「初めて」を描くのは意外と難しい?
創作では、主人公が初めて何かを経験する場面が数多く登場します。
初めて魔法を使う。
初めて剣を握る。
初めて恋をする。
初めて戦場へ立つ。
初めて飛行機に乗る。
初めて料理をする。
初めて経営する。
しかし、初心者を描いているはずなのに、「妙に慣れている」「初心者に見えない」「感動が薄い」と感じる作品は少なくありません。
その原因は、「知らない」という状態を正しく理解できていないことにあります。
実際の人間は、未知の物事に遭遇するとき、何もないところから行動を始めるわけではありません。
脳は必ず、今まで得てきた知識や経験を総動員し、「今ある情報だけで何とか解こう」とします。
つまり、人間の初体験とは、「ゼロから始まる」のではなく、「既知を総動員して未知を理解しようとする過程」なのです。
この構造を理解すると、初体験の描写は一気にリアリティを増します。
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