迷惑なんだけど憎めない
トリックスターは現実を物語を大きく掻き乱し、愉快犯は社会を掻き乱す。
その下位互換として、迷惑行為を犯し流布しショーとする自爆精神溢れる迷惑系YouTuberや迷惑テロリストがニュースを賑わし、時にネットのオモチャとなる。
前者は知的だったりやる事が大きく、善悪は抜きにしてロマン溢れる存在だ。
後者はバカでやる事が小さく、善悪を抜きにすれば微笑ましい存在と言える。
現実では、殆どの迷惑な存在は、このどちらかに偏りがちだ。
いずれにしても、人命や金銭的な価値、対処する時間が損なわれる時点で、とても迷惑な存在に変わりなく、法のラインを超えれば犯罪者である。
しかしフィクションでは、どちらかに明らかに所属しているのに、もう片方の属性を歪に持っているキャラクターが登場する事がある。
知的でやる事が大きいのに迷惑なだけで無害だったり、バカでみみっちい事を高い志と能力でやたら大きくやってしまう。
この記事では、そんなアンバランスさを持った「凄い迷惑なんだけど、迷惑度に対して、ほぼ無害な愉快犯」なキャラクターが登場する作品を紹介していく。
こう言うキャラが誰かの為に動く時は、大抵カッコよくなりがち。
ちなみに、愉快犯とは、社会を恐怖や混乱に陥れたり、騒がれて注目を浴びたり、そう言った事自体を目的の一部とした犯罪で、決して、見てて愉快な犯罪とか、愉快な犯人とかでは無い。
フィクションの有名愉快犯なら、シャーロック・ホームズのジェームズ・モリアーティ教授とかバットマンのジョーカーの様なタイプの犯罪者である。
デッドマウント・デスプレイ(2018)
<内容>
刮目せよ。[デュラララ!!]の成田良悟が紡ぐ、新たな「異世界転生」を――。それは「衝撃の第1話」から始まる物語。幾多の死地を踏み越えた最強の聖職者と、希代の死霊術師の戦いは、新たな舞台『新宿』へと誘う。[レッドレイヴン][マンガ版バッカーノ!]の藤本新太と贈る、衝撃の「転生」ノワール・ファンタジー、堂々開幕!
怪人ソリティアこと雪車村 天鵶(そりむら てんあ)が該当。
美術品を盗んでからアルタ前にケース入りで展示して返したり、都庁を一晩で空模様にペイントして空と溶け込ませて消えた様に見せたり、総理大臣を瞬間移動トリックで誘拐してから返したり、等々の事件で世間を騒がせていた。
理由としては、存在しているかも分からない本物の特殊な存在からの接触を狙っての事。
僕のヒーローアカデミア(2014)
<内容>
多くの人間が“個性”という力を持つ。だが、それは必ずしも正義の為の力ではない。しかし、避けられぬ悪が存在する様に、そこには必ず我らヒーローがいる! ん? 私が誰かって? HA―HA―HA―HA―HA! さぁ、始まるぞ少年! 君だけの夢に突き進め! “Plus Ultra”!!
ジェントル・クリミナルこと飛田弾柔郎(とびた だんじゅうろう)とラブラバこと相場愛美(あいば まなみ)のコンビが該当。
登場当初は自称義賊として個性を使って迷惑配信をしていた。
※この記事は、追記・編集していく予定です。