これは情けない言い訳の記録である。
一部の人は薄っすら記憶にあるかもだが、ここだけの話、「完璧な物語論のマスターピース」をこの手で構築しようとした過去がある。
あらゆる物語の構造を解き明かして、これさえ使えば、かなりの確度で客観的に普遍的で一定ライン以上のシナリオが書ける、みたいなロードマップありの代物。
結論から言うと、見事に頓挫した。
挫折、座礁、大転倒である。
諦めたわけじゃない(と思いたい)んだけど、あまりの準備不足と沼っぷりに白目を剥いて、途中で投げ出してしまった。
今回は、なぜその壮大な野望がポシャったのかを言い訳がましくも、語る。
記事はnoteの方にもあるので、どうぞ。
https://note.com/monogatarukoubou/n/n76743dce7c16?sub_rt=share_pb
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目次
理由①:カテゴリーとジャンルの整理が終わってない
まず最初にブチ当たった壁がこれ。
物語のジャンルとかカテゴリーをきれいに分類しようとした。
だけど、これが終わってないし、終わらない。
表現面でなら、「ファンタジー」って一口に言っても、ハイファンタジー、ローファンタジー、異世界転生、ダークファンタジー……って無限に増殖していく。
さらに「ミステリー要素のあるSFラブコメ」みたいな複合すると、ジャンルも例とする作品の所属も、扱いが難しくなり、それが既に分類可能な状態のリストが無いと、大半の作品がどこに所属させればいいか分からない。
そして、それは作品を分析しないと分からない物が、あまりにも多い。
無理。
また、構造ジャンルで分けるのも、そもそも全部の構造のジャンルを特定しきっておらず、今でも穴埋めが終わり切っていない。
そこに、何かが入ると分かっているのに、何を入れると良いのかが曖昧なままだ。
この土台となる「枠組みの整理」の時点で止まった。
世界中の未整理な物語を綺麗に整理するなんて、一人でやるにはキャパを大幅に超えていた。
理由②:詳細にしようとすると「細分化の無限ループ」に陥る
じゃあ、ジャンルとかカテゴリーは一旦諦めて、具体的な物語創作の流れ、をゴリゴリに細かく書いていこうとしたら、次は?
今度は、流れの「前後左右上下」や、「プロセスの分岐」をまとめようと出していく中で、細胞分裂みたいに延々と細分化が出来てしまう。
人、状況、ジャンル、時代、入れる値が変わると答えが変わる。
じゃあ、式をまとめればと考えても、それも数が膨大だ。
数学で言えば「この世にある、特定の事に使える基本的な答えや式を網羅出来るか?」みたいな話。
粒度を間違えれば、宇宙の歴史でも記述するんかってくらいの膨大な量になっちゃう悪寒。
完全に「詳細の沼」に溺れ、力尽きた。
理由③:ちょうど良い粒度にすると「既存のものの焼き直し」になる罠
じゃあ、細かくしすぎるのがダメなら、もっと全体を俯瞰した「ちょうど良い粒度」にまとめ直そう!
って思うよね?
で、ざっくり綺麗にまとめてみたんだ。
「あれ……? これ、そこら辺の物語論の本とか、シナリオスクールで教えてる内容にちょっと毛が生えただけでは……?」
そう。
実用性を考えてちょうど良いサイズ感に落とし込むと、結局は先人たちがすでに通った道をなぞる事になる。
個性を出そうとすると細分化の沼に落ち、まとめようとすると凡庸になる。
辞書的なマスターピースを目指すと、それだけで色々キツイ。
結果:要するに、時間も体力も気力も足りなかった
突き詰めていくと、この矛盾をすべて解消して誰も見たことがないマスターピースを完成させるには、狂気的なまでの膨大な時間とエネルギーが必要だって、動き出した直後に気付かされたわけだ。
「あ、これ今のライフスタイルじゃ、時間がいくらあっても足りないわ」
って気付いて、急に……こう……ね?
ぶっちゃけ「めちゃくちゃ面倒くさくなった」と。
あまりにも荷が重すぎた。
創作論を語るのは、別に良いし、楽しいけど、それを数式みたいに完璧にシステム化しようとするには、時代を先取りし過ぎた。
ちなみに、AIに予測させたけど、現状のAIでは、まったく役に立たなかった。
ネット上の情報を焼き直すだけ。
なんなら、私発の情報をさも専門家みたいにAIが語ってくる上に間違っているなんて始末。
というわけで、私の壮大な野望は凍結したわけだ。
やるにしても、準備なり、AIの進歩が待たれると思われる。
マスターピース化に期待してくれた人達や支援者には、本当に申し訳ないです。
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