「長回し、全篇ワンカット」映画作品特集

映像に継ぎ目がない事の臨場感

「長回し」とは、継ぎ目の無い(あるいは、分からないように工夫がされた)長いワンカットでの撮影技法を指す。

画が切り替わらない事で、その間は、一つのカメラの視点によって物語が描かれる。

その場にいる誰かの目線やドローンで覗き見るような臨場感が生まれる効果があるが、絵面の急な変化がとぼしくなる事や、連続したセリフや演技による失敗のリスクも高まる、そんな手法だ。

この記事では、そんな「長回し」や「全篇ワンカット撮影」を効果的に使った作品を紹介していく。

なお、長回しの明確な定義は無く、大抵は数分連続すれば長回しシーンとされる。

1917 命をかけた伝令(2020)

<ストーリー>

第一次世界大戦真っ只中の1917年のある朝、若きイギリス人兵士のスコフィールドとブレイクにひとつの重要な任務が命じられる。それは一触即発の最前線にいる1600人の味方に、明朝までに作戦中止の命令を届けること。この伝令が間に合わなければ味方兵士全員が命を落とし、イギリスは戦いに敗北することになる――。刻々とタイムリミットが迫る中、2人の危険かつ困難なミッションが始まる・・・。

ヴィクトリア(2016)

<ストーリー>

眩い光がフラッシュする地下のクラブで、ひとりの若い女性が激しいダンスに身を委ねていた。3ヵ月前に母国スペインのマドリードを飛び出し、ベルリンにやってきたヴィクトリアである。踊り疲れて帰宅しようとした彼女は、夜明け前の路上で地元の若者4人組に声をかけられる。彼らは一見チンピラ風だが、どうやら悪人ではないようだ。まだドイツ語をしゃべれず、異国の都会で友人さえ作れずにいたヴィクトリアは、酒を手に入れた4人とビルの屋上で楽しいひとときを過ごす。しかし4人は危うい事情を抱えていた。裏社会の人物への借りを返すため、これからある”仕事”を実行しなくてはならないのだ。4人のうち運転手役の青年が酔いつぶれてしまったため、ヴィクトリアは代役を依頼される。リーダー格のソンネに好意を抱き始めていたヴィクトリアはそれを受け入れるが、彼女たちの行く手には人生が一変するほどの悪夢が待ち受けていた…。

エルミタージュ幻想(2002)

<ストーリー>

過去と現在、うつつと幻想が交差する不思議な時間旅行。旅するのは現代の映画監督と19世紀フランスの外交官である。このふたりが、ラファエロ、ダ・ ヴィンチ、レンブラント、エル・グレコなど超ー級の美術品が展示されたままのエルミタージュの中を彷徨う中で、ロシア300年の歴史が綴られてゆく。エルミタージュという壮大な迷宮の華麗な回廊や内装の数々を堪能し、世界的マエストロのワレリー・ゲルギエフ指揮による演奏をバックに繰り広げられる華麗な舞踏会に陶酔する。まさに美のジェットコースター!!言葉にあらわしようのない強い印象と感動を残し、見るたびに新しい発見を与えてくれる贅沢な映画である。

カミュなんて知らない(2006)

<ストーリー>

『さらば愛しき大地』『火まつり』の鬼才・柳町光男監督が、柏原収史、吉川ひなのら若手俳優を主演に迎えた青春群像サスペンス。

2000年に実際に起きた少年による老婆刺殺事件を元に、その事件の映画化に取り組む大学生たちの葛藤と苦悩を描く。

カメラを止めるな!(2018)

<ストーリー>

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。そんな中、撮影隊に 本物のゾンビが襲いかかる!大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。 “37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイブムービー!”……を撮ったヤツらの話。

狂武蔵(2020)

<ストーリー>

1604(慶長9)年、9歳の吉岡又七郎と宮本武蔵(坂口拓)との決闘が行われようとしていた。武蔵に道場破りをされた名門吉岡道場は、既にこれまで2度の決闘で師範清十郎とその弟伝七郎を失っていた。面目を潰された一門はまだ幼い清十郎の嫡男・ 源次郎殿との決闘を仕込み、一門全員で武蔵を襲う計略を練ったのだった。一門100人に加え、金で雇った他流派300人が決闘場のまわりに身を潜めていたが、突如現れた武蔵が襲いかかる。突然の奇襲に凍りつく吉岡一門。そして武蔵 1人対吉岡一門400人の死闘が始まった!

黒い罠(1958)

<ストーリー>

メキシコ国境の小さな町で起こった車の爆殺事件。

偶然にも現場を目撃したメキシコ政府の特別犯罪調査官ヴァルガスは事件の捜査に乗り出すが、アメリカ側の担当者であるクインラン警部はヴァルガスの介入を露骨に拒否する。しかし、上司の命令によりクインランはやむなくヴァルガスと共同捜査を開始する……。

ザ・プレイヤー(1992)

<ストーリー>

大手映画スタジオのエグゼクティヴ、グリフィン・ミルは、多忙な日々を送る典型的な業界人。そんなグリフィンの元には、企画をボツにされた脚本家から頻繁に脅迫状が届けられていた。グリフィンは、送り主だと思われる売れないライターのデイヴィッド・ケヘインと会うが、口論の末ケヘインを殺してしまう。ところが翌日、死んだはずの男から脅迫状が届く。そんな折、グリフィンは葬式でケヘインの恋人で画家のジューンと出会い…。

ションベン・ライダー(1983)

<ストーリー>

憎きデブナガを奪還せよ! !

いつもガキ大将のデブナガ(鈴木吉和)にいじめられているブルース(河合美智子)、ジョジョ(永瀬正敏)、辞書(坂上忍)の3人の中学生。デブナガに仕返しをしようとした矢先、目の前でデブナガが暴力団風の男たちに誘拐されてしまう。このままでは納まらない3人はデブナガを奪還しようと決める。そして、誘拐事件を起こした組員の山と政を連れ戻すように組から命じられていた中年のヤクザの厳兵(藤竜也)と出会う。途中からアラレ先生(原日出子)を巻き込んで、暴力団の抗争に巻き込まれながら、3人のデブナガ奪還作戦は成功するのだろうか。

スネーク・アイズ(1999)

<ストーリー>

1万4千人の観衆が詰めかけたアトランティック・シティ・アリーナでのボクシングヘビー級・タイトルマッチ。チャンピオンのリンカーン・タイラーが敵のパンチを受けてダウンすると同時に銃声がし、国防長官が暗殺された!一瞬の静寂の後、スタジアムはパニックに包まれる。地元刑事リック・サントーロ(ニコラス・ケイジ)は捜査の指揮権を握り、FBIの到着を待つまでの時間稼ぎとしてアリーナを封鎖する。目撃者1万4千人、容疑者1万4千人。巨大スタジアムに仕掛けられた戦慄の陰謀とは?果たしてリックは真実への出口を見つける事ができるのか?!

台風クラブ(1985)

<ストーリー>

  東京近郊の中学校に通う生徒たちは、一見平凡にふるまいながらも、実は終始やり場のなさを終始感じている。そんな折り、台風が接近し、学校に籠もった少年少女たちは、そこでカーニバルを始めていくのだが…。

トゥモロー・ワールド/Children of Men(2006)

<ストーリー>

西暦2027年、人類にはすでに18年間子供が誕生していなかった。

このままでは、この地球を引き継ぐべき人間はいずれ消滅してしまう・・・。

エネルギー省官僚のセオは、人類の未来はおろか自分の将来でさえ興味のない、絶望を生きる男。

ある日彼は、ジュリアン率いる地下組織FISHに拉致される。

目的は“通行証”。彼らは極秘裏に“ある少女”をヒューマン・プロジェクトに引き渡す為、セオを利用する必要があったのだ。

しかし、この少女こそが人類の未来を変える存在だということを、セオは想像もしていなかった…。

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2015)

<内容>

第87回アカデミー賞(R)で最多4冠!(作品賞/監督賞/脚本賞/撮影賞)全編1カットかと見紛う長回し映像で圧倒的なリアル感と臨場感は必見!!

かつてスーパーヒーロー映画で大スターとなったが仕事も家族も失った落ち目の俳優が、復活を賭け奮闘する様をブラックユーモア満載で描く、人生再生のドラマ。

ビギナーズ(1986)

<ストーリー>

1958年夏、ロンドン。カメラマン志望のコリン(エディ・オコーネル)とその恋人でデザイナー志望のスゼット(パッツィ・ケンジット)はひょんなことから喧嘩してしまい、スゼットはファッション界の大物デザイナー、ヘンリー(ジェームズ・フォックス)の甘い言葉に乗って婚約してしまう。がっかりしたコリンだったが、ふとしたことで広告業界のやり手ベンディス(デヴィッド・ボウイ)と知り合い、彼の支援もあってコリンは売れっ子カメラマンとなっていく。一方でコリンが住んでいる“リトル・ナポリ”地区の買収が発端となり、街は暴動にまで発展、彼もその騒ぎに巻き込まれてしまう…。

ロープ(1948)

<ストーリー>

1924年、シカゴで実際に起きたローブ&レオポルト事件を題材に、ヒッチコック監督が、映画と現実の時間の同時進行をワンシーン・ワンショットで撮りあげた作品。

自分たちの能力を誇示するために完全犯罪を計画した二人の青年フィリップとブランドンは、大学の同級生を殺害し…。

※この記事は、追記・編集していく予定です。

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