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一人が権力を持ち過ぎ、自己中を極めると?
独裁と聞くと、人によっては悪いイメージがあるかも知れないが、一長一短だ。
独裁者の決断が早ければ決定速度も実行力も早いし、独裁者の舵取りが上手かったり頭が良ければ、物事が上手く行く事は非常に多い。
一方で、独裁者と意見が違う人は我慢を強いられるし、独裁者の決定が常に正しい事などあり得ないと言う事で、人々の不満は一人に集中する事になる。
不満は、独裁状態で無ければ失敗が避けられた事であればあるほど、大きくなり、独裁者は問題視される。
なので、独裁者は、結果的に集中した権力を利用して、保身に走る。
保身する様な状況になれば、敵味方で物事を判断する様になり、疑心暗鬼にもなる。
そうなると、自己中心的な思考に支配されやすい。
結果、多くの独裁者は、危険人物と人々の目に映る事になる。
負のサイクルから抜け出せなければ、そのまま周囲に不幸をまき散らして、ヘイトを一身に集めながら生きる事を余儀なくされる。
この記事では、そんな「独裁者」をテーマにした作品を紹介していく。
帰ってきたヒトラー(2017)
<内容>
ヒトラーの姿をした男が突如街に現れたら?
「不謹慎なコスプレ男?」顔が似ていれば、「モノマネ芸人?」。リストラされたテレビマンに発掘され、復帰の足がかりにテレビ出演させられた男は、
長い沈黙の後、とんでもない演説を繰り出し、視聴者のドギモを抜く。
自信に満ちた演説は、かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸と認識され、過激な毒演は、ユーモラスで真理をついていると話題になり、大衆の心を掴み始める。
しかし、皆気づいていなかった。彼がタイムスリップしてきた<ホンモノ>で、70年前と全く変わっていないことを。そして、天才扇動者である彼にとって、現代のネット社会は願ってもない環境であることを―。
帰ってきたムッソリーニ(2020)
<内容>
独裁者ムッソリーニが現代ローマに生き返った!?売れない映像作家カナレッティが、復活したムッソリーニを偶然カメラに収めたことから、一発逆転をかけたドキュメンタリー映画の制作を思い立つ。2人でイタリア全土を旅しながらの撮影旅行。ムッソリーニをそっくりさんだと思った若者が気軽にスマホを向けると戸惑いながらも撮影に応じ、またムッソリーニが市民の中に飛び込んで、不満はないか?と質問を投げかけると移民問題や政府に期待していない生の声があふれ出てくる。その様子が動画サイトに投稿されると、再生回数はどんどん増えネットで大きく拡散されていく。ついには、テレビ番組「ムッソリーニ・ショー」に出演するまでに。こうして、かつての統帥(ドゥーチェ)は絶大な人気を集め、再び国を征服しようと野望を抱くが…。はたして、ムッソリーニが現代で権力を握ったらどうなるのか?
スターリンの葬送狂騒曲(2017)
<内容>
ソ連の独裁者スターリンが急死!絶対的な箝口令により、現在まで決して明かされることのなかった禁断!?の≪真実≫が今、明かされる―!
ちいさな独裁者(2019)
<内容>
1945年4月。ソ連軍の攻勢によって敗色濃厚のドイツ。命からがら部隊を脱走した兵士ヴィリー・ヘロルトは、打ち捨てられた軍用車両を発見する。その車両にてナチス将校の軍服を見つけたヘロルトは、寒さを凌ぐ為にそれを身に纏うと、偶然現れた上等兵フライタークに敬礼され、彼が自分に従い始める。これを機に大尉に成りすます事となったヘロルトは、その場に居た兵士を従え、親衛隊を結成させるのだった…。
ディクテーター 身元不明でニューヨーク(2012)
<内容>
“「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」「ブルーノ」のサシャ・バロン・コーエンが、今度は世界一危険な独裁者アラジーンに扮する。ニューヨークで身元不明人になってしまったアラジーンが巻き起こす騒動を描くコメディ。監督は 「ボラット」「ブルーノ」に続きラリー・チャールズ。
デビルズ・ダブル −ある影武者の物語−(2011)
<内容>
20世紀末、世界中の国家を敵にまわしたイラクの独裁者サダム・フセインの長男ウダイ・フセイン。”狂気の申し子”と悪名高く<ブラック・プリンス>と呼ばれていた。そのウダイに顔が似ているという理由で選ばれ、家族の命と引き換えにウダイの影武者を引き受けることとなった男、ラティフ・ヤヒア。ウダイの飽くなき狂気に寄り添い、生死を選ぶ自由さえ許されなかったラティフが、影武者として応え続けながら、闇の中で見たものとは?
独裁者 The Great Dictator(1982)
チャップリンが一人二役に挑戦、ヒトラーを戯画化しヒューマニズムを謳い上げた問題作。記憶を失ったひとりの理髪師は、軍の迫害を逃れながらも何とか生き抜いていた。そんなある日、彼は自分と瓜ふたつの独裁者・ヒトラーに間違えられてしまう。
独裁者と小さな孫(2015)
<内容>
祖国イランを離れヨーロッパで亡命生活を続けている巨匠モフセン・マフマルバフ監督が込めた平和への想い。独裁政権に支配される国。クーデターが起こり、年老いた独裁者は幼い孫と共に逃亡を余儀なくされ、自らの圧政により貧困に苦しむ人々の暴力と憎しみの連鎖を目の当たりにする。
ヒトラー ~最期の12日間~(2004)
<内容>
1945年4月20日。ソ連軍の砲火が押し寄せるベルリン。ヒトラーとその側近たちは、総統官邸の地下要塞に避難していた。もはや敗戦を疑う者はいなかったが、正常な判断力を失ったヒトラーは、わずかに残った軍勢に戦況の挽回を命じ、惨状をさらに悪化させてゆく。
※この記事は、追記・編集していく予定です。



