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ちょうど社会が補助しなくなる、実質最下層の世界
狩猟採集から農業革命を経て、社会に大きな余剰人員を生かす余裕が出来て以降。
自然環境では生き残れない様な状態・状況の人でも、社会に貢献さえすれば重宝され生きられる様になっていった。
やがて科学や医療が発展し、基本的人権が浸透し、人は国等の保護下にある内は生存を守られる様になった。
誰かが保護さえしていれば社会への生産性は生きる上で求められなくなり(ニート、引きこもり等)、国も保護が必要な人へ援助(生活保護等)をしてくれる。
だが、国、社会、周囲の人が保護や援助をする基準となるラインを決めなければ、それらを必要としない人にも保護や援助をする事になり、そうなると助ける側が疲弊し、やがて保護も援助も出来なくなってしまう。
そこで、助ける線引きを行う訳だが、線を引くと言う事は、線の内側と外側が出来ると言う事だ。
助ける人選びの線引きが、助けが必要の無い人もある程度含んでいれば、無駄は出るが優しい世界となるが、それを悪用する一部の人を助ける側でルールを決める人は多いに嫌がる。
すると、下から重度の助けが必要な人から可能な限り無駄無く救おうとするので、少し助ければ大丈夫そうな人は周囲が助ければ良いとして、国が助ける人として選ぶ線引きからは除外される。
つまり、他の人よりも何かしらの能力が明らかに劣っているのに、社会は「周囲の人と仲良くして、助けて貰ってね」と言うスタンスで助けて貰えない人が発生するわけだ。
そう言った、国が小さなコミュニティ(家族、職場、援助する非営利組織等)に援助をある意味で押し付ける事で、周囲との関係性形成と言う前提を満たせない場合に、まるで自業自得的に難しい自助努力を強いられている人々が、世の中には相当数いる。
人間関係は助け合い・与え合いで成り立つので、関係する相手に得や利を与える事が出来ない人は、コミュニティに長い期間所属するのが困難となり、所属して尚孤立したり排斥を受ける。
そう言う人達の中にはIQが70~84程度で、知的障害者の線引きから外れているが、IQ100程度の人よりは知能面で大きく見劣りする人がいて、一般に境界知能と呼ばれ現代では一つの社会問題としても扱われたりしている。
人口の14%程度がその知能領域に実はいて、その人達は上記した理由から援助を十分に受けられない状況で、周囲とも関係を上手く築けず、助けたいとさえ思われない弱者として日常に溶け込んでいると言われている。
一人で生きられれば良いが、そうはいかない場合は、必ずどこかのコミュニティに所属しなければ生きる事が出来ず、生きる為に所属コミュニティに入り込もうとするがコミュニティからすると余裕が無い場合はお荷物となる。
そうなると、どうにか利用価値を見出していくか、排除して他のコミュニティに押し付けようとするか、あるいは搾取して使い潰そうとするか、していく事になり、現実では、かなりの場合が排除か搾取に辿り着く事になる。
一緒にいて心地良くない相手に人は、とんでもなく厳しい。
この記事では、そんな「境界知能、グレーゾーン」の登場人物を扱った作品を紹介していく。
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境界知能とグレーゾーンの子どもたち シリーズ(2020)

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「子どもの行動に関心のある大人すべてが今スグ読むべき一冊」養老孟司さん絶賛!
50万部超の大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』の著者による生きづらい子どもたちを救う“具体的な対応策”
近年よく取り上げられる「発達障害」や「知的障害」の子どもに関する書籍は多数あります。
しかし、発達障害や知的障害とは診断されないものの、生きづらさを感じている子どもたちがたくさんいるのを知っていますか?IQ69以下の知的障害には該当しない一定の支援が必要な「境界知能」や何かしらの課題があるけれどはっきりした原因や状態がわかりにくい「グレーゾーン」と位置づけられる子どもたちのことです。
本書は教育現場や家庭で見逃されがちな彼ら、彼女らへの具体的な対応策を、困っている子どもたちの支援を行う「日本COG-TR学会」を主宰する著者が漫画でわかりやすく紹介しています。
「境界知能」とは?
・昔は知的障害と定義されていたIQ70~84の人・35名のクラスに約5人いる・日本人の7人に1人・平均的な子の7~8割くらいの発達年齢
ケーキの切れない非行少年たち(2020)

<内容>
少年院に収監される非行少年たちの中で、少なくない確率で境界知能の少年がいる…!『「子供を殺してください」という親たち』の鈴木マサカズ最新作!! 累計60万部突破の新書漫画化! 少年院と境界知能の闇に迫る!!
ち-ちゃんはちょっと足りない (2014)

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「はぁ私たちはなんだか私たちって」いつも何かが欲しくって。中2女子・ちーちゃんとナツの日々日常。「空が灰色だから」の阿部共実、初の長編新作。
マンガでわかる! 境界知能の人が見ている世界(2023)

<内容>
160万部超の大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』シリーズ著者の最新作!
「『ケーキの切れない非行少年たち』よりも多い『境界知能』。彼らの“生きづらさ”に気づいてほしい!」
日本人の7人に1人という「境界知能」の実態をマンガでわかりやすく解説!
「境界知能」とは?
・日本人の7人に1人
・35人のクラスに約5人いる
・昔は知的障害と定義されていたIQ70~84の人
・平均的な子の7~8割くらいの発達年齢
【目次】
第1章 小学生のウエキくん
第2章 中学生のシライさん
第3章 大学生のイソベくん
第4章 社会人のコジマさん
第5章 4人のエピローグ
みいちゃんと山田さん(2024)

<内容>
2012年、新宿。
夜の街でキャバクラ嬢として働く山田さんは、
何をやっても”ちょっと足りない“新人・みいちゃんと出会う。
ヤル気と元気はあるものの、漢字も空気も読めないみいちゃんは、
周りから馬鹿にされ「可哀想」のレッテルを貼られてしまう。それでも、健気に働くみいちゃんの姿に、山田さんは徐々に心を惹かれていき―――。
不器用で愛くるしい女の子たちを巡る、夜の世界の12か月。
劇薬。
※この記事は、追記・編集していく予定です。



