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【ネタバレあり感想】「ジェレミー・クラークソン農家になる/CLARKSON’S FARM」を見ました。

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爆笑出来る農業ドキュメンタリー

Amazon配信のドキュメンタリー「ジェレミー・クラークソン農家になる/CLARKSON’S FARM」を見たので、感想を。

かなり面白かったです。

ドキュメンタリーに興味無いって人も、農業に興味無いって人も、ジェレミーが受け入れられるなら相当楽しめるはず。

シーズン2の感想は、【ネタバレあり感想】「ジェレミー・クラークソン農家になる シーズン2/CLARKSON’S FARM」を見ました。を参照。

ジェレミー・クラークソンとは?

ジェレミー・クラークソンとは、イギリスのテレビ司会者だ。

日本では乗り物系番組の「トップギア」や「グランドツアー」がAmazon配信もあり、有名だろう。

車を中心とした番組なのだが、企画やオチが秀逸で、面白い回は相当笑える。

基本的に、バカで過激な企画を大真面目にやって、しっかり落として笑わせてくれる芸風? なのだが、農業とは縁の無さそうなジェレミーが本作では農家に挑戦する1年が記録されている。

あらすじ

<内容>

イギリスでもっとも“らしくない”農夫、ジェレミー・クラークソンが初めての農作業に悪戦苦闘する、涙あり笑いありの1年。不利な天候、自由勝手な動物たち、出来の悪い作物、そして予想外のパンデミック。 それらを相手に、寄せ集めの農業仲間と共に立ち向かう。今まで見たこともないジェレミー・クラークソンである。

Amazon引用

マジで、ずっと面白い

本作は、土地を貸していた農家が引退するのを機に、ゼロから農業を始めると言う企画から動き出す。

本来、効率的にやるなら専門家に聞いたり、雇ったりを最初にやればいい。

なのだが、作中では何も知らないジェレミーに考えながら動いて貰う事で全てが進み、ジェレミーの雑で豪快で乱暴な性格が災いし、延々とトラブルが起き続ける。

農業のドキュメンタリーなんて面白くも何ともないと未見の人は侮るかもしれないが、ジェレミーの手にかかれば、アンラッキーと言うラッキーの連続だ。

歴史的に見ても突出した悪天候に見舞われ続けるし、撮影中にコロナウィルスのロックダウンとなり、何もかもが予定通りに進まない様は、色々な意味で持っていると言える。

ジェレミーがやっちゃいけないを大体やってくれる

ジェレミーは、とにかく専門家の言う事を、面倒だと聞かない。

トラクターを買う際は農地のサイズに合った物を買う様に言われていたのに、馬力が小さいと言って無意味に大型トラクターを買ってしまう。

買ったトラクターは倉庫に入らないし、小型トラクターで使える様々なアタッチメントをそのままだと使えなくなるわ、操作マニュアルが外国語で読めないわで、初動の躓き方からダイナミックだ。

予算を決めてオークションに行ったのに本来より高い価格で落札したり、やる事は滅茶苦茶だ。

なのだが、専門家の「やるな」を一々やる事で、直後に「これは、こういう理由で」と言う情報が入り、農業ドキュメンタリー的には、「へー」「ほぉー」「なるほどー」の連続で、流れてくるウンチク情報だけでも十分に面白い。

その上で、ジェレミーが失敗や、想定外の事態を前に呆然としたり絶句する姿は、自分事だと嫌だが、ジェレミーの不幸と言うだけで、面白おかしくなる。

少し想像すれば見える地雷を、あえて考え無しなノリで踏みに行き、面白くする。

さらに、失敗したのを、そのままやり通して話が進んでいくので、種まきで適当な事をした結果が、収穫の時に見えたりと、一度のバカで何度も美味しい。

素人仕事や工夫あるあるを見せてくれる

牧羊犬の代わりにドローン、大は小を兼ねる理論で大型トラクター、適当な順で畑を耕し、タンカーで広大な畑に水やり、下地無し壁塗装、池やダムの工事……

素人がやるには難しい事を素人なりに工夫して、視聴者の想像通りの結末となる連続は、ある意味で貴重な記録だろう。

1年の中で次々新しい事をするバイタリティーが本当に凄い

1話目では、農業を始めるが、農業の途中で2話目では羊を80頭ほど飼い始める。

その途中で3話目では直売所を敷地に作って、牧場の商品を売り出そうとし始める。

4話目では池を作り、マスを育て始め、5話目ではコロナウィルスのロックダウンの中で羊の出産に立ち会い、6話目では天気と戦い、羊毛を狩り、7話目では干ばつと戦いながら収穫物をレストランに売り込み、8話目では麦を収穫し、1年の決算で利益を見る。

何かを進めながら、やっている最中の事の結果が出る前に先の事を考えて次々と行動し続ける姿は、とんでもなくアクティブだ。

そして、上手くいかない事の連続を、上手くいくまでやってみる事で、どれも何となく形になって行く様は、見ていて元気が出るし、勇気を貰える。

スマートでないやり方でも、何もしないより良い結果が得られる証明は、泥臭くてカッコイイ時さえある。

当然、皮肉な事も

良い事、良い終わりばかりではない。

羊に病気が出たり、虫に作物が荒らされたり、失敗のリカバリーをケイレブ(雇っている若者。ジェレミーと割と仲良しだが、被害に遭う事でバチバチにやり合うのが日常)に押し付けたり。

1年農業をやった利益も、まさかまさかの額で、普通に考えると結構ショッキング。

と言うか、助成金や補助金が出ない状態で成り立つ様な農業の方が、今時の先進国では珍しいのかもしれないと言う様な、社会問題の提起に繋がるオチは、バカな事を抜きにしてもあれだけ苦労したのにと言う気持ちになる。

農業の世界は、滅茶苦茶厳しいらしい。

終わりに

イギリスを舞台にしているが、農業とは、どういう物か、その一部だけでも覗くには、とても良いドキュメンタリーだった。

農家の人が天気に一喜一憂し、台風の日に用水路を見に行って事故に遭いがちな気持ちも、これを見れば分かる様になる。

泥棒や悪戯も、農家にとっては死活問題だ。

バカなシーンばかりに目が行くが、農業を考える意味でも、結構良いドキュメンタリーなのかもしれない。

個人的には、直売所のぬかるみにはまった車に対して、トラクターで脱出を助ける商売を始めたケイレブの商売っ気と、販売許可が出て無いのに違法薬物みたいなノリで羊肉を売ろうとするジェレミーと言う、アウトローな二人の意地汚いおバカさが最高に笑えた。

と言うか、農業がルールが多すぎて素人が参入するのは、相当面倒くさそうな世界に思えたが、ルールを把握しているにこやかチャーリーの頼もしさは裏で煙たがりながらも凄い。

商売は、ああ言う専門家がいた方が覚えるまでは楽そうで、頼もしい。

何言ってるか分からないジェラルドとジェレミーの何とも言えない時間とかも好き。

車と鍵の隠し合いとか、アホ過ぎて「ふふっ」ってなる。

かなり、おススメ。

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