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【トラウマ】『生体部品・パーツ』登場作品特集

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機械のパーツとしての人生

生体部品とは、機械を動かす為に生体を部品とした物を指します。

サイボーグは「機械によって身体の補完や拡張を行った存在」で、主体はあくまでも「生体」です。

ですが、生体部品は逆で「機械の足りない機能を生体と言う高性能な自然物の流用によって成し遂げる」と言う『悪魔的発想』の産物になります。

この記事では、フィクションに登場する生体部品を取り上げていきます。

一部、ネタバレが含まれますので注意してください。

R-TYPEシリーズ(1987)

名作横スクロールシューティングゲーム。

機械と生物が融合した様なグロテスクなデザインの敵を、カッコイイ宇宙船で撃ち落としていくゲーム。

と思ってプレイしていたら、とんでもない設定に脳天を殴られる作品。

まず、一作目で「人間の脳を機体に積んで直結していた」と言う設定に、ショックを受けるが、シリーズが進むと生体部品設定にバリエーションが出てくる。

二作目では、「パイロットは手足を切断され、胴体と頭部のみで直接機体へと接続される」事で操縦している。

三作目に至っては「14歳ほどの肉体に幼体固定処理をされた23歳ほどの女性を直結している」事が分かる。

とにかく、地球を守る為には、パイロットは生体部品になる覚悟で作戦に挑まなくてはならないと言う、ハード過ぎる設定だ。

更に、なんとか地球に帰還したら、パイロットがシリーズ通しての敵性生物バイドに気付かぬ間に浸食されていて、味方によって撃墜されるオマケまである。

機体はカッコイイが、間違っても乗りたく無い。

※追記

R-TYPE識者曰く、一部の資料でそう言う設定が匂わされた程度で、実は普通に操縦しているパターンが殆どとの事。

ゲームのOP見ると、確かに普通にパイロット歩いて乗り込んでるシーンがある。

刺激的な設定故に、ネット上で独り歩きして公式扱いされているだけ、らしい。

ウォーハンマー 40,000 シリーズ(1987年)

<メカニクス内容>

機械の栄光を讃えよ!

汝、来るべき戦いに備えよ! プレイヤーは〈帝国技術局:アデプトゥス・メカニクス〉の一員となって、​〈東部辺境宙域:イースタン・フリンジ〉で新たに発見された​惑星シルヴァ・テネブリスで、探索艦隊と〈技術司祭:テック・プリースト〉を指揮し、データネットワークを調べ上げることが目的だ。​

元々は1983年に登場したミニチュアゲームから派生したシリーズの一つ。

兵器のパーツにしたり、ワープ航法装置のパーツにされたり、中々にエグイ設定が満載。

日本では、そこまで知名度が高く無く、色々な意味で敷居が高いゲームだが、追い続けるのは大変だがハマれば面白い作品。

86―エイティシックス―(2017)

敵である無人兵器《レギオン》が、性能向上の為に人間の脳を部品として使われる描写がある。

M3〜ソノ黒キ鋼〜(2014)

劇中に登場するマヴェスと呼ばれる搭乗型ロボットには、LIMと言う装備がある。

人が立ち入ると浸食を受ける無明空間では、LIM(リンカー・インターフェイス・モジュール)によって搭乗者を精神汚染から守るのだが、この装備には無明空間で侵食され、屍鋼(シバカネ)に感染した主人公の兄が素体となり、搭載される事で開発されている。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(2015)

「阿頼耶識(あらやしき)システム」と呼ばれる生体拡張によって、モビルスーツと直接人を繋げる事で機能を限界まで引き上げる技術が登場。

施術は失敗する確率が高い危険な物で、主人公の三日月は度重なる過度な使用によって物語が進むにつれてモビルスーツ「バルバトス」と繋がっている時以外は身体の自由が利かなくなると言う代償を払う事になります。

本作では、敵勢力となるギャラルホルンに所属する「アイン・ダルトン」が瀕死の重傷を負った際、阿頼耶識システムの施術を受けて人機融合のモビルスーツ「グレイズ・アイン」の生体パーツとしてシーズン1のラスボスとして立ちはだかる。

その後、戦死したと思われたアインは、ガンダム・ヴィダールのコックピットシステムに脳組織を移植され、完全な生体パーツに。

ヴィダールのパイロットであるガエリオには負荷をかけず、アインの脳が負荷を肩代わりする事で阿頼耶識システムと同等の力を発揮する「阿頼耶識typeE」へと引き継がれます。

Quake シリーズ(1996)

名作FPS「DOOM」の開発元が作ったFPSゲームシリーズ。

1997年に登場した「Ⅱ」以降、人と機械が融合した様な敵が多数登場。

2005年に発売された「4」では、物語終盤に主人公が敵に捕獲され、生体改造を行われるシーンを一人称視点で見せられると言う絶望的な演出がある。

かなりグロいので視聴は注意が必要。

あと、流れ作業の手術がかなり雑。

最終兵器彼女(1999)

ヒロインの「ちせ」は、謎の敵に抵抗する為に、国によって最終兵器へと改造されてしまう。

最初、ちせ自身の意思は残っているし、人の形にも外見上は戻れるが、戦闘を重ねる毎に人間性が消えていき、ちせは皆を謎の敵から守るヒーロー的なポジションから、自分を犠牲にして敵を殺し、国を守らせられる人柱へと立場を変えて行く。

滅茶苦茶泣ける物語なので、未読の人は是非。

重鉄騎(2012)

<内容>

2020年頃、通称「シリコンカビ」と呼ばれる半導体を分解する微生物が世界各地で大量発生。
コンピューターの機能停止の影響で、全てのインフラが麻痺し、未曾有の大災害が発生した。
現代社会でいうところの“国”は機能を失い、食料や資源を巡って局所的な暴動・支配が世界を覆っていく。
そんな中、広大な領土と前近代的な兵器を多く保有する『アジアの大国』が、コンピューター制御を必要としない“兵器”を用いて欧州へ侵攻、多くの“国”をその支配下に置いていった。

この侵攻は、後に『第三次世界大戦』と呼ばれた。

領土侵攻・紛争が長きにわたり繰り返されていたが、ユーラシア大陸においてその支配域を最も広くもった『アジアの大国』の呼びかけにより、2045年に第三次世界大戦は終結。
『アジアの大国』の呼びかけに応えた16ヶ国による“国際連合”が再発足。
その後も国境での小競り合いが続いていたが、『アジアの大国』にて新たな国家主席が政権を握ると、事態は急速に進展する。

『統一戦』という呼称の元、地域紛争を力で鎮圧、大規模に軍隊を増員し欧州を制圧、アメリカ本土への上陸戦を開始したのである。

東海岸線は陥落し、アメリカ軍本隊は本土での防衛線突破阻止でジリ貧の状況であった。
だが2082年、メキシコに避難していたアメリカ軍を中心にいよいよ反撃が開始される。

近代文明の崩壊した世界で、『第2の独立戦争』が始まろうとしていた・・・

HVT(Heavy Vertical Tank)が該当。

謎のシリコンカビ汚染下でも稼働するコンピューターを搭載していて、一人でも操縦できちゃう!

ゼノギアス(1998)

ゼプツェン、アハツェン、そしてハマー……

人をギアと言うロボットのパーツに使う設定が登場する。

バタリアンリターンズ(1993)

軍がタールマン(ゾンビ)を軍事兵器に使おうと実験している。

劇中、ホームレスが生体パーツの実験台に使われてしまう。

フロントミッション(1995)

フロントミッションとは、巨大ロボット兵器ヴァンツァーを使った戦争に翻弄される人々の人間ドラマを扱ったタクティカルシミュレーションゲームだ。

その中で、みんなのトラウマ鬱イベントとして有名なのが「カレンデバイス」の入手イベントだ。

主人公のロイドは、恋人のカレンを探して戦場を駆け回る事となるのだが、終盤のイベントで遂にカレンとの再会を果たす。

だが問題があり、カレンは仇敵であるドリスコルの研究実験に既に使われ「カレンデバイス」と言う生体パーツに加工済み、かつ敵機体に搭載されての再会となるのだ。

そんなトラウマイベントなのだが、これが更にキツイとされる理由が「カレンデバイス」の性能にある。

「アイテムを入手しました...
カレンデバイスBD-6Kr:
格 97 近 98 遠 99 回避 99
.......ストックします」

敵を倒して「カレンデバイス」を手に入れると、その性能が言うほど高くないのだ。

(ステータスの最高値が99なので、総合値としては最強パーツなのだが、店売りにステータスが99のパーツが普通に売っている。人を犠牲にした結果として納得の性能では無い)

つまり、カレンは、大した性能も持たない生体パーツに加工され殺されたと言う、後味が悪すぎるオチが待っている。

主人公は「自分の機体につける」と劇中では言うが、最後は性能が物を言うゲームである。

売る事も出来ないので、人によっては、主人公以外の機体につけたり、そっと「カレンデバイス」を倉庫に保管する事になったり、散々だ。

せめて性能ぶっこわれ最強パーツか、主人公機に載せたら特殊技とか愛の力で性能アップとかあってくれよ。

ベターマン(1999)

登場する巨大ロボット「ニューロノイド」には、必ず哺乳類12体分の大脳皮質が生体パーツとして使用されている設定。

「覚醒人1号」はバンドウイルカを、「ティラン」はボノボの脳を利用している。

試作機の「プルミエ」「ドゥジ」「トロワ」は、それぞれ事故や病気で死亡した人間の脳を利用していた。

また、ベターマンが変身する為に食べる「実」の育成には、人を苗床にする必要があり、そう言う意味で一回の変身アイテムとして一人の命が消費されていると言っても良い。

マトリックス(1999)

人々は電脳空間に閉じ込められて夢を見せられ、人の身体は機械を動かす為の「生体動力源(電池)」として培養、利用されている世界が舞台。

生体パーツ感は少ないが、人を電池にする設定は魅力的。

メイドインアビス(2013)

劇中、数人だけ登場する最上級の探掘家の称号「白笛」。

その白笛の一人である、黎明卿・新しきボンドルドは、アビスの上昇負荷を克服する為に非人道的な発明をした。

劇場版を楽しみにしている原作未見の人は、ネタバレがあるので注意!

完成品は「カートリッジ」と呼ばれ、ミーティとナナチを使った人体実験を含む、膨大な人体実験の末に完成した物で、その効果はアビスの呪いを他人に肩代わりさせると言う物だった。

カートリッジには、孤児等の、社会的にいなくなっても騒ぎにならない子供、が主に材料として使われる。

集められた子供は、時が来ると生命維持に必要最低限のパーツに分解され、生きたままカートリッジに詰め込まれた後で、ボンドルドの専用装備に、プリンタのトナーカートリッジの様に差し込まれる。

そうする事で、本来であればボンドルドを蝕む筈のアビスの上昇負荷を、装備を介してカートリッジ内の子供が肩代わりをすると言う構造になっている。

ナナチとミーティが乗った昇降機をボンドルドは常に着ていると言う状態なわけである。

上昇負荷による呪いは、二重に浴びると完全に人間性が崩壊し「なれはて」と言う状態になる上に、不死性の獲得もする事が実験台にされたミーティによって確認ができる。

ミーティの場合、人間性を失ってはいるが、その魂は不死の肉体に閉じ込められ、永遠の苦しみを味わう事が劇中示唆されている。

カートリッジの中では、最小限のパーツでミーティ化した子供達が、一回のアビス上昇毎に使い捨てられると言う、恐ろしい設定だ。

また「白笛」と言う称号の象徴である白い笛自体、アビスの呪いで変異した人を材料としている、と言う意味で、生体部品的な側面がある。

と言う事で、劇場でボンドルド卿に会いに行こう。

ロボコップ(1987)

殉職した警官の「アレックス・マーフィ」は、オムニ社によってロボコップの生体部品に使われてしまう。

とにかく暴力描写が見ていて痛いこのシリーズ。

中でも、ロボコップ2に登場する「ケイン」は、麻薬中毒の凶悪犯なのだが、ロボコップ2号の生体部品に利用する為に殺され、脳と脊髄をロボットに移植されてしまう。

勿論、ケインは期待に応えて大暴走する事になる。

※この記事は、追加・編集をしていく予定です。

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