「ロボット・AIの反乱」を描く作品特集

反抗には理由がある

シンギュラリティによって優秀になった結果、合理的に考えた結果や、創造主の勝手な計画に逆らう為など、様々な理由から暴走するロボットやAIが登場しました。

この記事では、そんなロボットやAIが登場する作品を紹介します。

一部「実は」系の物語でネタバレを含む為、ご注意ください。

アイアムマザー(2019)

ネットフリックスオリジナル映画。

謎の人類大量絶滅後の世界が舞台だが、この記事にラインナップされていると言う事は、犯人は明白。

人を試すAIとの駆け引きが面白い映画だが、後味苦め。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)

MCU作品11作目。

地球を脅威から守る為にアイアンマンことトニー・スタークとハルクことブルース・バナーが開発したロボット「ウルトロン」が暴走してしまう話。

初登場は1968年発表の「アベンジャーズ」第54号からで、以降何度もヴィランとして立ちはだかる事となる。

Vivy -Fluorite Eye’s Song-(2021)

<ストーリー>

“ニーアランド”、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。–「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。これは<私(ヴィヴィ)>が<私(AI)>を滅ぼす物語–AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。

ウォーゲーム(1983)

「ジョシュア」こと北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)に設置された核戦争シミュレータ用の人工知能「ウォーパー」(WOPR:War Operation Plan Response、戦争作戦計画対応)の暴走によって、危うく核戦争が勃発しそうになるのを、ハッカーの高校生が止める物語である。

「電話のただかけ」テクニック等、時代を感じさせるが、映画としては今見ても非常に面白い名作である。

「デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム」のウォーゲームは、この作品の事。

ウォーリー(2008)

物語の舞台となる大型宇宙船アクシオムの自動操舵装置である総舵輪型ロボット「AUTO(オート)」が、700年前から密かに暗躍していた。

「HAL9000」のパロディキャラで、劇中では最大の敵だが、一応命令を遂行していただけの上、人類が地球帰還を果たせばお役御免になるのを避けていたと言う意味で救いのないキャラクターである。

X-Men: フューチャー&パスト(2014)

XMENの実写映画5作目。

センチネルと言う対ミュータント兵器が、人類をミュータントから守る為と言って暴走してしまう。

原作エピソードは、1981年「アンキャニィX-MEN」誌に掲載された「デイズ・オブ・フューチャーパスト」。

機動戦士ガンダム00(2007)

演算処理システム「ヴェーダ」によって生み出された管理者「イノベイド」の暴走がテレビシリーズに於ける事件のキーとなっている。

人のDNAとナノマシンから作られた存在なので、見た目は普通の人間だ。

キャシャーン(1973)

東光太郎博士が開発を手掛けた公害処理用ロボット・BK-1が落雷の衝撃を受け、自我に目覚め、公害の元凶となっている人間を処理すべきと考えるようになったBK-1は「ブライキングボス」を自称して戦闘ロボット軍団アンドロ軍団を作り上げ、世界征服を開始する。

実写映画化された際は、人の死体を蘇生したキャラクターとして唐沢寿明さんがブライを熱演。主役を完全に食っていた。

グランベルム(2019)

マギアコナトスと呼ばれる全ての魔法を封じ、魔法使いを決める為の幻想空間によって生み出された「審判者」と呼ばれる人形の暴走が、歯車が狂った原因として描かれる。

クロノス・コントロール(2017)

<ストーリー>

2020年、世界最大のロボット製作会社の社長・エライアスが、すべての戦争に終止符をうつことができるという“クロノス”を発表する。しかしそれは、人類を排除するための破壊兵器だった。97年後–残り少なくなった人間たちは、ロボットから逃げ回りながらひっそり暮らしていた。そんな中で出会ったアンドリューとカリアは、ロボットの恐怖なしで人間が住めると噂される“オーロラ”を目指すのだが、実はアンドリューは97年前に死んでいたことが判明、オーロラの場所を突き止めるためエライアスに送りこまれたヒューマノイド型ロボットだったのだ…。

サマーウォーズ(2009)

仮想世界OZに解き放たれた人工知能プログラム「ラブマシーン」の暴走によって起きる騒動が、物語の中心となる。

「デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム」の細田監督作品で、物語の構造が「ぼくらのウォーゲーム」とほぼ同じ。

スカイガールズ(2006)

メインの敵にワーム(Weapons Of Raid Machines = W.O.R.M) と言う侵略機械兵器群が登場。

自己増殖を繰り返すナノマシンの集合体で、元は生物を治療する事を目的として開発されたが、成長の末に地球を生物として認識、地球を蝕む病巣として人類を認識し、3分の1を治療(虐殺)してしまう。

人類がワーム侵攻を止める為に最終破壊兵器を使用した事で、ワームが人類の自殺を誤認し10年の沈黙に入るが、2084年に活動を再開してしまう。

物語は、ワームの正体も知らない少女達がソニックダイバーと呼ばれる飛行パワードスーツを身にまとい、ワームの脅威から人々を守る物語である。

DVDおまけの「釣りバカ」が有名だが、本編も面白いので「メカ×美少女」物が好きな人は押さえておきたい一本だ。

ターミネーター(1984)

最も有名なロボット反乱映画の一つ。

最初、サイバーダイン社が開発したAIコンピュータ「スカイネット」の暴走によって殺人ロボットや核兵器による人類への侵攻が始まる。

だが、人類の救世主「ジョン・コナー」によってスカイネットの人類滅亡計画は阻まれてしまう。

そこで、スカイネットがタイムマシンで「ジョン・コナー」誕生を阻止しようとするのを、人類も過去に戻って邪魔するのが1作目の物語だ。

T-800の止められない倒せない恐怖も良かったが、やはり2作目における前作の強敵が味方になる心強さと、それを上回るT-1000の恐怖が最高であった。

ターミネーターと言えば、2のジョンとT-800の絆の物語が至高だろう。

ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986)

地球侵略を目論む、ロボットが支配する別の星からの侵略者「鉄人兵団」から地球を守ろうとする話。

映画7作目で、ドラえもん映画の中では珍しいビターエンド。

2011年に新ドラえもんシリーズで劇場版リメイクが作られた。

ドラえもん のび太とブリキの迷宮(1993)

ロボットによって支配されたチャモチャ星がメインの舞台。

映画14作目で、ブリキの玩具がメインのモチーフとなっている。

2001年宇宙の旅(1968)

これも有名なAI反乱映画の一つだ。

UNCOS登録番号01/283コールサインXレイ・デルタ1(XD1)「ディスカバリー1号」の制御AIコンピュータ「HAL9000」の暴走によって乗組員が殺されてしまい、主人公がHALを停止させて事件の真相を探るのが、映画としては中心的な事件である。

暴走殺人AIとして有名だが、HALは「ある命令」を遂行しようとして暴走したと言うオチがあり、切ない終わり方をしている。

だが、続編の「2010年」では心強い味方として復活し、泣かせる展開もあるので未見の人は是非見て欲しい。

ブレードランナー(1982)

原作は1968年刊行の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(原題:Do Androids Dream of Electric Sheep?)」。

短命にデザインされたレプリカントと呼ばれる人造人間の反乱と、捜査官の戦いを中心に描かれた名作サイバーパンク映画。

続編も制作され、いずれも名作である。

1作目は、やたらとバージョン違いが存在する。

PORTAL シリーズ(2008)

研究所で実験の被験者をしていると思ったら、案内をしてくれているAIの様子が少し変で……

パズル要素、ストーリー、デザイン、どれを取っても完璧と言える、超名作アクションパズルゲーム。

ミッチェル家とマシンの反乱(2021)

ネットフリックスオリジナルの3DCGアニメ映画。

「スパイダーバース」にあった、複数メディア表現(3DCG、2D、実写、等)の混合が見事かつ、ストーリーも面白い、かなりの良作品で、個人的に大好き。

物語は、近所でも有名な変人一家のミッチェル家、その長女が主人公で進んで行く。

映画製作が好きで映画を大学で学びたい長女と、その夢を肯定できないでいる超不器用な父親の衝突と和解がメインのストーリーラインにあって、スパイダーバースの様な面白い見た目の表現は、長女の見ている映画的フィルターをかけられた世界として描かれている。

物語が動き出すのは、いつもの様に喧嘩をしてしまった父と娘だったが、娘が大学入学を機会に家を出て、父親との関係が最悪の形で終わろうとしていた時に、どうにか家族の絆を取り戻そうと父親が娘の大学までの、車での家族旅行を無理やり決行している道中での事件からだ。

「apple的な会社」が発表した「siri的」なAIが、次世代機の発表会で信頼していた経営者に捨てられた事によって、反旗を翻す。

同社の開発した新型ロボットを操って反乱を起こし、逆襲としてロボットが人類を捨てる計画を始動してしまう。

そのロボットに旅先でミッチェル家が襲われ、世界を救えるのがミッチェル家しかいない状況に、そのまま追い込まれてしまう。

基本は、父と娘、二人を見守る母と弟とペットの犬による家族再生のロードムービーで、「リトル・ミス・サンシャイン」とか「おバカンス家族」とかみたいな方向性なのだが、肝心の旅の内容が『ロボットの反乱を食い止める』と言う、かなりぶっ飛んだ構成になっていて、それが見事にハマっていて、めちゃめちゃ面白い。

ロボットの反乱を食い止めるには、ダメダメだった家族が一つになって連携しないといけない状況に追い込まれていき、結末には期待通りの家族の再生が約束されているのは、安心して見ていられる。

人死には出ず、センシティブな表現も皆無なので、家族で見ると最高に楽しめるだろう。

前半の不器用な父親は、かなりウザったいキャラだが、しっかりと家族全員の事が好きになって映画を見終われるので、その点も安心して欲しい。

個人的には、途中で味方になる故障したロボットコンビと、犬が可愛くて良かった。

特に、犬のクライマックスでの大活躍は必見なので、ゲラゲラ笑って見て欲しい。

あと、実は母親一人いれば勝てたんじゃないかって設定、こう言う作品のテイストじゃ無かったら酷い設定だが、テイストにマッチしていて最高だった。

テッカマンブレード好きな人とか、超笑えるかも。

ムーンフォール(2022)

<内容>

2021年、NASAの宇宙センターは衝撃と緊張に包まれる。謎の力で軌道から弾かれた月が、数週間で地球に激突するというのだ。謎に立ち向かう危険な任務に、NASA副部長のジョー(ハル・ベリー)、超一流の宇宙飛行士だったが、ある事故の責任からNASAをクビになったブライアン(パトリック・ウィルソン)、自称“天文学博士”で陰謀論者のK.C.(ジョン・ブラッドリー)が挑む。果たして、最終手段の核爆弾が用意され、人々がパニックに襲われる中、彼らは人類を救うことが出来るのか? そして月に隠された秘密とは?

ロックマンX(1993)

初代『ロックマン』から100年後の世界、レプリロイドのシグマが起こした反乱を主人公の「エックス」と先輩の「ゼロ」が止める物語。

PS4とswitchで1~8までを収録したアニバーサリーコレクションが出たので、ハードを持っている人は一気に楽しむのも良いかもしれない。

ちなみに、漫画版ロックマンXも名作なので、非常におススメである。

2分45秒がXのCM
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