はじめに
物語を紡ぐとき、しばしば問われるのが「なぜこのテーマなのか」「なぜこのキャラクターでなければならなかったのか」という必然性です。
必然性は、とても重要です。
創作におけるテーマとは、孤立した単なるお題やメッセージではありません。
「でなければならない」という強い動機(必然性)をどれだけ深く持っているか。
そして、それが表現の果てに「だから、自分にしか描けなかった」「だからこの形になった」という「だから描けた」という強烈な納得感へと昇華されているか。
この2つが両立して初めて、読者や観客の胸を打つ作品が生まれます。
逆に、どちらか片方、あるいは両方が欠けてしまっていると、たとえ個別の演出や作画、演技がどれほど優れていても、受け手の心には「なんでこの設定にしたんだろう?」「なぜこの原作を?」という拭い難い違和感や疑問だけが残ることになってしまいます。
今回は、現在ネットフリックスで公開され酷評を集めている映画版『THE RIBBON HERO』の事例を交えながら、創作における「必然性」の重要性について紐解いていきます。
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