エロに対するポジティブとネガティブの両要素

ただ欲しい物を手に入れるだけの物語では、面白く無い。

エロが好ましいなら、同時に好ましくない要素があった方が、そこには葛藤が生まれる。

好きな人と相思相愛なら、身分違い、一方か両方が既婚者や恋人がいる状態、結ばれる事が躊躇われる設定が同時に欲しい。

あまりにも都合が良いエロいオファーが来るなら、何かしらの落とし穴を仕掛けたい。

そもそも犯罪、美人局、相手が実はヤンデレやストーカー、未成年、異星人、幽霊、関わったらエロでは美味しい思いを出来るが、エロ以外でヤバイ状態に陥る方が、物語としては面白くなる。

逆に、エロを好ましくない物として描く場合、同時に好ましい要素があると、そこには受け取りやすさが生まれる。

エロい事はしたくないが、快感は感じたり、誘惑に抗いがたい様な描写だ。

エロが好ましく無く、ポジティブな要素も描かない場合は、エロを描くコンテンツとしては、見やすさは下がっていく。

現実だと難しい事をシミュレーションして描く

エロに対する人々の欲望は、際限が無い。

だからこそ、現実で難しい状況をリアリティを持ってシミュレーションすると、大変喜ばれる。

現実では様々な事情や制約で実現難度が高いか、そもそも実現不可能な事でも、創作の世界では共有する事が出来る。

様々な主人公に都合が良いハーレムは、その最たる物の一つだろう。

主人公の事を既に好いている幼馴染の初期配置も、何気ない行動で好感度が上がり好いてくる誰もが羨む美男美女の存在も、現実的に考えると、かなり都合が良い。

だが、だからこそ「もし、こうだったら」が描ける。

ファンタジーとリアリティ

昨今では、エロに対してリアリティをある程度持っている方が良いとする風潮が多く存在する。

良くあるのが、作者から見た肉体的異性の描写によるミスや、医学的、科学的、解剖学的な視点での嘘だ。

今でこそインターネットによって身近な存在となったが、一昔前までは、異性の裸をモザイク無しで詳しく観察する事は、人によって非常に難しい時期があり、既存のエロ本や動画等の見づらいかデフォルメされた描写を再解釈して描くエロ本の作家が、結構いた。

そうすると、女性は男性器を上手に描けず、男性は女性器を上手に描けないなんて、悲しい事故が結構起きるわけだ。

そうなると、エロ目的で作品を見る人からすると、性器の正解を知っているほど「この人、見た事なんだろうな。いっそモザイクで隠れていた方が興奮する」と言った悲しき評価を受ける事になるなんて事もある。

また、エロ本にて断面図と言った描写が多用される様になった事で、正しい臓器の位置に対する解剖学警察も稀に出没する様になり、エロ業界はリアリティレベルのアップを一部で求められている状態にある。

作品全体がファンタジーな描写であれば良い。

だが、リアルな作風で嘘の描写である事に弊害が出ると言う図式は、読者の目が肥えたと言うか、そう言った知識が一般化されつつあると言う点は、現象として面白い。

女性の性感帯として有名なGスポットは医学的には存在せず、あれは体内に埋まっているクリトリスを内側から刺激しているに過ぎないとか、通常の挿入では子宮口は膣の最奥では無く人体の腹側に位置するのでピストンによって亀頭が子宮に挿入される事は普通無いとか、そう言った知識のアップデートがエロ業界の中でも刻一刻と求められているのは、興味深い。

余談となるが、エロ動画やエロマンガの描写や、そこから得られる知識は、現状、相当量のファンタジー成分が含まれた状態にある。

なので、鵜呑みにして現実に挑むと、その人の好きなジャンルによっては大変な目に遭うだろう。

かの名作「リベリオン」のガン=カタをマスターして実際の戦場に行っても、銃弾は身体を避けて進んでくれないのと同じだ。

ファンタジーはファンタジーとして楽しみ、事実と混同しないのが賢い、と言うか正常な判断である。

どんな話かと話の区切り

物語を作る場合、その始まりと終わりの区切りを決めると、その中で描く事を自然と想像と選択する事が出来る様になりやすい。

例えば、主人公と好きな人が初めてエロい事をする話と、付き合っている二人がマンネリを打破する為に工夫する話とでは、浮かんでくるイメージが全然違ってくる筈だ。

冒頭の二人の関係があり、お楽しみなエロいイベントや、エロい事をする為に乗り越える試練を経て、最後に二人の関係がどう変化するかを描いくのが、なんとなく区切りとして想像できるだろう。

これは、どんなジャンルでも当てはまる。

催眠術で悪さをする話でも、小悪魔の様な魅惑的な相手に翻弄される話でも、オチに捻りを加えるとしても、何となく区切りまで想像出来る。

この区切りは「どんな話か」の中心的な部分を描いて、状況が大きく変わった後に来ると、短い話の中で、描きたい部分を描いて、最悪投げっぱなしでも話を締め括る事が出来る。

良くある失敗が、丁寧に描く事に気を取られ、いつまで経ってもエロい事が始まらないと言うヤツだ。

エロい事の直後に区切りを意識すれば、使える尺やリソース、予定する一区切りまでにエロい事ノルマを果たす事を意識出来るし、区切りを意識して作ればエンディングやエピローグにオチやどんでん返しを意識しやすく、話のクオリティが単純にアップしやすい。

始まりは都合良く、始まり以外は、やや都合悪く

ご都合主義だけで進む物語は、面白く無い。

と言って、エロい事をメインにした話で、ハードな展開や骨太な話を求めない人も多い。

そこで、一般的に良く使われるのが物語の立ち上がりを素早くする為にも「始まりは都合良く」と、面白さを持続する為に途中経過は「やや都合悪く」して、主人公は何かしらの問題を解決し苦難を乗り越える様に描くバランスだ。

どんなに主人公に優しい世界でも、苦難があった方が物語は盛り上がる。

だが、エロい事を描くのに邪魔な苦難は排除し、乗り越える事で、よりエロくなる展開に繋がる工夫が出来ると、エロい作品は魅力が増していく。

生意気だが魅力的な相手を屈服させたりデレさせる展開が好まれるのは、生意気とか反抗的なキャラクター属性が、主人公にとっての苦難として機能しつつ、同時に乗り越えた時にカタルシスも生む為に、大人気と言うわけだ。

おわりに

よいエロ創作ライフを。

ちなみに、エロ作品の相談も受け付けているし、男性向け女性向け問わず実際に相談メールは来ているので、お困りの事があれば、お気軽にどうぞ。

シャイな人は、マシュマロとかpeingで試しに聞いても良いしね。

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