ドラマ

【感想集】「マインドフルネスに殺して(ドラマ)」「π(映画)」「大河への道(映画)」

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今年は、つくづく荒れている。

長らく腎臓を患っていた知り合いが、台所で意識不明で見つかり緊急入院し、ここ数日が山場との知らせがあった。

色々な事が起き過ぎて、今年は本当に終わりまで気が抜けない嫌な感じだ。

そんな状況でも仕事しなきゃだし、新作ゲームはドンドコ出るし、甥っ子のクリスマスにシンカリオンの玩具のどれを買おうと、Amazonの価格推移アプリを見ながら頭を悩ませてもいる。

残り1ヵ月を切っているが、来年以降は平和に生きたい物である。

いや、今日からでも平和に生きたいけどさ。

マインフルネスに殺して(2024)

ネットフリックス配信の海外実写ドラマ作品。

あらすじ

主人公は弁護士事務所に勤めながらも良い様に使われ、マフィアの弁護士として心を砕き生きていた。

家庭も冷え切り困っていた所、妻から「マインドフルネスを学べ」と教室を紹介される。

マインドフルネスに興味の無い主人公は嫌々行くが、マインドフルネス教室は大当たりを引き、良い先生の導きで主人公はメキメキとマインドフルネス思考と生き方を身に着ける。

自分の人生を蔑ろにする生き方を改め始めたある日、娘との休日中にマフィアのボスから鬼電が来る。

主人公が仕方なく会いに行くと、そこには、仲間にハメられライバル組織の幹部を50台のスマホの前で殴り殺す様に仕向けられたボスが、殺人動画をネットにあげられて大炎上し、逃亡していると言う最悪過ぎる状況であった。

ライバル組織と警察に追われるボスに助ける様に脅迫された主人公は追い詰められるが、でも大丈夫。

こんな時もマインドフルネスに問題に対処すればね。

人が変わったマインドフルネス主人公は、自分のライフワークバランスを、娘との人生を守る為、ボスを密かに殺し、逃亡潜伏したボスの指令を組織に届ける専属弁護士として、組織を乗っ取る計画を実行するのであった。

感想

1話30分、全8話で、ノリはドラマ「ブレイキングバッド」

ただし、マインドフルネス思考でキマッテル主人公は、冷静沈着に問題を解決していき、それがコメディとなっていて、非常に痛快。

主人公は、警察を騙し、味方組織を騙し、家族を騙し、弁護士事務所を騙し、敵組織を騙し、娘と生きるライフワークバランスを守る為に、どんどん邪魔者を手を汚さずに「状況を作り、放置する」と言う方法で間接的に殺していく。

「大丈夫、僕は殺したんじゃない。助けないと言う選択を選んだだけだ」と状況を作っては殺し、密かに遺体を別荘の木の破砕機で消していく。

どんなハードな状況も、マインドフルネス思考が出来れば万事解決。

そうして主人公は、たった1週間で町を牛耳る二大マフィアのボスを排除し、町を影から牛耳ろうとする。

そんな大それた事を、ライフワークバランスを守る為にだ。

と、そんなコメディだが、気の良いマフィアの幹部は心強い味方にするし、警察に勤めて自分を追ってくる友達とは、怪しまれない為にも友達を続けようとし、そこに複雑な人間関係があり、それも面白い。

特に、最初は怖がっていたマフィア達と仲良くなっていく様は、映画「フェイク」とかで潜入捜査官がマフィアと絆が出来てしまう様なジレンマと同時に真の友情も描かれ、気持ち良い。

シーズン2に続けられる余地があるが、ここで終わってもある意味気持ち良いラストも良かった。

π(1998)

<あらすじ>

天才的IQと数学能力を誇るマックス・コーエン。宗教真理からウォール街の株価予測まで、世界は全て数式で説明できると信じ、マンハッタン・チャイナタウンの自宅にある自作コンピューターで数字の法則探しにのめり込む男だ。そんな彼の永遠のテーマは【神秘の数式】の解明。しかし核心に触れようとした瞬間、彼は謎の組織から付け狙われ、彼の脳内では異常な変化が生じていく――。

感想

美しい結末の映画だった。

偶然に思える出来事から216桁の謎の数字を手に入れた天才数学者な主人公。

しかし、意味の無い数字かに思えた物には実は大きな秘密が隠されていて、数字の謎を追う主人公は不思議な体験をしながら、資本主義者と宗教家達に追われる様になる。

イカロスの神話、太陽を見るなと言う教え、手に入れた数列が実は取り扱い注意の危険物であると分かって来る流れはゾクゾク出来る。

世界の法則を表し、理解さえ出来れば世界を数学的に解明出来る危険な数字を、数秘術を劇中で出した上で否定し、天才数学者の主人公が暗算で扱う事で魔法では無く数学とする描き方も上手い。

世界を数学的に解明してしまうと言う事が、真理への到達と同時に神の存在証明にもなりつつ、辿り着いてしまった人々についても太古の人や師匠など主人公以外にもいた事が示される。

その上で、主人公が選んだ結末は痛そう、かつ皮肉交じりながらも、メッセージ性に富んでいて、グロさもあるが美しいと感じた。

主人公は夢破れ痛い目を見た物の、ハッピーエンドに辿り着けた点で、視聴後感も悪くない。

本作は、ある意味で「怪盗グルーの月泥棒」的な話である。

月を盗むのを、世界を数学で解き明かす事に置き換えた様な感じだ。

一般受けする映画では無い物の、少し変わった映画を見たい人には十分楽しめると思う。

カルト映画扱いされ、Xでアマプラ配信が話題となっていて見た口だが、ちゃんと映画として面白かった。

大河への道(2022)

<内容>

「伊能忠敬は地図を完成させてない。だからドラマにはならない!」千葉県香取市。市役所の総務課に勤める池本保治(中井貴一)は、市の観光振興策を検討する会議で意見を求められ、苦し紛れに大河ドラマ制作を提案。思いがけずそれが通り、郷土の偉人、伊能忠敬を主人公とする大河ドラマの企画が立ち上がってしまう。ところが企画を進めるうちに、日本地図を完成させたのは伊能忠敬ではなかった!?彼は地図完成の3年前に亡くなっていた!という驚きの事実が明らかに……。江戸と令和、2つの時代を舞台に明かされていく日本初の全国地図誕生秘話。そこには地図を完成させるため、伊能忠敬の弟子たちが命を懸けて取り組んだとんでもない隠密作戦があった–。

感想

特に前知識無く見始め、歴史に詳しく無いのでフィクションなのか実は的な話なのかも境界がよく分からないまま見たが、こう言う話としては良く出来ていた。

劇中、脚本家が調べて分かった隠された歴史を劇中劇として描きつつ、その登場と劇中現実の人物を同一の役者が演じ、状況もやや被っていると言う仕掛けは、作品的な面白味にはそこまで貢献して感じない物の、映画としては綺麗にまとまっていて上手くはあった。

日本地図完成お披露目シーンは、良い感じに感動的だが、劇中劇である事で、シーン後の劇中処理が軽く、全体的にはコメディの色が強く、しかしコメディパートよりシリアスパートの方が観客的には期待している事で、全体で見ると今一歩の印象。

映画的には、いっそ、お披露目シーンをクライマックスにして、IFでも良いから劇中で描かれた大河的な話の方が、視聴後感は遥かに良かった様な気もする。

タイトルが壮大っぽくありながら、実は大河ドラマへの道と言うギャグなのは、見終わってから気付いたり。

落語が原作なのね。

気になる作りと感じた部分はあった物の、日本地図お披露目シーンは本当に感動出来るので、一見の価値は十分あるだろう。

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