ポージングを切り口にした、写真撮影の手引書
リンゼイ・アドラーが教える魅せるポージングのセオリー
リンゼイ・アドラー (著) 加藤 諒 (編集)
ポージングは、写真を一変させることができる極めて重要な要素です。
レンズの前に立つすべての被写体の魅力を最大限に引き出します。
まず、カメラの見え方、カメラアングル、レンズの選択、遠近法、姿勢など、写真での被写体の見栄えに影響する要素について解説しています。また、美しいポーズを台無しにするよくある「ポージングの落とし穴」や、ポージングに欠かせない要素についても説明します。
基本のポーズに微調整を加えてバリエーションを無限に作る方法や、男性、女性、ふくよかな女性、カップルなど、さまざまな被写体の魅力を最大限に引き出す重要なテクニックも紹介します。さらには、マタニティ、ブドワール、家族写真など、さまざまなタイプのポートレートにお勧めのポーズも多数提案しています。章末の「目を鍛える」セクションでは、問題のあるポージングから、どうすれば見栄えを良くすることができるかを考えます。
著者は、受賞歴のあるフォトグラファーであり、ベストセラー作家でもあるリンゼイ・アドラーです。本書では、被写体のポージングを成功させるテクニックを深く学ぶことができます。次回のポートレート撮影では、ぜひ便利なクイックリファレンスとしてお役立てください。
目次
- 目次と謝辞
- はじめに:ポージングと自信……1
- Chapter 1:ポージングとカメラの見え方……13
- Chapter 2:顔のポージングと指示出し……35
- Chapter 3:ポージングの落とし穴……61
- Chapter 4:成功するポージングのための10ステップとポージングのバリエーション……99
- Chapter 5:女性のポージング……115
- Chapter 6:男性のポージング……167
- Chapter 7:カップルのポージング……205
- Chapter 8:曲線美……249
- Chapter 9:家族写真……283
- Chapter 10:ブドワール(フランス語で「貴婦人の私室」。下着写真)……319
- Chapter 11:マタニティ(妊婦)……359
- Chapter 12:完璧な作品を目指して……389
- 索引……434
著者について
リンジー・アドラーはニューヨークを拠点に活躍するポートレート・ファッション専門の写真家です。彼女の作品は、Elle、Harper’s Bazaar、Marie Claire、Numeroなど、世界の多数のファッションや写真の雑誌に掲載されています。シンプルで大胆なグラフィックスタイルが作品の特徴となっており、世界中のクライアントから依頼が入ります。
https://www.westerndigital.com/ja-jp/brand/sandisk-professional/pro-team/lindsay-adler
- 出版社 : ボーンデジタル
- 発売日 : 2022/12/27
- 単行本(ソフトカバー) : 448ページ
- ISBN-10 : 4862465455
- ISBN-13 : 978-4862465450
- 寸法 : 25.7 x 19.1 x 3 cm
ポートレート、ファッション写真に特化したハウツー本
本書は、世界のトップ10ファッション写真家に選ばれた事もあるリンゼイ・アドラーによる、ポートレートやファッション写真の撮影に関する知識を丁寧に詰め込んだ写真撮影のハウツー本である。
タイトルの通り、ポージングと言う切り口で全ての項目が解説されているので、基本は人物写真を上手に撮影する為の本だ。

この本を読めば、トップ中のトップにいる写真のプロが、どういう事を意識して人物を撮影しているのかが分かりやすく開示されていて、理解する事が出来るだろう。
ポージングと言う切り口だが、撮影の基本についても一応触れているので、他の撮影に転用出来る知識も多数ある。
だが、もっとカメラの使い方や一般的な撮影と言う基本の基本については他の本を合わせて読んだ方が分かりやすいかもしれない。
既にある程度カメラを使えるとか、カメラの使い方を詳しく知りたいのでは無く人物写真を上手に撮りたいだけと言う人であれば、本書だけで全く問題は無い。

と言うか、ポージングと言う切り口では、間違いなく上澄みも上澄みの書籍なので、人物を撮影する以外に、人物を描く人にも大いに役立つ知識満載なので、ポートレートやファッション写真に興味が無いからとスルーするには非常に勿体無い良書と言える。
【good】例と、問題と解答
本書は、ポージングを切り口に人物写真の撮影のハウツーを分かりやすく解説しているのだが、読んで分かった気になるだけを避ける為に「目を鍛える」と言う、悪い写真による問題と言い写真による解答が、撮りおろしで比較出来る様に多数用意されていて、そのテクニックによって写真がどう良くなるかの学習をしつつ、コーナー名通りに目を鍛える事が出来る。
オールカラーの写真で、膨大な例と、問題と解答が章テーマ毎に収録されている事で448ページ厚さ3センチのボリュームとなっているので、読み応えは満点だが、文字ばかりで分かりにくいと言う事も無い、良い塩梅となっているだろう。
本としての評価は?
定価6,600円、本体価格6,000円。
400ページを超えるボリュームを使い、ポージングと言う切り口で人物写真について徹底的に解説している本書の価値は、カメラ撮影の基本が分かっていない人や、より人物の撮影が上達したい人であれば、十分に価格分の価値を感じるだろう。
どうやって、写真のプロが考えて被写体を上手に撮影しているのか、そのロジックが詰まった名著である。
このレビューが本書を購入する検討材料や参考になれば幸いだ。
本書発行元リンク:株式会社ボーンデジタル



