コラム

続く場所には、ちゃんと“回る仕組み”がある、と言う話

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

好きだけでは残らない

継続性は設計するものである。

前に、何かが長く続くためには

外部的継続性と言う、外から「存在していていい」と思われることと、

内部的継続性と言う、中で実際に回り続けられること、この二つが必要だ、という話をしました。

今回は、その後者。

内部構造として、どうやって継続性を作るのかです。

重要ですよね。

なぜなら、多くのものは、完成してもしなくても、嫌われたり、壊される前に、まず中から疲れて終わるからです。

創作で完成しない時も、同じ。

最初はみんな熱い。

理想もある。
仲もいい。
未来も見えている。

でも時間が経つと、

一人だけが頑張っている。
お金が足りない。
新しい人が来ない。
古い人が黙って消える。

そして、

「なんか、自然消滅しました」

になる。

これは本当に多い。

だから必要なのは、気合いではなく回る構造と言える筈です。

今回は主に、経済的、精神的、コミュニティ的、この三つを軸にどうすれば「続けられる状態」を作れるのかを考察していきます。


継続とは?

「頑張れること」ではなく「頑張らなくても回ること」。

これです。

習慣化、日常化に勝る継続はありません。

一番危ないのは「愛があるから続く」と思うことです。

もちろん愛は大事ですよ。

でも、愛だけでは回りません。

人は疲れる。
生活がある。
優先順位は変わる。

だから、続くものって頑張らなくても、ある程度回るようになっています。

ここが重要なんです。

熱量は着火剤。

継続はエンジン。

この二つは別です。

最初の熱だけで、長く走ろうとすると、だいたい燃え尽きます。


経済的継続性

赤字の理想は、長く持たないです。

一番現実的な話。

お金。

ここを「いや、うちは情熱でやってるので」と曖昧にすると、

かなり高確率で死にます。

冷たい話じゃない。

むしろ逆です。

続けたいなら、お金はちゃんと見るべきです。

その物で用意出来ずとも、別の所で用意しておく必要がある。

その点、コーエーってすごいよね。


条件①

誰が、何を負担しているかを見える化する。

一番危ないのは、誰か一人が黙って全部払っている状態です。

時間も。
労力も。
実費も。

本人が優しいほど、表に出ない。

でも、これが続くと必ずどこかで折れます。

だから必要なのは、負担の可視化。

誰が何を出しているのか。

お金だけじゃない。

労働も。

ここを曖昧にしない。

善意のブラックボックスは、継続的観点では、敵です。

美しい、尊い、かもしれませんが、継続性的には、マイナスなのです。


条件②

「利益」ではなく「持続」を設計する。

継続性を考える場合、何も大儲けしなくていい。

自転車操業でも、会社は回る。

そう言う事。

でも、赤字前提も危ない。

大事なのは、続けられるラインです。

最低限、維持できる。

壊れない。

増えなくても死なない。

ここです。

事業でも、コミュニティでも、創作活動でも、同じです。

派手な成功より、死なない構造。

これこそ最強です。

最後まで続け、立っていた人が、結局は最終的な勝者なんて事は、良くあります。


精神的継続性

善意だけに依存しないと言う事。

これは、人の心の話です。

ここを軽く見ると、急に崩れます。

なぜなら、人は納得できない疲れ、に弱いからです。

納得は、継続性的に見れば、何よりも優先されます。

自分の意志で納得して打ち込むから、その疲れは快感にさえ変わる。


条件③

報われている感覚を作る事。

給料だけじゃありません。

感謝。
承認。
役割。
自分が必要だと思える感覚。

これがないと、人は静かに離れます。

頑張っても、誰も見ていない。

いてもいなくても同じ。

これが一番きつい。

だから、ちゃんと返す。

言葉でもいい。
権限でもいい。
小さな特権でもいい。

人は「ここにいて意味がある」と思える場所に、残ります。

意味がない事に気付くと、離れます。

他に大きな意味が生まれ優先順位が変わっても離れます。

意味があり、あり続ける必要があるわけです。


条件④

我慢が美徳になりすぎないこと。

「みんな頑張ってるんだから」

「昔はもっと大変だった」

こういう空気も、短期なら機能します。

長期だと、無理がたたり、どんどん場が腐ります。

無理している人ほど、抜けられなくなる。

すると、残るのは疲れた人だけ。

これは、かなり危険です。

継続って、終わりのない耐久戦です。

だから、休めること、弱音を言えること、辞めても責められないこと、再開出来ること、等が必要なんです。

継続性における強さって、一番は、我慢ではありません。

壊れないことです。

ずっと、マイペースに続けられる状況、環境、適応した人が、マイペースに継続を繋いでいくわけです。


コミュニティ的継続性

人が自然に循環することこそ、重要です。

人の流れです。

ここが止まると、どんな場所も老化します。


条件⑤

新しい人が入れる構造の設計が大事になります。

内輪だけで回る場所は、最初は楽しい。

でも、長くは持ちません。

長期的に見ると、良くない。

新しい人が入れないと、

知識も
役割も
空気も

全部、古くなる。

だから必要なのは、ちゃんとした入口。

初心者が恥をかかない。
説明がある。
最初の役割がある。

これだけでかなり違う。

最速で意味が分かる事で、人は「なら、入ろうかな」となる。

「見て覚えろ」は、継続性で考えるとマイナスです。


条件⑥

古い人がちゃんと抜けられる構造。

これも大事です。

新しい人が入るだけじゃ足りない。

古い人が、嫌になった人が、ちゃんと降りられる。

ずっと同じ人が、全部を握ると、継承が起きない。

しかし、抜けると、居場所を失うなら、誰も手放せない。

怖くなる。

だから必要なのは、引退しても尊重されること。

これは、かなり重要です。

王様が退位できる国は強い。

ずっと同じ王様しかいない場所は、凄く良い王様に頼って後で危ないか、ヤバい王様に椅子を独占されて現在進行形で危ない。


サイクルを回す

入口、滞在、継承、退出……

継続って、横一文字、一本の線と言うよりは、循環です。

人が入る。
居場所を持つ。
役割を持つ。
次に渡す。
自然に離れる。

そして、また新しい人が入る。

この回転。

ここが回ると、組織は長生きします。

止まると腐る。

つまり、継続とは「時間的に長く残ること」と言うだけじゃない。

現実的に見ると、ちゃんと入れ替わることなんです。

ここ、かなり大事です。

だから、それに失敗した王族や貴族は当時こそ力を持っていても、現在では姿を消している人も多い。

継続は、難しいわけです。


最後に

続くものは、強くて優しい。

本当に長く続くものって、すごく強いだけのものじゃ、ありません。

むしろ、ちゃんと弱さを前提にしている。

疲れること。
飽きること。
人が変わること。
失敗すること。

それを前提にして、それでも回るように作ってある。

結果的になっている。

だから残る。

理想を語るのは簡単です。

でも、理想が続く形にするのは、かなり技術がいる。

そして、勇気がいる。

継続って、情熱の証明じゃなく、人を信じた設計です。

ちゃんと回るように作ること。

たぶんそれが、本当に強い場所の条件なんだと思います。

1回のみ
毎月
毎年

一度だけ寄付する

毎月寄付する

毎年寄付する

金額を選択

¥500
¥1,500
¥10,000
¥500
¥1,500
¥10,000
¥500
¥1,500
¥10,000

またはカスタム金額を入力

¥

寄付していただきありがとうございます。

寄付していただきありがとうございます。

寄付していただきありがとうございます。

寄付月単位で寄付する年単位で寄付する

物語る工房をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む