【歴史的快挙】『パラサイト 半地下の家族』をネタバレ解説【アカデミー賞受賞作品】

2020年2月10日

第92回アカデミー賞で、ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」(原題:기생충(寄生虫)、英題: Parasite)が「作品賞」「監督賞」「脚本賞」「国際長編映画賞」を受賞して話題となった。

この作品は、世界中で問題となっている「格差社会」をモチーフとした、「現代韓国」を舞台にした「ブラックコメディ」作品だ。

格差社会を使って描いているストーリーのテーマは、「這い上がれない社会システムに、間違った方法(パラサイト)で抵抗したら、どうなるか?」と言った具合だ。

劇中では、実際の格差社会を「富裕層、下層、最下層」と言う3つの家族をメタファーとして使って、富裕層の家族が暮らす一つの豪邸を主な舞台に描いている。

この記事では、ネタバレ有りで、作品についておよそだが脚本パラダイムで区切って説明していく。

あと、多分に個人の感想と解釈が含まれます。

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シナリオの書き方「恋心への抵抗物語」の脚本構造を紹介!もう早く付き合っちゃえよ!

「恋心への抵抗物語」とは?

ここでは「恋心(本心)への抵抗」をテーマにした物語を解説します。

誰がどう見ても両想いなのに、お互い素直になれない、そんなもどかしさがこそばゆい物語です。

この形式の物語は、構造カテゴリーで別の言い方をするならば「相棒と出会い、従うべき現実に抵抗する物語」となります。

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マルコメアニメCM「料亭の味 液みそ いつまでも一緒に篇 90秒」がどうして心に刺さるのかを、スクリプトドクターが勝手に解説

90秒の物語に何が詰まっている?

公開されるや否や、毎度の様にTwitter等のSNSや、webメディアでニュースになるぐらい話題になるマルコメのアニメCM。

2020年1月に第8作目が公開され、SNSでは大きな感動を呼んでいた。

このCMシリーズが、どうして感動出来るのか?

見れば感覚では分かるし、感動に水を差すのは無粋と言う物である。

だが今回は、無粋でこそあるが、あえて分析して解説をしていきたい。

良質な90秒の世界に、どれだけ多くの技術と計算が盛り込まれているのか、物語と言う観点から、それらを解き明かしていく。

無粋と思う人は回れ右。

短編を作りたいとか、物語に興味がある人には、きっと役立つと思われる。

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シナリオの書き方「夢の途中での出会い物語」の脚本構造を紹介!夢と絆、どちらを選ぶ?

「夢の途中での出会い物語」とは?

ここでは「夢の途中での出会い」をテーマにした物語を解説します。

ずっと追って来た夢が、実は出会いの為に用意された物だとしたら?

夢と絆、どちらを選ぶ?

この形式の物語は、構造カテゴリーで別の言い方をするならば「成長の旅をする中で、人生の岐路に立つ物語」となります。

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シナリオの書き方「暴いて欲しい秘密の物語」の脚本構造を紹介!謎を解いたら勝つのは犯人?

「暴いて欲しい秘密の物語」とは?

ここでは「暴いて欲しい秘密」をテーマにした物語を解説します。

犯人が探偵に謎を解いて貰う事まで計算に含んだ、面白い形式の物語です。

この形式の物語は、構造カテゴリーで別の言い方をするならば「謎を解く中で、従うべき現実に抵抗する物語」となります。

目次

  1. 解説
  2. 必須要素
  3. 該当作品
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おすすめ海外ドラマ「ブレイキングバッド」を紹介

最高の犯罪ドラマ

唐突に海外ドラマを紹介する。

今回は、名作犯罪ドラマ「ブレイキングバッド」だ。

個人的には見るべき海外ドラマベスト10には必ず入る。

シーズン1の宣伝時に、荒野の真ん中でブリーフ姿のウォルター先生が銃を持っているイメージ映像が流れた時の、意味の分からなさと衝撃も、今は懐かしい。

それでは、紹介しよう。

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物語が生まれた順番について、あれこれ「実話から寓話」「失敗から成功」「悲劇から喜劇」

物語の発生と進歩、その利用

いきなり始めよう。

まず、物語には実話と寓話が存在する。

創作難易度が最も低いのは「実話」である。

実話は、体験や伝聞によって容易に創作可能だ。

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【コラム物語論】おバカな物語の良し悪しについて

良いバカ、悪いバカ

おバカな物語は好きですか?

今回は、頭の悪い登場人物が大活躍する、おバカな物語から、その中にあるバカの良し悪しや種類について考察していきたいと思います。

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「なろう系」物語のカテゴリーパターンをまとめてみた。

なろう系物語カテゴリー分析

「なろう系」とは、国内小説投稿サイト最大手の「小説家になろう」に由来する、ネット上で独自の進化を遂げた物語類型・カテゴリー等を指した総称である。

大半が素人の投稿によって成り立つweb小説と言う発表の場では、執筆から発表までの時間が早く、楽だ。

その一方、間に編集者等の、原稿の事前確認者が挟まらない事で、商業の雑誌や文庫本程のクオリティ(主に客観性)を維持する事が難しい為、当然ながら玉石混交の場でもある。

その為「なろう系」=「ウェブ小説、異世界モノ」ではなく、「なろう系」=「品質の低い素人小説」の様なイメージを持っている人も少なからずいる。

だが、誰でも環境さえあれば作品を投稿する事が出来て、創作者から読者にダイレクトに作品を届ける事が出来ると言う、発表の場と言う環境は、市場とは違った独自のサイクルで動いていて、その中で独自の物語類型とも呼べるパターンがいくつも定着してきたし、商業で活躍する作家が何人も生まれて来た事も事実である。

「小説」と「漫画」が埋めきれないエンターテインメント領域に「ライトノベル」が生まれた様に、「なろう系」もまた、市場の渇きを満たす為に生まれた存在であると言って良い筈である。

この記事では、そんな「なろう系」と呼ばれる独自進化を遂げた小説群のカテゴリーを、それが物語カテゴリーとしてどこに所属しているのか、どうしてそうなのかを分析、紹介していきたい。

そして「なろう系」の必須要素と共に、どこを変えれば「なろう系」の中で焼き直しにならずにオリジナリティを保持した物語を書けるかも示したい。

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有名作品で学ぶ物語を面白くするポジティブ&ネガティブの行動デザイン

行動デザイン事例集

部分的なネタバレが含まれた記事です。

ポジティブ要素とは、物語の中で登場人物が「したい」「やらなければならない」目標や目的に向かう為の動機となる要素。

ネガティブ要素とは、物語の中で登場人物が「したい」「やらなければならない」目標や目的に向かう為の行動に付いて回る、「出来ればしたくない」行動や、伴うリスクを指します。

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