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【ネタバレあり感想】『エレクトリック・ステイト』を見ました。

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AIの反逆物かと思いきや

ネットフリックス配信映画「エレクトリック・ステイト」を見たので、感想を。

なぜか感じる「バイオショック」のテイスト。

あらすじ

<内容>

ロボットとの戦争を生き延びた孤児の少女は、密輸商人と個性豊かなロボットたちと行動を共にすることに。そんな彼女なら、きっと弟を探し出し、世界的なテクノロジー会社の陰謀を暴けるはず⁉

そんな公式のあらすじの本作。

もう少し補足しておくと、本作の世界ではロボット技術が飛躍的に進み、年代的には過去だが世界はロボットで溢れかえり、人権を求めるロボットとの戦争まで経験している。

そんな世界で、孤児のミシェルの所にある日「自分は数年前に死んだ弟だ」と主張するロボットが現れる。

なんでも、弟はロボットを遠隔操作しているのだが、自分の身体がどこにあるのか分からないらしい。

弟が操るロボットは一般的なアバター用ロボットボディでは無い、古めかしいロボットなので、困った事態に。

ロボットが隔離された社会では、野良ロボットをかくまうと罪となり、主人公以外に弟の操るロボットがAIでない事を証明できない。

里親に見つかり通報されそうになったミシェルは、弟を連れて家出し、数少ない手掛かりを頼りに「弟を看取った眼鏡の医者」を探し、立ち入り禁止区域で弟の身体の手掛かりを探しに旅立つ。

キャラクターが良い

キーツ&ハーマンの人とロボットの密輸業者コンビが何といっても魅力的。

例えるなら、人が良いハン・ソロとR2‐D2みたいな奴らだ。

物語が動き始めてからミシェル達と共に旅をする事になるのだが、素行が悪いのに人の良さが溢れ出っぱなしで、かなり好きになった。

他にも、一応の敵キャラであるロボット狩りことブラッドベリ―大佐も抑えめながら良いキャラだったし、旅の中で出会う他のロボット達もビジュアルやキャラクターにどこかしら魅力があり、かなり刺さった。

レトロフューチャーちっくなロボット達は、名作ゲーム「バイオショック」的な、科学が進んだ別世界線を覗き見ている様なデザインが多く、性格的にも愛せて良かった。

Mr.ピーナッツ、ペニー・パル、ハーマンは、中でも特に優遇され、ハーマンがキーツを庇って倒れキーツが友を失って悲しむ姿は特に心を打たれた。

その後も良い。

姉弟愛が良い

本作はPVだけ見ると、AIの反乱物みたいなビジュアルなのだが、いざ始まって見ると、姉と弟の、ちょっと変わった弟の身体を探すアドベンチャー物であり、ノリとしては弟の幽霊に身体を探す様に頼まれた姉のロードムービーである。

話が進んで行くと、ロボット達が人権を求めているだけで話が分かる奴らしか出ておらず、段々とロボットをロボットとしてしか扱おうとしない企業側が問題がある事が分かって来て、構図としては「奴隷制の歴史」みたいな背景が見えてくる。

物語のクライマックスでは、人をロボットのアバターに繋いだり仮想現実を作り出す1997年としては進み過ぎた技術「ニューロキャスター」の実現には、偶然発見された「主人公の弟の脳」を機械と繋げる必要がある事が分かり、弟がアバターを使って姉に自分の身体を探させていた理由が自殺の為と明かされていく。

ゴールに世界を救う死が待つ旅と言えば「最終的に自分の命を失う事が決まっている使命の旅」系があり「FF10」や「アヌビス」が思い出されるが、本作は構造的には、これらに分類されるだろう。

そうして、弟を取り戻そうと旅をしてきた姉が、弟を自分の手で殺す事で、企業の支配から世界を解き放ち、ロボットを解放しつつ、人にニューロキャスターを介さない触れ合いを戻して世界を救うと言う展開は、非常に切ない。

また、エピローグにて人の肉体が死滅した弟が、ロボットの中に意識を残していた事が示唆され物語が幕を閉じるのも、希望を感じられて素敵だ。

ただの奇跡では無く、事前にアマースト博士とPCで疑似的な人格コピーを描きつつ、弟の脳が特別で、「世界を特別にする特別な一人」系でありプリコネのムイミや、イドの飛鳥井みたいな存在である事で、納得感に繋がっているのも上手い。

終わりに

前知識無しで見たが、面白かった。

AIとかロボットとの友情物が大好きだから、ハーマンがかなり良かった。

キーツが髪の毛短くなって現れたのも、かなりホッコリ出来て思いのほか良かった。

バイオショックみたいな空気感や、ロボット映画が好きな人には薦めたい一本。

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