立地を生かした人工の水源
Wikipediaによると、
ダムまたは堰堤(えんてい)は、水力発電や治水・利水、治山・砂防、廃棄物処分などを目的として、川や谷を横断もしくは窪地を包囲するなどして作られる土木構造物。
一般にコンクリートや土砂、岩石などによって築く人工物を指す。
大規模なダムで川を堰き止めた場合、上流側には人造湖(ダム湖)が形成される。また、土砂崩れや地すべりによって川が堰き止められて天然ダムが形成されることもある。
一方、地上だけでなく、地下水脈を堰き止める地下ダムもある。このほか、貯留・貯蓄の比喩として用いられることがあり、森林の保水力を指す言葉に緑のダムがある。
堰(せき、い、いせき)ともいい、この場合は取水や水位の調節などが目的で、砂防堰堤は除く。
人間以外には、ビーバーがダムを造る動物として有名である。
等と説明されている。
ダムには、ロマンがある。
その大きさ、稼働時の迫力、ダムマニアがいるのもうなずける魅力がある。
同時に、ダムにはドラマが付き物だ。
作るだけでも大勢の思惑が絡み合い、中には故郷が水底に沈むと言う悲しい思いをした人も大勢いるのも事実だ。
この記事では、そんな「ダム」をテーマに据えた作品を紹介していく。
黒部の太陽(1968)
<内容>
関西電力は、黒部川上流に発電所を建設するため、太田垣社長総指揮の下、社運をかけて黒四ダムの工事を行うことになった。岩岡剛(石原裕次郎)はトンネルを掘るためにどんな犠牲も省みない父に反抗し、家を出て設計技師となっていたが、工事の現場を訪れた剛は、責任者の北川(三船敏郎)の熱意にほだされ、体の弱くなった父のかわりにトンネル掘りの指揮を執る。しかし工事が進むにつれて犠牲者は増え、山崩れと大量の水がトンネルを襲い、剛らはダム工事の難しさを痛感する。莫大な資金の投入と技術陣の科学的な処置の甲斐があり難所を突破。剛は北川の娘・由紀(樫山文枝)と結婚。翌年2月、北アルプスを抜いてトンネルが開通。その瞬間を躍り上って喜ぶ労務者たちの中で、北川は由紀の妹、娘・牧子の死を知らせる電報に接し、激しく慟哭した。数年後、完成したダムの堂々たる姿に無限の感動を覚える。
佐久間ダム(1954)
<内容>
貴重なカラーフィルムで撮影された大自然の征服。
特殊車両や大型建設機器による機械のスペクタクル。
初ソフト化!
電源開発会社の委託で岩波映画が製作した佐久間ダムの建設記録映画の第一部。
佐久間ダムの着工からバイパストンネル完成、仮締切による流路変更までを描く。
映画が撮影された1953年の日本は敗戦の傷跡がまだ色濃く残り、人々は明るい未来を見通せない時代であった。
資源のない日本は復興の柱となるエネルギー源を水力発電に求めた。
「佐久間ダム」の建設資金は世界銀行から、技術はアメリカから土木機械を導入し、国家プロジェクトとして驚異的なスピードで工事を進めた。
映画は1954年5月に完成後、直ちに皇室や官僚試写後に映画館で全国上映され、
結果300万人の観客を動員する大ヒットとなり、当時の国民に希望と自信を与えた。
音楽は同年に劇場公開された『ゴジラ』の伊福部昭。
ダムネーション(2014)
<内容>
アメリカ全土につくられた何万基ものダム。それらの多くは、川を変貌させ、魚を絶滅させ、それにもかかわらず期待される発電・灌漑・洪水防止のいずれにおいても低い価値しか提供していない。むしろダムの維持には高い経済的負荷がかかっている。そんな負の面ばかりのダムを「撤去」する選択が、アメリカでは現実になってきた。だが、「ダム撤去」が当たり前に語られるようになるまでには、「クレイジー」と言われながらも川の自由を求めつづけてきた人びとの挑戦があった。彼らのエネルギーにより「爆破」が起こるドキュメンタリー。地球の血管にも例えられる川。ダムが川に及ぼす影響は、私たち生き物すべてに影響する。ダムが撤去された時、川は解放され、みずから元の姿に回復していく。製作責任者はパタゴニア創業者のイヴォン・シュイナード。共同プロデューサーは生態学者で水中写真家のマット・シュテッカー。
ダムマンガ(2014)
<内容>
自身の名前・黒部弓見からダム子とからかわれ、ダムを毛嫌いしていた弓見だが、ダム部に勧誘されて!?密かに愛好家を増やしているダムのこと、知ってますか?あなたもこれでダムマニア!前代未聞の美少女ダムマンガ!
ふるさと(1983)
<内容>
ダム建設のために水中に没していく小さな村。その村で最後の夏を過ごした少年の記憶。大きな自然を身近に感じられる素晴らしい映像と、その中で対話する少年と老人の素朴な人間関係が、失われていくものへのせつない思いを呼び覚ます。あの少年の日とともに、僕の村は消えていった。
ホワイトアウト(1995)
<内容>
真保裕一の同名ベストセラー小説を映画化した、大ヒット・アクション。ダムを占拠した武装テロリスト集団に立ち向かう、運転員・富樫の活躍をスリリングに描く。
摩天楼の男(1960)
<内容>
大峡谷にそそりたつ電神ダムの建設にあたる三浦組と荒川組との間には、凄まじい争いが続いていた。三浦組の現場では事故が続発。荒川組の仕業なのだが、証拠がないので手が出せない。ダム工事現場に乗り込んだ熱血技師が、陰謀と無法者たちに敢然立ち向う豪快スペクタクルアクション篇。
※この記事は、追記・編集していく予定です。