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どうすれば、そうなるの?
劇的な、どう巡って行けば状況がそうなるのか、実際に見ない事には予想つかない状況。
一度その状況を見せられ、そこに至るまでの過去から始まる物語の始まり方は、非常にパワフルだ。
共通する要素は「重要な登場人物の危機や死を予感させる」事がある。
直後に、何かしらの方法で危機を脱したり、実は大した危機では無い事が分かるのが基本なのだが、「見せピンチ」を餌に、そこに至るまでと、そこからどうなるのか気になる気持ちを見る者に抱かせる事で、先が気になる状態を作り出す。
今回は、沢山存在する物語の中から、選りすぐりの「どうしてこうなった」と言うプロローグを持つ作品を紹介していく。
みんなの好きな「どうしてこうなった」系プロローグ作品も、あればコメントしてね!
ガールズ&パンツァー(2012)
<内容>
戦車を使った武道「戦車道」が華道や茶道と並んで大和撫子のたしなみとされている世界。県立大洗女子学園に転校生、西住みほがやってきた。戦車道が嫌いで、戦車道のない大洗女子を選んだみほ。ところが転校そうそう生徒会長に呼び出され、必修選択科目で戦車道を選択し、戦車道全国大会に出場するよう強要される。しかも、集まったメンバーは個性派ばかり。華道家元の娘の五十鈴華、恋に恋する武部沙織、戦車マニアの秋山優花里、朝に弱い優等生の冷泉麻子…。友達とのフツーの女子高生活を夢見るみほのささやかな願いは叶うのか…?!
女子高生達が戦車による作戦行動中のシーンから始まり、敵戦車に砲撃されて過去から始まると言うプロローグ。
見ていく内に、戦車が学校の選択科目に存在する特殊な世界と言う事が分かり、プロローグに登場したキャラクター達が初めて知り合っていくシーンが展開し、プロローグのシーンに物語が向かっている事が分かる構成だ。
ファイナルファンタジー X(2001)
<内容>
2001年。「FINAL FANTASY」シリーズの第10弾として初のPlayStation 2対応ソフトとなった「FINAL FANTASY X」。
大いなる脅威『シン』に立ち向かう少年と少女の切ない物語が、シリーズで初めて採用されたキャラクターボイスや状況に応じて表情が変化するフェイシャルアニメーションの採用により感情豊かに描かれ、その感動的な物語は今なお多くのユーザーに愛され続けています。
FFシリーズ故に、パーティで冒険してきた途中である事を予感させるプロローグ。
理由は明言されないが、深刻で葛藤のある場面。
耳に残るBGMを背景に、そこに至るまでの物語を主人公が語る形で物語が幕を開ける。
このプロローグは、いざシーンに追いついた時の「そりゃ、そんな雰囲気になるよ」と言う納得感と切なさが凄く良い。
BGMを聞くとシーンを思い出しちゃう。
ブラック・ラグーン(2002)
<内容>
岡島緑郎は旭日重工の会社員。重要なディスクを、ボルネオ支社まで船で運ぶ役目を担っている。だがその途中、「ブラック・ラグーン」と名乗る4人組に襲われ、緑郎は人質に取られてしまった。ブラック・ラグーンは、クライアントからの注文を忠実にこなす裏社会の運び屋だ。旭日重工は、東南アジアへの非合法ルートを使って密貿易をしていて、クライアントは、自分たちもそれに一枚噛ませろと要求しているのだった。旭日重工は機密を守るため、ディスクも緑郎も海の藻屑にしてしまおうと、ブラック・ラグーンの乗る船に攻撃を始める…
ダッチに殴られ、ダッチとレヴィに銃口を向けられるプロローグ。
最初、キャラクターを知らない状態で見ると、まさか味方になろうとは、と言う意外性も面白い。
ブレイキング・バッド(2008)
<内容>
<エミー賞><ゴールデン・グローブ賞>受賞常連!
全世界で社会現象!
脳天直撃!
全身震撼!
この男、どんどん悪くなる!
アメリカ、ニューメキシコ州アルバカーキ。
平凡な化学教師ウォルター・ホワイト(ブライアン・クランストン)は、第二子を身籠っている妻と脳性麻痺の息子を養うため、放課後は洗車屋でアルバイトまでしながら、なんとか平穏な暮らしを保っていた。
ところが、50歳の誕生日を目前にひかえたある日、肺癌で余命僅かと宣告を受ける。
このまま自分が死んでしまったら、家族に残るものは財産ではなく膨大な借金だけ・・・。
その時、ウォルターが思いついた人生最後の賭け、それは化学の知識を駆使した“超高純度ドラッグ精製”だった。
善と悪は表裏一体。
温厚で生真面目だった男は、愛するものを守り抜くために“道を踏み外していく”《=Breaking Bad》。
荒野、銃撃痕のあるキャンピングカー、車内には死体、場に似つかわしくない気の弱そうな男性は何故かズボンを履いておらずブリーフ姿、拳銃自殺を考え家族にビデオメッセージを残そうとしている。
普通じゃない状況設定が非常に上手く、そこに至るまでの平凡で退屈なパートを我慢させるだけの気になる仕掛けがあり、シーンに追いつくにつれて謎が解けていく快感もある。
ベルセルク(1990)
<内容>
巨大な剣を背負い、鉄の義手をつけた剣士・ガッツ。彼の行くところ、血の雨が降り、死体の山が築かれる…! 大ヒット!! 圧倒的迫力の叙事詩!!
ベルセルクは、単行本3巻までが実質的にプロローグの役割を果たし、黄金時代編から本編が本格的に始まる物語と言える。
物語の構成としては多少の野暮ったい所がある物の、プロローグで描かれるドラゴン殺しを振り回す漆黒の剣士がどうして生まれたのかを事前に描かれる効果は、黄金時代編を描く上では、とても重要な働きをしていると言える。
単に時系列でガッツが生まれた時から見ても面白い作品だが、プロローグがある事でガッツが巨大な剣に惹かれ、剣の巨大さが世代の変化で大きくなって行く展開にワクワク出来、ドラゴン殺しを手に使徒との戦いが始まった時に、プロローグの直前に追いついた事が読者に伝わり、大きなカタルシスを得られると言うわけである。
リミットレス シリーズ(2011)
<映画内容>
脳を100%活性化する新薬と出会い、人生のどん底から財界の頂点へと駆け上がる男、エディ。
だが成功の果てには、恐るべき副作用と罠が待ち受けていたー。
作家志望のエディは、元妻の弟から通常は20%しか使われていない脳の力を100%活性化する新薬NZT48を渡される。
疑いながらも服用した30秒後、エディの頭は劇的に覚醒し、一晩で傑作小説を書き上げる。
語学や数学など、あらゆる力を吸収したエディは、やがてビジネス界に進出。
ウォール街で伝説的な投資家カールと手を組み、ハイスピードで富と権力を手に入れる。
だが、そんな彼を待っていたのは、NZT48を巡る泥沼の争いと恐ろしい副作用だった。
果たしてエディはこの危機を乗り切り、運命に打ち勝つことができるのかー?
映画版では、何やら修羅場があったらしき高層ビルから投身自殺を図ろうとする主人公が、ドラマ版では、何故かFBIに追われ地下鉄の線路に飛び込もうとする主人公が、それぞれ描かれ物語が幕を開ける。
どちらの状況も強い「どうしてこうなった」がある。
※この記事は、追記・編集していく予定です。



