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経済面で続くための、現実的な仕組みの作り方
継続は頑張りではなく、回る構造だという話を、前の記事でしました。
今回はその中でも、一番現実で、一番避けられがちで、でも一番継続に効いてしまう部分。
そう、お金の回し方です。
資本主義社会において、お金は切っても切り離せない物。
創作でも、コミュニティでも、活動でも、ここを曖昧にしたまま始めると、だいたい途中で、「なんか無理になってきた」になります。
夢や好きを追うにも、金がかかるのです。
情熱が切れたんじゃない。
愛が冷めたのではない。
ただ、残酷に維持コストに負けただけです。
今回は、どうやって経済面で回る仕組みを作るのか。
何から手をつけて、どう整えていくのか。
できるだけ身近な例で話してみます。
最初にやるべきは?
「稼ぐ」じゃなく「死なないラインを知る」べし。
多くの人が「どうやって稼ぐか」から考えます。
それが既にあって、でっかく稼げそうなら、まあ、いい時もあります。
でも、基本は順番が違う。
優先順位は、根本的に大事な部分からです。
先にやるべきは、どこまでなら死なないかです。
つまり、最低限の維持コスト。
これを知らないと、どれだけ稼いでも、本当に足りているのか分からない。
人が、活動が、どれぐらい維持にかかる物なのか?
逆に、これさえ分かっていれば、派手に稼がなくても続けられる。
ここがスタートです。
ステップ①
「固定費」と「変動費」を分けましょう。
まず、やることはシンプルです。
かかっている、かかるコストを、二つに分ける。
・毎月必ずかかるもの(固定費)
・やる量によって増減するもの(変動費)
たとえば、小さなカフェを想像してください。
家賃、光熱費、最低限の人件費
→固定費
仕入れ、消耗品
→変動費
まず、これを分けないと、何が重いのか分からない。
活動でも同じです。
サーバー代。
場所代。
ツールの課金。
交通費。
時間コスト。
全部一緒にすると、詳細が見えない。
まず分解する。
まず、ここからなんです。
面倒臭い?
頑張って!
ステップ②
「最低限回る売上」を計算する。
次にやるのは、とても堅実です。
地味かも。
でも重要。
いくらあれば維持できるかを、計算して出す。
固定費+最低限の変動費。
これが月5万円なら、最低でも5万円は必要と分かる。
ここでようやく、目標が具体化します。
「月5万円をどうやって作るか」
これは考えられる。
でも「とにかく稼ぐ」は、なんとなくしか考えられない。
抽象的すぎる。
ちゃんと中身が伴った目標を決めましょう。
例:部活の合宿
少し分かりやすくします。
部活の合宿を考えてみてください。
宿代、交通費、食費。
一人あたり2万円必要。
部員が10人なら20万円。
これがないと、開催さえできない。
だから、参加費を2万円にするか、どこかから補助を取るか、コストを削るか。
これで、やること、やれることが見えてくる。
経済設計って、これと似たような物です。
ステップ③
収入源を「一本にしない」様にする。
ここからが設計です。
一つの収入に依存すると、それが止まった瞬間に終わります。
一つが太く、裏切らないなら当分は平気かもですが、分散は大事です。
だから、収入は、出来れば分散する。
たとえば、
・会費
・単発のイベント収入
・物販
・スポンサー
・寄付
・外部案件
全部少しずつでもいい。
大事なのは、どれかが止まっても、いきなりは死なないこと。
これで、経済的な防御力が高まります。
一つに依存すると、即死攻撃を喰らう恐れがあり得ます。
怖いですよね。
身近な例:家庭の収入
家庭でも同じです。
一人の収入だけに頼るより、複数の収入源があった方が安定する。
副業でも、投資でも、パートでも、共働きでも。
活動も同じ。
「これがあるから大丈夫」
ではなく
「これがなくてもまだ大丈夫」
を作ること。
ステップ④
「無料」と「有料」の境界を決める。
ここは、かなり重要です。
全部無料にすると、人は来ます。
でも、維持ができない。
逆に、全部有料にすると、人が中々来ない。
だから必要なのは、どこからがお金を払う価値なのかを決めること。
身近な例:YouTubeとメンバーシップ
動画は無料で見れる。
でも、限定配信や特典は有料。
この構造です。
入口は広く、中で価値を提供する。
無料の場所で、中の価値が分かると、有料に興味が湧きます。
これが、一つ回りやすいパターン。
ステップ⑤
「小さく試してから広げる」こと。
いきなり完璧な仕組みは作れません。
だから、小さく作り、小さく回すこと。
試す。
修正する。
また回す。
身近な例:フリーマーケット
いきなり高額の出資をして、実店舗を構えるとリスクが大きい。
でも、フリマなら小さく試せる。
売れるか分かる。
価格も調整できる。
経済設計は、この積み重ねです。
最初から、綺麗な正解は、なかなか出ない。
回しながら見つける。
小さくて回る場合、スケールが多少変わっても回り続ける。
そこで、大きくして、回る仕組みが回りづらくなるまで大きくしていく。
回りづらさを解消しながら、大きく育てる。
ステップ⑥
「余白」を必ず残すこと。
ここは、かなり見落とされます。
ギリギリで回していると、一つのトラブルで崩れます。
余裕が、遊びが、必要です。
人が一人抜けた。
売上が少し落ちた。
予想外の出費があった。
これだけで終わってしまう。
勿体ない。
だから、余裕を持つこと。
完全に最適化しない。
少し無駄を残す。
これが長く続くコツです。
この無駄を効率化で削ると、回っているその場、その一瞬では最高効率だが、酷く脆い構造が生まれる。
これは、国や大企業でも失敗する事があります。
余白、余裕、無駄、遊びは、必須です。
身近な例:家計の貯金
毎月ギリギリだと、病気一つで全てが崩れます。
でも、少し貯金があると、持ちこたえられる。
いなくても仕事が回るなら誰かが代わってくれますが、ダメなら職場にダメージが入り、下手すると廃業なんて事もありえます。
同じことです。
最後に
経済は「冷たい仕組み」を目指さず、「優しい土台」を目指すべし。
お金の話をすると、どうしても
冷たい
現実的すぎる
夢がない
と思われがちです。
少なくとも、現実では、そう感じがち。
でも実際は、正しい姿は意外にも逆です。
ちゃんと回る仕組みがあるから、人は安心して続けられる。
無理をしなくていい。
犠牲を出さなくていい。
好きなことを長くやれる。
資本主義や経済って、夢を壊すもの、邪魔するものじゃ、実はない。
夢を持続させるための土台を、誰でも用意出来る様にする物です。
派手さはない。
面倒だし、見た目は冷たい。
でも、ここがあるかどうかで、一年以内で終わるか十年続くかが決まってくる。
後ろ盾が無くても、自分達の工夫で継続性を獲得出来る。
他の人と同じ事をしなくても、自分が構築した継続性が回っていれば、人は経済社会で生き残れます。
自分で考えて自由を謳歌しようとする人ほど、恩恵を受けられる仕組みなんですね。



