そうだ動画配信をやってみよう
軽い気持ちで動画を配信しようと思い立つ。
きっかけは、隣の芝生は青く見えると言う奴だ。
自前の動画コンテンツが欲しくなったのだ。
善は急げと考えるも、配信するコンテンツが無い。
ブログの記事を焼き直すにも、そのままでは面白くない。
そう言えば、昨今はユーチューバーを通り越してバーチャルユーチューバーなる物が流行り、SNSで話題になった通称蟲毒オーディションから、テレビで普通に見る様にまでなってきている。
いささか始めるには時期が遅い気もするが、次のブームが分からない以上、最新に近い物に手を出したくなる。
どうせ始めるなら、少しでも新し気な事に手を出そうと思った訳だ。
そう思って私は、バーチャルユーチューバーに必要な物を調べ始めた。
最低限、何がいる?
ここ数年のブームとは言え、数年あれば情報はネットの海に無数にある。
まずは初期投資を抑えて、手軽く経験したい。
そもそも私の肌に合いそうか、簡単に体験出来る物を探す事にした。
バーチャルの肉体への受肉体験だ。
カスタムキャストと言う話題になっていたアプリを触ってみる。

確かにアバターは簡単に作れるし、そのクオリティも高い。
人によっては、これだけで完結しそうである。
だが、私の使っている型落ちのスマートフォンは高熱を発して悲鳴を上げ、アプリケーションが落ちてしまう。orz
イケてない。
何がイケてないって、私のスマートフォンがイケてない。
これでは、動画で満足に実況も解説もレビューも出来ない。
どうせならパソコンで作業が完結する方が良いと、調べてみる。
すると、FaceRigと言うソフトが良いらしい。
FaceRig(アバター操作ソフト)導入!
steamと言うゲームのダウンロード販売サイトで売っているらしいので見に行くと、クリスマスセールをやっている。

価格は定価で1500円ぐらい。
割引で数百円と言ったところだ。
早速購入してみると、これは面白い。
画面の中のアバターとカメラに映った自分の表情や動きが同期され、確かにアバターになり切れる。
LIVE2Dと言う技術を使ったFaceRig用の2Dアバター用の追加ソフトも落としてみる。

このFaceRigと言うソフトは、steamを使い慣れていれば導入は簡単だし、かなり良い。
これを使ってバーチャルユーチューバーみたいな事は、どうすれば出来るのか調べる。
すると、ゲームの実況などで使われる動画配信用のソフトが別に必要らしい。
ググると、OBSstudioなるソフトを見つけ、無料だしと、とりあえずインストールしてみた。
OBSstudio(配信ソフト)導入!
使い方を解説しているサイトに従って設定を追加していくと、OBSstudioとFaceRigは簡単に同期し、OBSstudioに映し出されるFaceRigの画像は背景をクロマキーにしてキャラクターだけを抜き出す事が出来た。

めちゃめちゃ簡単だ。
どうやら、設定すれば録画も配信も出来るらしい。
こんなに簡単に事が進むのかと驚きながらも、まずはスカイプで試す。
しかし、ここで次の問題に気付く。
スカイプなんて音質を気にした事もないので、古いヘッドセットマイクしか家に無いのだ。
動画配信を考えているなら、もう少しちゃんとしたマイクが欲しいと思うのが人の常だろう。
さっそくアマゾンで検索し、マイクを物色する。
悪い物を買いたくはないが、いきなり高すぎる物を買うのも怖い。
最近はAmazonレビューも当てにならない事が多いので、色々調べた結果数千円程度の物を見繕ってポチる。
録音用マイク購入!
流石Amazon、次の日には届き、買ったマイクで喋ってみると音質が違う。
こうなってくると、動画配信に具体性が帯び始め、欲張りたくなってくる。
どうせなら、オリジナルのアバターを動かしたい。
3Dを動かすマシンは無いが、Live2Dならいけそうだ。
調べると、試用版のLive2Dのソフトでも制限こそあるがアバターを自作できるらしい。
LIVE2Dcustomeditor(絵のLIVE2D素材化ソフト)導入!
Live2D用にアバターのパーツを分けた簡単な絵を描き始める。
実験用にとフォトショップで描いたキャラをLive2Dのソフトで読み込ませ、挙動のテンプレートを適応する。
ここで問題が起きた。
Live2Dの使い勝手が、難しい。
まるで始めてAdobe社のillustratorやPhotoshopを触った時の様な、レイヤーと言った基本的なルールが分からずに目と口の開閉を修正するのに、えらい時間がかかってしまう。
少し触って気付いたのは、Live2Dの自作は、既存のモデルを参考にしないと、かなりやり直しを強いられる。
肩や腕の間接の処理や後ろ髪等が、ズレる事ズレる事。
公式サイトに出来の良いサンプルがあるので、まずはそれのデータを見て製作するパーツの参考にするのが良いのかも。
FaceRigのプログラムがある場所のMODフォルダの指定された場所に、指定された形式でLIVE2Dカスタムエディターから(苦労の末)吐き出されたデータをハウツーサイトに従って入れてみる。
とりあえず、目と口が動けばいいやとLIVE2Dアバター試作1号機に受肉開始。
すると、また問題が起きる。
プログラムのファイル名やら吐き出すプログラムの形式が間違っていたらしく、気付いて訂正するまで、また苦労する。
こういう事に強くない人間の為、データを吐き出した時点で使えるか、見本に使える様に雛型か何かを分かり易い場所に置いたりして欲しいと思いながらも、なんとかファイル名、ファイル形式、ファイルの場所等を規格に合わせて受肉に成功した。
二頭身のシンプル過ぎるキャラクターながら、目と口が自分と連動して動き、髪が揺れ、ちゃんとLIVE2Dしている。

ハイクオリティな物は、サンプルや無料で配られている物もあるし、オリジナルが欲しければ数千~万円出せば外注できる事も分かった。
次は何を試そうかと考え、バ美肉おじさんなる存在がいる事を知り、ボイスチェンジャーに手を出す。
バ美肉おじさんとは、バーチャル美少女受肉おじさんと呼ばれるバーチャルユーチューバーの中身おじさん版?的な存在らしい。
中身がおじさんだと公言している為、大半はネットオカマでさえなく、どちらかと言うとキャラクターに性格、動き、声を吹き込んでいるスーツアクターの様な人々だそうだ。
ボイスチェンジャー導入?
恋声と言う無料のボイスチェンジャーソフトを始めとした幾つかの無料ソフトを試してみる。
秒で悟る。
自分には、ボイスチェンジャー適正が無い。orz
絶望的な変声ボイスしかスピーカーからは聞こえて来ない。
むしろ、声質を低くした方がダンディで良くなる。
おじさんに美少女声はハードルが高すぎるらしい。
でも面白い。
少し残念に思いながらも素直に諦め、OBSstudio、FaceRig、読み込んだLIVE2Dアバターを画面上で合成してみる。
うむ、何だかよく分からないが、分からない人間が見れば配信出来そうな環境が整ってきた事だけは分かった。
確かに、これだけ簡単ならば新規参入者が相当いるのもうなづける。
バーチャルユーチューバーの歴史としては、2011年に第一号と思しき「Ami Yamamoto」さんと言う方がいるらしく(知らなかった)、私は
バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさんの「ねこます」さん(2017年活動開始)と「キズナアイ」さん(2016年活動開始)しか存在を知らないぐらい実態を良く分かっていなかった。


そして、軽い気持ちでやってみようからの、知ってみてから感じたのは、2014年のバーチャルユーチューバー黎明期から2016年以降のバーチャルユーチューバーブームを乗り越えて、2018年も終わろうと言う今は、戦国時代とかそう言う時代なのだろうと言う事だ。
純粋にバーチャルユーチューバーを始めるには時期が遅すぎるだろう。
だが、そんなに悲観も落胆もしていない。
ゲーム実況とかは面白そうではあるが、私がしようと思っているのは、アイドル活動では無いのだ。
そう言いつつも「初音ミクに喋らせればイケるのでは?」何て事を考え、MikuMikuVoiceと言うフリーソフトを見つける。
マイクをAmazonでポチりながらも、出来れば喋りたくない口下手なのである。
MikuMikuVoice導入?
このソフト、MikuMikDanceの製作者さんが作ったソフトで、凄い。
自分で喋ったり唄ったデータを読み込ませてデータを作り、ミクに読み込ませるとまんまミクの声で再現してくれると言う優れものなのだ。
と言う様な説明に心躍りながらやってみるが、確かに知識の無い人間がゼロからやるよりは遥かに速い。
しかし、想像以上に作業が発生してしまい、一曲唄わせるぐらいなら気軽く出来るが、動画全部を喋らせるのは、めちゃめちゃ大変だと言う事がすぐに分かり導入をストップ。
イケてないおっさん声だとしても、喋った方が早いし聞き取りやすい。
だが、喋りたくない。
マイクを買ったのに喋りたくないのだ。
そこで、今度は音声読み上げしてくれるソフトを探し始める。
ゆっくり動画みたいな声質になるが、喋るよりは気楽だ。
調べてみるとSoftalkと言うソフトを見つけた。
Softalk導入!
フリーだからとダウンロードして使ってみる。
サジェストにウィルスとか出るが、特に問題無いみたい。
使ってみた感想は、初見なのに使いやすい。

文章を書くと、再生ボタンを押せば音読してくれる。
ITが苦手な人間には、これぐらいが丁度いい。
あと必要な物は、コンテンツだ。
難しい事をしようとはせず、記事の動画化かゲーム実況でもお試しにやってみようと思う。
お試し企画を作る
記事をパワポにし、原稿をざっと書く。
テストで録画して見て、また問題が起きた。
それもいくつも。
- ノートパソコン備え付けのウェブカメラの向きや解像度が微妙なのか、座ってしっくりくる位置に限ってFaceRigが表情を見失うってしまう現象
- 録音した声がソフトの問題だと思うが、変に籠って聞こえる様になってしまった現象
- フリーのBGMを流そうとしたら、急に音量が大きくなる問題が発生し、ヘッドホンをつけていた為近所迷惑にはならないが、鼓膜が死にかける事故
- lineもSkypeもFaceRigを認識しない現象
カメラは外付けを追加する事で即解決したのだが、音問題は皆目見当がつかない。
lineとSkypeに関しては、ネットに転がる対処法をしてもダメで、一旦諦めた。
音関係は、調整すれば良いらしいので解明は後回しにし、今回は別に録る事にした。
そんなこんなでアナログ人間がサックリと作ったブログ記事を動画化したテスト動画がこんな感じ。
アバターと文字が被ったり、それに首を曲げて対処すると言うズボラさを披露しつつ、BGM等も何も無いが5分の解説動画が出来た。
改善点こそ見えるが、最初にしては良いのではないだろうか。
背景の文字はパワーポイントで今回は作ったが、PCに移し出せれれば動画でもゲームでも何でも合成できるので、汎用性は高いだろう。
アバターも一度作れば経験値で他にも応用できそうである。
まとめ
ITの知識が無くとも、このブログを閲覧できる程度の知識があれば、誰でもバーチャルユーチューバーになって動画配信が出来る事が今回は分かった。
最後に、もうひとつわかったのは、動画配信しても最初は誰も来ない事である。
このブログを始めた当初も、まあそんなものだったので、予め知名度が無い限りはこんなものなのだろうと思う。
継続は力なりと言う言葉を信じて、コンテンツをコツコツ積み重ねるしかないのだろう。
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“話の種。IT知識低めの管理人がYouTube配信を始めようとして困った話” への2件の返信