邪魔だから、自分で消えてよね
邪魔な人や嫌いな人に対し、自殺を促す行為は、現実では許される物ではない。
フィクションでも「僕のヒーローアカデミア」では、爆轟勝己がデクに対して自殺をすすめた事でヘイトを集め、ヘイト解消するまでかなりの時間と禊を要したりと、行為として相当悪辣な物として描かれる事も多い。
現実の学校、職場、家庭等のイジメ問題を思い起こさせる共感性が高い負の行為として、モチーフパワーも強く、現実に攻撃者から「自殺してよ」「誰にも迷惑かけない様に消えてよ」と言われた経験がある人からすれば、許容出来ないネガティブイメージが付いてまわる事もある。
とは言え、フィクションでは登場人物の関係性やキャラクター属性、そして状況次第では、そこまでの悪いイメージを持たない行為として描く事も出来る。
例えば、多くの人が死んで当然の非道と感じる行為を行ったキャラクターに対しては「自殺しろ」と言う強制が罪の清算行為となったり、どうしようもない悪党が悪い行為として行うのであれば、ネガティブな行動としては正しく機能する。
この記事では、そんな「自殺教唆、自害強制」と言う行為が登場する作品を紹介していく。
劇中で実際に強制力の末に自殺者が出ている作品に限り、イジメの常套句で「自殺しろよ」と追い詰めても未遂の物は省く物とする。
また、刑としての切腹も今回は除外する。
ID:INVADED イド:インヴェイデッド(2020)
<内容>
殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」。そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸。頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョン・ウォーカー」の影を追っていく。
主人公が、他人のイドに潜り込むことで対象の精神性を把握し、心理誘導と話術によって相手を追い込んで自殺させる事が出来る。
この能力は、凶悪犯にのみ使うので、主人公はダークヒーロー的なポジションとなっている。
鴨乃橋ロンの禁断推理(2021)
<内容>
かつて、探偵養成学校BLUEで、解けない謎はない天才と呼ばれ、自らも類稀なる才能を生涯探偵に捧げると宣言した男・鴨乃橋ロン……しかしロンは探偵として致命的な欠陥をかかえていた!! 事件解決率100%! 犯人検挙率0%!? 訳あり探偵・鴨乃橋ロンがピュアでマヌケな捜査一課の刑事・一色都々丸と鮮烈に謎を解き明かす!
鴨乃橋ロンが推理後、犯人を記憶・自覚なしに自殺に追い込んでしまう欠陥を抱えている。
相棒の一色都々丸が自殺を止める事でバランスを取ると言う話。
コードギアス 反逆のルルーシュ(2007)
<内容>
超大国ブリタニア帝国に占領された日本=エリア11。そこに生きる二人の少年、ルルーシュとスザク。「ギアス」の力を手に入れ、世界を壊そうとするルルーシュ。ナイトメアフレーム「ランスロット」を操り、世界に理想と真実を求めるスザク。二人の対照的な生き方は、やがて帝国を揺るがす大きなうねりとなっていく。
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。貴様らは死ね」とギアスによって敵に自害を何度か強制している描写がある。
毎度、殺意溢れる相手にカウンターとして行う。
ザ・コンチネンタル ジョン・ウィックの世界から(2023)
<内容>
「ザ・コンチネンタル」はジョン・ウィックの世界を象徴する、暗殺者が集うホテルの起源を描くミニ・シリーズ。1970 年代のニューヨーク、ウィンストン・スコットは兄がコンチネンタルホテルを襲撃したことによって勃発した、巨大な陰謀に挑むメンバーを集める。血で血を洗うこのアクションドラマでは、家族愛、運命、そして復讐を描いている。
強大な敵として登場するコ―マックが、部下に対して殺し厳禁のコンチネンタルホテル内では罰としても殺したくないので、家族に被害を出したく無ければ自殺をする様にと強制するシーンが存在する。
直後、部下は窓から飛び降り自殺をしてしまう。
葬送のフリーレン(2020)
<ストーリー>
魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー
魔王を倒した勇者一行の“その後”。
魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。
彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは--
残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは--
物語は“冒険の終わり”から始まる。
英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!
「アウラ、自害しろ」と断頭台のアウラの魔法を逆に利用してアウラへの命令権を得たフリーレンが自害を強制している。




『アウラわからせ』と、アウラファンを一気に増やした。
自害したくないのに身体が逆らえず勝手に剣が首に添えられ、ほんの少し前まで余裕だった顔は絶望に歪み、アニメ版では髪がハラハラと落ちて刃が首に食い込んでいき、アウラ視点で首が落ちるとか、総合的に芸術点が高いと一部のファン達からは大興奮のシーンとされている。
アッサリ退場となったアウラのファンは、各々が命令権を得た上でアウラに下らない事を命令して尊厳破壊したい欲に駆られ、二次創作が活発に行われifがネット上に溢れている。
徐々に勝負の雲行きが怪しくなって顔色が曇っていくアウラの描写は、実際見事で見所満載である。
騎士達を天秤で操り、首を切って傀儡に変えて兵隊にしていた事の他に、スパイを送り込んでいたり、やっている事は人間側からすると悪その物なアウラ。
しかし、500年も真面目に魔法の鍛錬をしていた上に、80年前に勇者一行と接触し生還し、当時と変わらぬフリーレン相手でも警戒していた点で愚かと言う訳ではなく、見た目も可愛い事からキャラへの死を惜しむ声は結構ある。
バビロン(2015)
<ストーリー>
「生きることは善いこと」 その常識が覆される時代が訪れたら、あなたはどうする。 読む劇薬・野﨑まどが綴る衝撃作が、遂に禁断の映像化! 「その啓示は、静かにそっと訪れる-」 東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社の不正事件を追ううちに、一枚の奇妙な書面を発見する。そこに残されていたのは、毛や皮膚のまじった異様な血痕と、紙一面を埋め尽くすアルファベットの『F』の文字。捜査線上に浮かんだ参考人のもとを訪ねる正崎だが、そこには信じがたい光景が広がっていた。時を同じくして、東京都西部には『新域』と呼ばれる新たな独立自治体が誕生しようとしていた。正崎が事件の謎を追い求めるうちに、次第に巨大な陰謀が見え始め–?
曲世 愛が話しかけるだけで対象を自殺に追い込む謎の能力を持っている。
能力被害者は、一度自殺衝動を植え付けられると、ポップコーンや風船が弾ける限界直前、あるいはSEXにおける男性の射精直前の様な感覚に襲われ、自殺に対して抗えない、一種の快感を伴うカタルシスを感じ、たとえ能力を理解し警戒していても逆らえず、自殺を強制されている様子が描かれている。
羊たちの沈黙(1990)
<内容>
女性を誘拐し、皮を剥いで殺害する連続殺人事件の捜査を任命されたFBI訓練生のクラリス。
彼女に与えられた任務は9人の患者を惨殺して食べた獄中の天才精神科医レクター博士に協力を求め、心理的な面から犯人に迫ることだった。
レクター博士は捜査に協力する代償に、彼女自身の過去を語らせる。
息詰まる心理戦の果てに導き出された答えとは──?
クラリスに失礼を働いた囚人に対し、レクター博士が精神的に追い込んで自殺させる描写がある。
Fateシリーズ(2004)
<ZERO内容>
これは始まり(ゼロ)に至る物語―。大人気作『Fate/stay night』では断片的に語られるのみだった「第四次聖杯戦争」を描いたTVアニメ。奇跡を叶える『聖杯』の力を追い求め、七人の魔術師(マスター)が七人の英霊(サーヴァント)を召喚し、最後の一人になるまで戦いを繰り広げる究極の決闘劇…聖杯戦争。決着を先送りにされたその闘争に、今また四度目の火蓋が切って落とされる。それぞれに勝利への悲願を託し、戦場へ馳せ参じる魔術師たち。士郎の養父が、凛の父が、若き日の言峰綺礼が繰り広げた「第四次聖杯戦争」の真実が、今明らかになる!
「自害しろ、ランサー」は、ある種のシリーズ定番ネタにもなっている。
※この記事は、追記・編集していく予定です。
Make a one-time donation
Make a monthly donation
Make a yearly donation
Choose an amount
Or enter a custom amount
Your contribution is appreciated.
Your contribution is appreciated.
Your contribution is appreciated.
DonateDonate monthlyDonate yearly