【ネタバレあり感想】『コブラ会 シーズン5』を見ました。

最高に面白かった!

コブラ会のシーズン5を見終えたので、感想をば。

前回の記事:【ネタバレあり感想】『コブラ会 シーズン4』を見ました。

コブラ会とは?

コブラ会とは、1984年に制作された映画「ベスト・キッド」で、主人公のライバルだったジョニー・ロレンスが、映画主人公のダニエル・ラルーソーに高校生の空手大会で負けて以来、50代になるまで負け犬人生を送ってきた所から物語が始まる。

ひょんな事から、いじめられっ子のミゲル・ディアスに空手を教える事になったジョニーは、コブラ会を再興し、自分の人生を自分流で取り戻そうと足掻いていく事で物語は大きく動き始める。

本作の面白いポイントの一つが、ベスト・キッドの時の俳優がその役のまま、実際に経った年代分だけ役も歳を重ねて演じている事がある。

なので、ベスト・キッドシリーズに登場する様々なキャラクターが可能な限り登場する。

それが、ベスト・キッドファンでなくても面白く、むしろコブラ会を見てからベスト・キッドシリーズを見たくなる様に出来ている。

ベスト・キッドで敵役だったジョニー救済までの物語なのだが、ジョニーがとにかくバカで、粗野で、ハチャメチャなのだが、実は悪い奴では無く、環境に恵まれず選択を誤ってきただけである事が分かり、ミゲルを空手の師匠として導きながら、ジョニー自身が大きく成長していく姿は、応援したくなる事間違いないだろう。

シーズン5は?

シーズン4のラストで、シルバーの謀略によってクリーズが逮捕され、ミヤギ道場とイーグルの牙が閉鎖に追い込まれてしまった。

更に、ミゲルは本当の父親を捜しに一人旅立ち、ダニエルは、かつてのライバル渡口チョウゼン(ベスト・キッド2のライバル)を呼び、打倒シルバーを目指す。

そんな始まりのシーズン5だが、なんと言っても見所の一つは、ジョニー、チョウゼン、そして新たに加わってしまうマイク・バーンズ(ベスト・キッド3のライバル)で組む、ダニエルのライバル3人によるドリームチームの結成だ。

それぞれ空手で失敗したライバル三人は三者三様の人生を送っているが、変な所で似ていてウマが合うのも最高に面白い。

ジョニーの人生立て直しと成長

ミゲルの父親探しはアッサリ終わり、ジョニーはシリーズ通して最高の時間を過ごす事になる。

ミゲルを取り戻し、ロビーと仲直りし、ミゲルとロビーの確執を取り除き、ミゲルのママとの間には新しい命を授かり、自分の人生を見つめ直し、新しい仕事に挑戦する中でおバカなりに父親になる決意を固め、本当に幸せの絶頂状態だ。

自分勝手だったジョニーは大事な物の為に動こうと努力し、逃げてきた過去と向き合い、コブラ会を完全に失った中で、ようやく明るい未来に向けて人生を歩みだす。

ダニエルの絶望と復活

一方で同じ頃、因縁の相手シルバー打倒を目指すダニエルは、チョウゼンの活躍もあってシルバーに宣戦布告するが手痛い報復に遭い、心を折られてしまう。

シリーズ通して空手道場同士の抗争だった筈が、シルバーの登場で事態は変わる。

シルバーは大きな視点で壮大な計画を練り、邪魔者に対する攻撃は一線を超える事に躊躇が無い。

クリーズ(クリース)とは違う、マフィアの様な過激な攻撃を仕掛けてくるのだ。

更に、韓国から助っ人を呼びよせ、金と頭を使って一大勢力を急速に築き上げていく。

完全敗北し絶望していた時、ダニエルを救ったのはジョニーを始めとしたコブラ会シリーズを通して得た仲間達だ。

ベッタベタで王道だが、家族、そして、かつてのライバルや教え子達がダニエルの戦いを支え、参加する為に一堂に集結する展開は最高に熱い。

自分の対となる誰かと出会い、成長する子供達

大人達だけでなく、子供達の成長も著しい。

ミゲルとロビー、サムとトリ―、ロビーとケニー、トリ―とデボン、ケニーとアンソニー、ディミトリとイーライ、過去の自分と重なる相手との対峙によって、自分の過ちに気付きつつ、過去の自分の分身である誰かを救う為に動く事で、自分自身を救う事にも繋がり成長していく子供達。

一方で、思わぬ裏切り者も出てしまったが、裏切り者の末路は悲惨だった。

スティングレーの覚醒

シルバーに利用され、餌を与えられつつ脅迫されているスティングレー。

長らくコミカル以上の良い所が無く、悪の手に落ちてしまいダメダメだった彼も、シーズン5で遂に覚醒!

勇気を出して助けに駆けつける姿は、スティングレーが好きな人は大歓喜の展開。

と言うか、普通に強くなってて、彼なりに裏で頑張っていた事が伺えるのが報われる。

投獄されたクリーズの暗躍と末路

シリーズ悪の象徴であるクリーズ、シルバーにハメられて投獄されてしまったが、今回もしっかり裏で糸を引いていて一安心。

裏切ったシルバーを排除しつつ、コブラ会に返り咲こうとするのだが、まさかまさかの結末には衝撃を禁じ得ない。

同時に、ジョニーに対して人並み以上の情を匂わせるクリーズの人間臭さによってキャラクターの魅力がアップしているのも、かなり良し。

盛り上がりまくるクライマックス

決着は大会ではなく、シルバーとの場外乱闘。

シーズン5のクライマックスは、シルバーの不正の証拠を掴む為に潜入する子供達と、酔った勢いでシルバー宅に殴り込むポンコツライバルトリオによる偶然からの同時奇襲攻撃。

子供達は監視カメラの映像を入手して不正を暴こうとし、師に教わった技術をフルに生かして知的に戦う。

一方で、大人達は鈍器に日本刀に釵(サイ。チョーゼンの使ってた武器)と、銃こそ出て来ないが殺し合い同然の、マジ修羅場。

遂に殴り合いから殺し合いとなるが、シーズン5通して武道馬鹿を通したチョーゼンの、まあ強い事。

(直前に死亡フラグ立ててくる事で、見ててドキドキも凄い)

ダニエルは一度シルバーと一対一で完敗を喫していたが、チョーゼンは日本刀を使ったシルバーを追い詰め、ボロボロのシルバーと再戦したダニエルはシルバーの教えを使い勝利を手にする終わりは、映画の設定まで利用していて綺麗な畳み方。

美味しい所をダニエルが持って行ったが、強さの序列的にはチョーゼン>シルバー>ダニエルなのかもしれない。

一方で、シーズン5で色々整ってるジョニーは、シルバーが雇った助っ人達と戦い苦戦するが、生まれてくる子供の存在を起爆剤に覚醒、一人で殆ど倒してしまった。

シルバーの助っ人一人相手にダニエルとチョーゼンで苦戦を強いられていた事から、火事場の馬鹿力なパワーとは言え、ジョニーの子供に対する想いの強さが感じられるのも良かった。

シルバーの悪事を暴き、シルバーは逮捕され、コブラ会は終焉を迎えたが、あの終わり方だ。

シーズン6、あるよね?

終わりに

コブラ会のシーズン5は、止め時を失うぐらい面白かった。

元ライバル達が似てないのにソックリなのは笑えたし、良い指導者や弟子に恵まれると、悪人でも更生する(逆もある)と言う一貫した構成は、メッセージ性も普遍的で力強い。

ジョニーのおバカさ、スティングレーの弱さと勇気、チョーゼンのお茶目さ、シルバーの悪のカリスマ感、他にも無数の魅力が詰まっていて、元々大好きなシリーズだが、シーズン5は良い勢いを感じられた。

イーライが代表に選ばれるくだりもグッとくるし、ディミトリとコンビで戦う姿もカタルシスがある。

マジで最高でした。

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