コラム

人生の色が消えた時。虚しい、消えたいと感じる時のメンタルリカバリー術

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生きていると、世界から色が消えたように感じる時がある。

好きだったものが楽しくない。
何をしても心が動かない。
未来を考えても何も浮かばない。
頑張る理由も見つからない。

そして時には、

  • 「消えたい」
  • 「いっそ死んでしまいたい」

みたいな、ネガティブな言葉が頭をよぎる。

こういう状態になると、多くの人は、ついつい原因を探し始める。

  • 仕事が悪いのか。
  • 人間関係が悪いのか。
  • 自分の性格が悪いのか。
  • この世界が悪いのか。

しかし実際には、原因探しそのものが、メンタルの回復と言う観点では、それを遠ざけることもあるらしい。

まず知っておきたいのは、色を失った心は、正常な判断能力も一緒に失っていることだ。

これは、間違い無い。

壊れた温度計で気温を測れないように、消耗した心で人生全体を評価することは難しい。

そのため、最初にやるべきことは魅力が見えない自分の人生の評価なんて怖い事ではなく、心の応急処置にするべきだろう。

「人生の問題」と「脳の問題」を分離する

虚無感に襲われると、

  • 「人生に意味がない」

と感じる。

しかしこれは、

  • 「マジで主観的にも客観的にも、この人生に意味がない」

のか、

  • 「意味を感じる脳の機能が低下しているだけで、平常時ならある」

のかを分けて考える必要がある。

例えば、

  • 寝不足
  • 過労
  • 慢性的ストレス
  • 孤独
  • 栄養不足
  • 運動不足

これらは、時に単体でも、人を簡単に絶望的な思考にする。

だから最初は、

  • 「今の自分の評価は、あくまで今の状態での物」

ぐらいに扱い、絶対的な指標にしない事だ。

人生の最終判決を出さない事が、非常に重要である。

いきなり「色」を取り戻そうとしない

多くの人は、

  • 「あぁ~、はやく前みたいに楽しめるようになりたいよぉ~!」

と、思う。

しかし回復初期は、それが罠になる事がある。

なぜなら、楽しさとは、それなりの行動の先に待つ結果だからだ。

いきなり先に取り戻す類のものでは、ない。

例えば風邪を引いた人が、

  • 「元気を出そう」

としても、原理的に難しいだろう。

まず熱が下がり、それから体力が徐々に戻る。

その結果として、元気になる。

これは、メンタルも似たような物で、楽しくなろうとするのではなく、

  • 起きる
  • 食べる
  • 外へ出る
  • 風呂に入る

こうした基礎機能を、まずは回復させる事が必要な場合が多い。

欲しい結果の感情は、それらの後からついてくる物で、先に結果だけを強引に求める事は出来ない。

「感動」を探さず「刺激」を増やせ

色が消えた時、人は大きな感動を求める。

  • 旅行。
  • 映画。
  • 趣味。
  • 恋愛。

劇的な切欠があれば、人生が上向く筈。

しかし、心が弱っている時は、大きな刺激を受け取る能力自体が落ちている。

だから最初は、刺激も小さくていい。

  • 知らない道を歩く
  • 普段食べない物を食べる
  • 新しい本を開く
  • 気ままに店に入る
  • ぼんやり景色を見る

最初に重要なのは、「感動したか」ではない。

「脳に新しい入力が、正しく入ったか」である。

心は意外と単純で、同じ刺激ばかり受け続けると世界が灰色に見え始める事もある。

刺激の鮮度とマンネリ防止が必要と言う事だ。

消えたい時ほど、未来なんて考えちゃだめ

消えたい気持ちになる時、人は未来を想像しがちだ。

それも、暗い未来だ。

10年後や20年後を考えると、大きな不安材料が無限に見つかる。

しかし実際には、

  • 今日
  • 明日
  • 今週

だけでも十分大変な時期があるし、この状態の場合は大変な時期真っただ中だ。

そういう時は、人生の区切りを短く区切る。

  • 今日は風呂に入る。
  • 今日は散歩する。
  • 今日は寝る。
  • 今日はご飯を食べる。

それで十分な日もある。

元気がない時は、普段なら出来た行動が、一つ実行したり、しようとするだけで、精神力を使い切ってしまう事も少なくない。

登山家が頂上だけ見て歩かないように、人間も目の前の一歩だけを見る時期が必要になる。

どんなに「自分として」「社会の価値観で」情けない状態に感じても、気になるだろうが気にする必要はない。

回復しようとしているのだから、方向は正しいで、受入れ、自分は自分を許してあげよう。

人生の色は「意味」ではなく「接触」から戻る

「生きる意味が欲しい」と言う人がいる。

しかし実際には、

  • 人との会話
  • 景色
  • 音楽
  • 動物
  • 仕事
  • 創作

そうした何かとの接触が先にあり、その後で、それを自分の人生の一部としたいと感じた際に、意味を感じることが多い。

つまり、また順番が逆なのである。

意味があるから、動くのではない。

動いた結果として、意味が生まれるわけだ。

だから色を失った時ほど、

  • 自分の人生の意味探し

よりも

  • 興味がある物との接触回数

を増やすと良い。

世界との、他人との接点を、自分のペースで増やす。

その方が心が回復しやすい。

消えたい気持ちは「死にたい」ではなく「今の状態を終わらせたい」ことも多い

ここは重要なポイントだ。

人は苦しい時、

  • 「消えたい」「終わらせたい」

と感じたりする事がある。

しかし、詳しく具体的に分解すると、

  • 苦しみを終わらせたい
  • 疲れを終わらせたい
  • 義務を終わらせたい
  • 不安を終わらせたい
  • 人間関係を終わらせたい

という意味の場合も少なくない。

つまり、「何もかも嫌だから人生を終わらせたい」ではなく、「今の辛い状態を終わらせたい」だけなのである。

この違いは、結構大きい。

人生は一つしかないが、状態は変えられる。

  • 仕事を変える。
  • 環境を変える。
  • 休む。
  • 距離を置く。

終わらせる対象を正確に特定すると、出口が見えることがある。

最後に

人生の色が消えた時、多くの人は自分がおかしくなったと思う。

しかし実際には、人間の心には、ある主の周期がある。

調子の良い時期もあれば、色を失う時期もある。

冬が来るから春が来るように、心にも波がある。

だからまずは、

  • 人生を評価しない。
  • 未来を判定しない。
  • 結論を急がない。

この姿勢だ。

そして、そららの代わりに、

  • 食べる。
  • 寝る。
  • 歩く。
  • 人と話す。
  • 世界に触れる。

それを続ける。

世界の色は、無理やり塗るものではない。

少しずつ戻ってくるものだ。

そして戻ってきた時、多くの人は気付く。

世界から色が消えていたのではなく、自分が色を受け取れない状態になっていただけだったのだと。

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