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主に客目線の性風俗の世界
人類最古の商売と言われる事もある売春。
人以外の生物でも売春を行う生物(猿)は実際に確認され、最古の商売の一つである事は間違いなさそうに思える。
文化的に世界中に存在し、日本では昔から花街や色町、等と呼ばれ、その中でも吉原は代表格として有名だ。
現代日本では、キャスト(風俗嬢、等)との性的接触を伴う形態で主に3つ種類があり、
- ピンクサロン:ピンサロ。主に、パーテーションで仕切られた半個室空間の客にキャストが手や口でサービスを行う業態。
- ヘルス系:デリバリーヘルス、ホテルヘルス、ファッションヘルス、等々。キャストと本番行為以外の性的なサービスを行う業態。
- ソープ:建前上は浴場として提供され、キャストと客の浴場内での自由恋愛というていで本番行為を黙認すると言う建前の元、本番行為を含む性的サービスを行う業態。
が合法の商売(建前の時点でグレーな気もするが)として、日本では存在している。
海外だとソープが、カラオケやサウナと業態を変えていたりも興味深い。
好きな人は好きだろうが、こう言ったサービスを毛嫌いする人も多くいて、性風俗業へのコロナ給付金不支給問題を始め明らかな職業差別が社会的にまかり通ってしまい、大きな問題となっている。
個人的に実際利用しようとは思わないが(なんか怖いし)、そこに需要と供給があって、脅迫や強制で搾取されている被害者がおらず、職業選択の一つとしてであれば、SNS上で見る「こんな職業は世の中から消し去らなければ」ぐらいの勢いで無くす様な存在してはいけない職業とまでは思えないぐらいの、ふんわりした認識である。
有名な話、オランダやドイツでは売春が合法で、ドイツでは売春に対して独自の税も課しているとか。
逆に、映画のイメージからコールガール等が有名なアメリカは、日本よりも売春の規制が厳しく、違法なので売春婦の社会的地位が低いと言うよりは、もはや犯罪者である事で、事件に巻き込まれる事や、事件をまともに捜査して貰えない事が多いのも、なんとなくわかる。
合法化すると総合的に国からの扱いや業界がクリーンになりやすく、違法化すると裏にギャングやマフィアが絡んでダーティになりやすい事は、大麻問題と似ている事が分かっていても、売春に対する既存のイメージから合法に踏み切れる合理的な判断を下すのは、とても難しく思える。
そんな性風俗だが、フィクションの世界では人気のモチーフと言えて、昔から高級娼婦を主人公やヒロインにした作品は数多く作られていたりする。
関連記事:「娼婦、男娼、売春婦、花魁、芸者、コールガール」モチーフ作品特集
この記事では、そんな性風俗の世界を「風俗通い、娼館通い、風俗の客」を通して描く作品を紹介していく。
日本では上記した通り建前が多く煮え切らない法律と状況に置かれ、一部の人に賤職(いやしい職業)と見られているが、そこで働く人やサービスを好きでたまらない人物側の視点で描かれる物語には、独特の価値観が描かれているだろう。
異種族レビュアーズ(2017)
<内容>
足しげくムフフなサービスをしてくれるサキュバス嬢のお店に通う人間の冒険者・スタンクは、ある日種族間の(性的な意味での)感性の違いで悪友のエロエルフ・ゼルと衝突する。決着の方法は、嬢のレビュー!?
彩純ちゃんはレズ風俗に興味があります!(2021)
<内容>
20歳なりたて大人初心者の彩純は、かつてキスをしたきり疎遠になってしまった幼馴染みの麻衣に、いつか会えたら謝りたいと考えていた。麻衣がレズ風俗のキャストとして働いているかもという情報を聞いた彩純は、麻衣に会えるかもという期待とちょっぴりの下心を胸に、レズ風俗の門を叩くことに…
せっかくチートを貰って異世界に転移したんだから、好きなように生きてみたい(2017)
<内容>
事故死した三十路サラリーマン・佐藤太郎は神からの要請で異世界に転移した。
最高峰の治療魔法と治療薬作成というチート能力を貸与された佐藤太郎は
タウロと名を変え異世界で新たな人生を歩む。
冒険? 討伐? いやいやそんな危ないことしませんよ。
おっさんですもの。
匿名の彼女たち(2013)
<内容>
なまえを変えるには、嘘を言うには理由(ワケ)がある。――道玄坂、歌舞伎町、大塚、栄、古町、青森、飛田、そして自宅。男と女と“金”がある限り、生まれる“愛”と“業(ごう)”。中堅商社勤務の独身男(32)が日本全国の「嬢」と触れ合う、エロくて生々しくて、ちょっぴり温かい風俗叙情詩。
※この記事は、追記・編集していく予定です。