「場違い」だからこそ面白い事が起きる
「場違い」とは、その場に相応しくない事を指す。
日常の中では、恐らく場違いを嫌う人も多いだろう。
だが、面白い物語では、必ず何かが場違いな状態に置かれている。
それは、なぜか?
今回は「場違い」と言う物を説明したい。
“物語の基本は「場違い」な状況を作る事と言う話” の続きを読む「場違い」とは、その場に相応しくない事を指す。
日常の中では、恐らく場違いを嫌う人も多いだろう。
だが、面白い物語では、必ず何かが場違いな状態に置かれている。
それは、なぜか?
今回は「場違い」と言う物を説明したい。
“物語の基本は「場違い」な状況を作る事と言う話” の続きを読む今回の話題は「自己犠牲」と「自己実現」。
「自己犠牲」とは、主人公が自分を犠牲にする事だ。
だが、何も「誰かの盾になって死ぬ」と言う訳ではない。
自己犠牲とは、問題解決行動のスタイルになる。
自己犠牲的な問題解決とは、問題解決に向けた「対処」を強いられる事だ。
「自己実現」は、自己犠牲の真反対のスタイルだ。
自己実現的な問題解決とは、問題解決に向けた「計画」の立案と実行をする事だ。
「対処」と「計画」は、どちらも問題を解決する為の「行動」だが、それぞれ異なる性質を持つ。
「アルジェントソーマ」とは、2000年にテレビ東京の深夜アニメ枠で放映されていたサンライズ制作のリアルロボットアニメである。
テレビ未放映の特別編を入れた全26話で、主演声優は保志総一朗と桑島法子が担当。
と、この様な豪華クリエイターの手によって作られた作品と聞けば、未視聴の人も興味ぐらい湧かないだろうか?
この作品、放映当時は深夜アニメだった事もあり、限られた層にしか見られなかったのだが、google検索のサジェストでも出てくるがウルトラマンの『ジャミラ』のエピソードと似ている事で話題となった事がある。
実際、アルジェントソーマは、ジャミラと似た構造の物語と言って良い。
今回は、かなり近い同じ構造の物語を比較して、物語を俯瞰的に解説する。
なお、この記事は「ジャミラ」と「アルジェントソーマ」に関する壮大なネタバレを含むので、ネタバレ前に視聴したいと言う人は後で読もう。
“「ジャミラ」と「アルジェントソーマ」で考える物語作り” の続きを読むマトリクス。
映画「マトリックス」ではなく、統計図法の方です。
●表1
A | B | |
1 | ||
2 |
こんな奴です。
エクセル等の表計算ソフトを使った事があるなら、確実に触れた事がある物ですね。
これは表計算ツールとして有名ですが、行と列を利用した思考法としても機能します。
私は要素の整理をする際、高確率でマトリクスを利用しています。
このマトリクス、非常に便利なツールなのですが、実は結構間違った使い方をしている人がいます。
見よう見まねで使用を始める場合に、なんとなくで使っていると間違いがちな点を含め、基本から分かる様に説明したいと思います。
数年前、私は死にかけた事がある。
このサイトを始めるより前で、会社に勤めていた時の事だ。
色々と「ひどい」話でこそあるが、ある意味でどこかフィクションの様な、貴重な経験なのでここに記しておく。
“昔、中国で死にかけたんだけど興味ある?” の続きを読む私は、物語の具体的分類を行った一覧表を、ここ数年間だがライフワークの様に延々と作り続けている。
今回は、その事について説明と経過報告をしたい。
“進行中の物語の132種類カテゴライズ計画について” の続きを読むトラブル。
実際に起きれば嫌な物。
しかし、物語の中では必要な存在。
トラブルを起こす人をトラブルメーカーと呼ぶが、トラブルメーカーと言うキャラクターを誰にするかによって、物語は大きく様変わりする。
今回は、トラブルメーカーと言うキャラクター属性について解説する。
“トラブルメーカーが物語に必要と言う話” の続きを読む差別と聞くと、多くの人が悪い印象を持つ。
きっとあなたも
そんな、良くない印象を持つのでは無いだろうか?
なんて書くと「差別への差別だ」なんて言われかねないのは置いておく。
とにかく「君は、差別する人なんだね」と知人に言われて、大半の人は好い気がしないのは間違い無いだろう。
しかし「差別」それ自体は誰でも陥る可能性がある「状態」であり、物語においては重要な役割を担う物だ。
むしろ、物語の中で差別は、表現の一つとして大いに有用と言える。
有用だが、間違った使い方をすると、反感を買ったり誹りを受ける原因となる劇薬でもある。
今回は、そんな「差別」について解説する。
“「差別をするキャラクター」は物語で重要と言う話” の続きを読むアニメ「ドラえもん」をご存じだろうか?
言わずと知れた大人気漫画家「藤子・F・不二雄」原作の国民的アニメだ。
原作は1969年から1996年の27年間に渡って様々な子供向け雑誌で連載された作品で、全1,345話あり単行本は45巻まで出ている。
元々かなりの人気作ではあるが、国民的作品になるまでに、最初から順風満帆と言う訳でも無かった事は、当時を知らない人には意外かもしれない。
1973年に初のアニメ化に恵まれるが当時は打ち切られてしまい、1979年に再アニメ化された時にようやく大ヒットした過去がある。
そして、再アニメ化の翌年から始まったのが、1年に1本の劇場版ドラえもんの公開であった。
だが、原作者が1996年に亡くなり、2005年の声優交代と作風変更に伴う再定義と、ドラえもんは時代や状況に合わせて形を変えながら、一度途切れた2005年を除き、紆余曲折を乗り越えて劇場版が毎年作られ続け、人々を楽しませている。
この記事では、そんな劇場版ドラえもん映画作品を紹介していく。
もっと読むわらしべ長者と言う物語をご存じだろうか?
ザックリ言えば、観音様から予言を授かった男が、次々と物を交換して成功していく話だ。
藁しべから交換をスタートし、
と言うのが、およそスタンダードな物で、主人公は物々交換によってより良い物を手に入れる。
バリエーションで
等があるが、これらに共通するのは、相手の欲しい物を用意して(わらしべ長者の場合は、偶然持っていて)相手にとっては同じぐらいの価値だが、主人公にとっては、より大きな価値がある物と交換していく事だ。
この価値の交換は、全ての物語の基本原理を含む物である。
藁しべでなくとも、全ての物語が何らかの形で価値ある物を交換する事で、やがて目的に到達する構造なのだ。
“物語の基本は「わらしべ長者」と言う話” の続きを読む