物語のコンセプトに必要な3つのポイント

そもそもコンセプトとは?

「概念」「全体を貫く基本的な観点、考え方」と辞書には、載っています。

かなり抽象的です。

概念、観点、考え方、どれも本当の事ですがコンセプトに対するイメージが定性的だからか、コンセプトを重要視していない人が、周りを見ても沢山います。

「じゃあ、コンセプトって具体的にどれぐらい大事なの」と聞かれたら、その時は即答で「一番大事」だと答えます。

「コンセプトは、一番大事」ぐらいに思っていない人がいれば、その考えを改める必要があります。

今までの記事で

と、基本的な大事な物や要素を説明してきました。

ですが、そのどれよりもコンセプトが大事になります。

これから説明する全ての要素の前提にある、大黒柱の様な存在がコンセプトです。

では、なぜコンセプトがそんなに大事なのか説明します。

コンセプトとは、中心的アイディア

コンセプトとは、創る起点です。

 

「どんな話を創ろうか?」この時点で、独自性、新規性、斬新さがアイディアに無ければ、その物語には、まだ良いアイディアが込められていない状態です。

感情に訴えかける、出来る限り魅力的なアイディアに練り直す必要があります。

では、魅力的なコンセプトとは、どの様なものだろうか?

魅力的なコンセプトの条件

1:見覚えがあって新しい

「既視感があって斬新」「同じだけど違う物」よく聞く一見矛盾した言葉ですが、この言葉達は、同じ事を言っています。

これは、何も既存の作品の真似をしろと言っているのでなく、「既にある普遍的な物」に「新しい価値を付け加えて欲しい」、または、「新しい物」に「普遍的な価値を付け加えてほしい」という要望です。

そして、これらの要望は、言葉が足りない事ぐらいはあっても的を射ています。

人は、新しい情報を求めていますが、新し過ぎると理解が出来ない生き物です。

また、普遍性は読者の感情的な「共感」を呼ぶ為に必要な物で、新規性は物語の「つかみ」その物です。

あなたの物語のアイディアには、普遍性と新規性が同居し、化学反応を起こしていますか?

※「見覚えがあって新しい」アイディアの事を「フランス・ヨハンソン(著)アイデアは交差点から生まれる イノベーションを量産する「メディチ・エフェクト」の起こし方」と「桝田省治(著)ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ―」等の本で詳しく説明されています。

 

2:コンセプトの時点で対立や葛藤を予感させるか?

物語で重要なのは、主人公の問題解決行動と「物語上の目的の決め方とは?」で以前書きました。

中心となるコンセプトがテーマと密接に関わっている事で、コンセプトには対立や葛藤が盛り込まれます。

逆に、中心となるコンセプトがテーマと乖離している場合は、物語のコンセプトとしては弱い部分がある可能性があります。

3:自分の感情を再現しているか?

まず、感情と知識は違います。

そして、多くの人が失敗するのは、手持ちの、または新しく仕入れた知識を基にしてコンセプトを作ってしまう事です。

読者が物語自体に求めているのは、知識や蘊蓄の前に、大前提で感情装置としての機能です。

感動出来ないと意味が無いのです。

知識だけでは教科書と一緒です。

つまり優先すべきは、あなたが何を知識として知っているかで無く、あなた自信が興奮できる感情の記憶を表現出来るかにあります。

そして、その感情は、テーマに密接に絡んでいる必要があります。

 

人は、知らない事が出来ません。

あなたが感動した事、共感した事、興奮した事の無い感情は、あなたに表現が出来ないものです。

たとえ表現をしても、あなたの中に無いものを無理やり書いても、あなたが本当に表現したかった事とは違います。

それに、本物を知っている読者には、嘘が見破られます。

あなたが本当に書きたくてたまらなく、あなたにしか出来ない感情の表現こそが必要なのです。

 

※「カール・イグレシアス(著)「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方」に、映画におけるコンセプトの事が詳しく説明されています。

 

まとめ

今回の説明で、コンセプトの事をお伝え出来たでしょうか?

「普遍性」と「新規性」がありますか?

「解決すべき問題」が連想できますか?

「テーマ」と共に「感情」を表現出来ますか?

それらが「中心的アイディア」に繋がっていますか?

もし、あなたがコンセプトを考えた事も無い場合は、既存の作品や自分の作品のコンセプトを読み解いてみてください。

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