「そこまでしなくても」と言う事に、どこまで”こだわり”固執・執着出来るかと言う話

Salmo Salar Mas

突き抜けた「こだわり」が力になる

出来ない事や、コストの割に難し過ぎる事に対する「こだわり」は、作業を悪戯に送れさせ、止め、時に計画の頓挫に繋がったり、破滅をもたらす事さえある。

しかし「こだわり」とは、正しく扱えれば、創作者の武器になり、作品に力を持たせる物である。

別の要素に変えても成立するマクガフィンにこだわった結果駄作が生まれる事もあるが、変える事が個人的に出来ないマクガフィンへのこだわりこそが名作を生む原動力となり得る。

人は、何にでも「こだわり」を持てるが、同時にこだわる対象は自分で選ぶしか無く、矛盾するようだが矛盾無く、自分で選ぶ事は出来ない。

“「そこまでしなくても」と言う事に、どこまで”こだわり”固執・執着出来るかと言う話” の続きを読む

創作者は「自分に合っていて真理を含む創作術宗教」に入ると良いかもと言う話

Free holding catholic rosary image

あなたは、何教?

創作手法、創作スタイルは人の数だけあり、何が一番大事かも、人の数だけある。

だが、人の数だけ正解がある上で、真理とでも言える揺るがない正しい要素が含まれていない事を一番大事にしても、その創作は上手くいかない。

つまり、上手くいく創作手法は、大勢の人にとっても客観的に正しく、大事なのは合うか合わないかだ。

創作姿勢として、心構えとして「絶対に正しい、自分にとっての最重要な要素」を見つけたり、見よう見まねでも決めると、人は創作する事に迷いが無くなる。

それは、思想や信念、あるいは価値観に由来する物かもしれないが、そう言う物を持っていると、創作者は強くなれる。

そんな、絶対に正しくて揺るがない物、創作における北極星や、真実の愛の様な物を「自分は正しいと知っている」と信じる姿勢は、さながら宗教に例えられる。

いや、それは、まぎれもなく宗教の一種だろう。

この記事では、そんな創作術宗教について語ろうと思う。

“創作者は「自分に合っていて真理を含む創作術宗教」に入ると良いかもと言う話” の続きを読む

【ネタバレあり感想】「ダーマ― モンスター:ジェフリー・ダーマ―の物語」を見ました。

ガチで、吐き気をもよおす邪悪

ネットフリックス配信ドラマ「ダーマ― モンスター:ジェフリー・ダーマ―の物語」を見終えたので、感想を。

連続猟奇殺人鬼が主役の物語だけあって、グロと胸糞展開テンコ盛りの、良いドラマ作品でした。

“【ネタバレあり感想】「ダーマ― モンスター:ジェフリー・ダーマ―の物語」を見ました。” の続きを読む

【ネタバレなし感想】「映画大好きポンポさん」を見ました。【アニメ映画】

映画が好きな人・作りたい人は、一度は見た方が良い作品

ネットフリックスで「映画大好きポンポさん」を見たので、感想を。

凄い作品だった。

大傑作。

“【ネタバレなし感想】「映画大好きポンポさん」を見ました。【アニメ映画】” の続きを読む

「言葉」によるコミュニケーションの難しさについての考察

Free words have power wooden

言葉は、伝わる様で伝わっていない事があると言う話

身体を動かす行動以外でコミュニケーション手段を持つ生物の社会では、コミュニケーションによるギャップは常に問題となっている。

猿や鳥や鯨の鳴き声、蜂の飛び方、蛍の光り方、様々な人には、まだ完全に理解出来ない合図や言葉が自然界にも存在する事が分かって来た昨今だが、シンプルであれば、ギャップはむしろ少ないのかもしれない。

「危ない」「逃げろ」「怒ったぞ」「好きだ」と言った具合にだ。

とりわけ多様な「言葉」を使う場合、言葉には、そのままの意味以外に、ニュアンスや、文化圏による違い、間違い、勘違い、状況的な物、使う人の関係、受け取り方、誰が言うか、様々な「意味や価値の幅」が出来て、それがギャップとなり、時に悪さをする。

“「言葉」によるコミュニケーションの難しさについての考察” の続きを読む

「ファンに無かった事にされた・したいと思われてしまった、自主的封印」作品特集

Free woman in prison image

事故例か、反面教師か

世に出ている作品だが、成功作もあれば、そりゃ失敗作だって沢山ある。

その失敗作の中でも「大人の事情」や「制作者の判断ミス」から、とんでもない代物が世に出てしまうなんて事も。

この記事では、そんな事情から作り出され「ファンに無かった事にされた・したいと思われてしまった、自主的封印」と言った扱いを受けてしまった、悲しき作品を紹介していく。

ファンや想定している客層のニーズよりも制作者サイドの我儘を優先したり、短い時間で長い物語を無理やり形にしようとした事で起きる事故が、お約束のパターンとなっている。

つまり、その姿勢は、超危険と言う事だ。

なお、続編や原作ありの作品に限り紹介し、ちょっとやそっとの炎上や、作画崩壊、賛否両論状態の作品も避ける。

大多数のファンが「あちゃ~」と言う気持ちになった作品達を厳選する。

「テレビ版ヘルシング」とか「アニメ版クロノクルセイド」とか「アニメ版惑星のさみだれ」とか「聖剣伝説 Legend of Mana -The Teardrop Crystal-」ぐらいのやらかしは、今回は載せない。

関連記事:「予想外に劇外からヘイトを集めた味方」キャラクター登場作品特集

“「ファンに無かった事にされた・したいと思われてしまった、自主的封印」作品特集” の続きを読む

「縦方向の大冒険」系作品特集

The Leaning Tower of Pisa

冒険する世界が、縦に長い!

地面が亀や象、クジラの背中にあると信じられていた時代や、平面だと信じられていた時代は、世界の終わりに滝があると思われていた。

地球と言う概念が登場すると、世界の終わりが無い代わりに、世界には海も含めて限りが出来た。

宇宙に人が進出すると、世界は無限に広がったが、どこまでも未知だ。

いずれにしても、人が冒険し開拓してきた世界は、出発地点から横を含むか、縦横の無い状態で一定のベクトルに方向に大きく広がる。

現実では、山頂や海底ぐらいが限界で、月が人の足跡がある最も遠くへの縦方向への冒険だろう。

縦への移動は、現在の人類の状況や技術では、困難と言う訳だ。

そこに、あえて「主に縦方向」と言う制限を付けた、特殊な世界観の作品がある。

冒険が出来る程の縦移動可能な世界は、自然とスケールの大きな世界となって、見る者をワクワクさせてくれる。

また、高層建築物の階層構造を模す事で、階層毎に様々な特色を出して冒険を彩る事も出来る。

この記事では、そんな「縦方向の冒険」が描かれる作品を紹介していく。

“「縦方向の大冒険」系作品特集” の続きを読む

【物語論】嫌われる自己犠牲とは?【キャラクター】

hand of blood donor

自己犠牲なのに、ダメな事

自己犠牲的な言動は、物語でも現実でも、人が他人に愛される為に必須級の要素と言える。

しかし、それは自己犠牲的な言動に、他人が共感が出来たり、正しい部分があると思える時の話だ。

自己犠牲的な言動をとれば、何でも愛される訳では、実は無い。

そこで、今回は「嫌われる自己犠牲」を紹介する。

是非、参考にして欲しい。

“【物語論】嫌われる自己犠牲とは?【キャラクター】” の続きを読む

「普通の街に、管理された異・魔法界への入口がある世界」登場作品特集

brown wooden door close up photography

秘密の入口の先にある、隠された領域

その存在を知っていたり、そこを通る事が自然な存在には開かれた異世界への扉。

そんな物が、普通に人々が日常を暮らしている世界のすぐ近くに隠されていたら?

実は世界には隠された裏側があり、一部の人達だけが知っていて、そこでは特別な力が当たり前だったら?

この記事では、そんな「普通の街に、管理された異・魔法界への入口がある世界」を舞台にした作品を紹介していく。

こういう描写って、実際にあったら良いなってなるよね。

劇中で新たに扉が開かれ世界が繋がったり、断絶して久しい様な作品は出来るだけ除外する方向で。

“「普通の街に、管理された異・魔法界への入口がある世界」登場作品特集” の続きを読む
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。