暗く落ち込む展開
ドラマ版ウィッチャーのシーズン3の後半を見たので感想を。
シーズン4、はよ。
ウィッチャーは、こんなドラマ
舞台はオリジナル要素満載の、ハイファンタジーな世界。
そこでは、魔法の薬でミュータント化したウィッチャーと呼ばれる強化戦士が、魔物退治をするハンターを生業として、人々に頼られつつ同時に恐れられていた。
主人公のゲラルトは、有能なウィッチャーだ。
彼が、様々な勢力から何故か狙われるシントラ王国女王の孫娘シリラと出会い、命がけで守りながら、シリラを戦士として鍛えつつ、シリラに隠された力と秘密に迫っていく、と言うのが大まかなストーリーである。
このドラマ、ゲームオブスローンズ程とまでは言わないが、ファンタジー作品のドラマシリーズとしては、セットやVFXとか、下手をすると安っぽく見えてしまう物にまで、きっちりしっかり金がかかっており、世界観の重厚感も相まってハードなファンタジー世界の実写化に成功しているので、映像だけでも相当な見応えがある。
画面が良い意味で汚く、情報量が正しく多い。
魔法の演出、巨大な魔物との命懸けの戦い、戦争、そう言ったアクションは本当に高いレベルで描かれている。
その上で、専門用語をモリモリ使いながら進行していくストーリーは、見た目通りに重苦しく、血生臭く、とにかく人が良く死ぬし、容赦がない。
やっぱり間が空いてると、結構忘れてる
シーズン3を見始めて思ったのは、シーズン2から1年半近く経っている為か、結構忘れている事。
主要キャラクターや濃い登場人物、なんとなくの立場なんかは覚えている物の、細かい所が忘れている事忘れている事。
後半になっても「こいつは、既に出演したキャラ? 新キャラ?」とか「こいつとの関係って、どんなのだっけ?」が、割と出てくる。
どんな物語?
ストーリーとしては、シーズン3前半で、入り乱れる各陣営が、シーズン3の1話で衝突した様に、シーズン3後半1話目で再度衝突し、事態の大きな変化が描かれる。
炎の魔法使いリエンスとは決着がつくが、リエンスを操りエムヒルに仕えていた黒幕の魔法使い、アレツザ魔法協会を利用してきたヴィルゲフォルツが本性を現し、アレツザが壊滅的打撃を受け、ゲラルトは重傷を負い、シリはアレツザの塔の中に隠されていた一枚岩を暴走させて砂漠に一人転送されてしまう。
多くのネームドキャラクターが死に、ゲラルト、ヤスキエル、イェネファーがシリの為に再び立ち上がるが、シリは砂漠で伝説のエルフから精神攻撃を受けて闇堕ちしてしまう所で物語はシーズン4へと続く。
シーズン3後半は、たった3話で、内1話がシリの砂漠遭難で大半が使われてしまうが、1話目の破滅と敗北に向かって行く衝撃が凄まじく、その点ではトータルで見応えを感じるシーズンと言えた。
最終話は、実は誰一人思い通りの結果を得ずに全員が誰かに敗北した状況で、各陣営での立て直しが描かれ、せっかく生き残ったティサイアが自死を選んでしまったり悲しい展開も多いが、ある意味でマイペースを貫くゲラルトと、ティサイアの死を乗り越え遺志を受け継ぐイェネファーと、闇堕ちしながらも苦難を乗り越えようとするシリと、疑似親子関係の3人が再起する姿が描かれ、シーズン4に期待が持てる。
予想外のキャラクターが、思った以上に深く刺さる
シーズン3後半では、真の愛に生きようとして最悪の妨害を受けるラドヴィッド王子とか、諜報頭のディクストラとか、レダニア陣営の「実は情に厚い」人物が可哀想な目に遭う姿が描かれており、この「個人の好感度は高まった」状態で、状況に振り回されて可哀想な状態なのが、凄く凄く良かった。
ラドヴィッド王子のヤスキエルの為に動こうとし続ける姿勢は終始好感が持てるし、ディクストラの自身とフィリパを第一に考えている関係が、どちらかを天秤にかけた時にフィリパを取れる姿は裏で暗躍し場を引っ掻き回してきた人物と分かっていても見ていてキュンキュン来る物がある。
シーズン3を通して大きく株を上げた人物は、間違いなくこの二人が入るだろう。
終わりに
シーズン4待ちとなるが、シーズン3はトータルで見ても結構楽しめた。
そりゃ、気になる部分とか、分かりにくい展開や演出は重箱の隅をつつけばあるが、トータルで見ると十分ドラマ版ウィッチャーとしては楽しめている風に感じた。
今まで最強格だと思っていたゲラルトさんが、薬未使用とは、言え実力を隠していたヴィルゲフォルツに一方的にフルボッコにされる展開は「嘘だろゲラルトさん! 立ってよぉ!」という気分にもなれたし「まあ、先のシーズンでフルボッコにするんだろうな」と期待出来るので、展開としては焦らされる物の非常に良かった。
しっかし、シーズン4でゲラルト役の俳優さんが代役で変わるって聞いたけど、どゆこと?
ドラマ版ゲラルトさん、あの俳優さんで慣れちゃったから、シーズン4がちょっとだけ不安だけど、まあ、俳優さん側の事情があるなら仕方なしか。



