ゲラルトさんカッケー
ゲーム化もして大ヒットしたウィッチャーのドラマ版をネットフリックスで視聴しました。
作品リンク:https://www.netflix.com/browse/my-list?jbv=80189685
重厚なファンタジーで、原作もゲームも触っていない身としては、設定や言葉から「どういう意味?」って言う場面の連続でしたが、そんな取っつきにくさもありつつ作品としては非常に面白かったです。
ウィッチャーは、こんなドラマ
舞台はオリジナル要素満載の、ハイファンタジーな世界。
そこでは、魔法の薬でミュータント化したウィッチャーと呼ばれる強化戦士が、魔物退治をするハンターを生業として、人々に頼られつつ同時に恐れられていた。
主人公のゲラルトは、有能なウィッチャーだ。
彼が、様々な勢力から何故か狙われるシントラ王国女王の孫娘シリラと出会い、命がけで守りながら、シリラを戦士として鍛えつつ、シリラに隠された力と秘密に迫っていく、と言うのが大まかなストーリーである。
このドラマ、ゲームオブスローンズ程とまでは言わないが、ファンタジー作品のドラマシリーズとしては、セットやVFXとか、下手をすると安っぽく見えてしまう物にまで、きっちりしっかり金がかかっており、世界観の重厚感も相まってハードなファンタジー世界の実写化に成功しているので、映像だけでも相当な見応えがある。
画面が良い意味で汚く、情報量が正しく多い。
魔法の演出、巨大な魔物との命懸けの戦い、戦争、そう言ったアクションは本当に高いレベルで描かれている。
その上で、専門用語をモリモリ使いながら進行していくストーリーは、見た目通りに重苦しく、血生臭く、とにかく人が良く死ぬし、容赦がない。
見所は、ゲラルトさんの無双と苦悩
ゲラルトさんは、とにかく常に過酷な状況に置かれる事になっている。
いつも攻撃され、追われ、狙われ、追いかける事を強いられる。
なのだが、ゲラルトさん単体の戦闘力が超高い事で、その辺のストレスは意外と少ない。
カメラの長回しで、敵をバッタバッタと倒していくシーンは爽快かつ残酷で刺激に溢れている。
ゲラルトさんがむしろ追い詰められるのは、戦闘よりも仲間の安否だ。
ウィッチャーは感情が無い的な事が劇中で言われるが、感情を押し殺しているだけでゲラルトさんは相当仲間想いだし、泣き笑いとかは無いが他の部分ではそれなりに感情豊かだったりする。
ヒロインのイェネファーとか、相棒のシリラとすぐにはぐれ、どちらかの名前を叫んで駆けつける様なシーンが多いと感じるぐらい、いっつも大事な女性の安否ばかり気にしていて、その点では全く気が抜けない。
ピンチでギリギリに駆けつけて助けてくれるゲラルトさんの安心感は物凄く、男も女も惚れる主人公であり、超カッコいい。
シーズン2について
シーズン2では、様々な敵の暗躍によって各勢力が複雑に引っ掻き回され、方々で悲劇が起きていく。
なのだが、シーズン2でメインとなる封印されていた魔物の行動原理がシーズン2時点だと良く分からず、結果的に物語が小ぢんまりとしてしまって、その点では残念さも目立った。
あと、吟遊詩人のヤスキエルがバカな行動を取るが、今回の港のシーンでは本当にただのバカで、脚本上の都合で知能指数が下がって感じたのも残念だった。
シリラの修行シーンで挑戦するサスケみたいなアスレチックは、演出がワンパターンかつ雑で、シリラがバカに見えるのも同じく残念。
全体的に、味方キャラクターが問題を起こしたり失敗するシーンを描くのが下手な時があり、逆に頭が良いとか、狡猾なキャラクターを描くのは上手いのは、メタな視点で少し面白かった。
無能やバカを描く時に丁寧さが下がる感じ。
シーズン2のラストで、満を持して登場する黒幕だが、一見全然関係無さそうなシーンで登場している際に伏線を張っていたのは、気付いた時に「おおっ!?」となったので、シーズン3はシッカリ楽しみ。
終わりに
終始、ゲラルトさん無双カッケーって作品でした。
シーズン1の時もそうだけど、全体を通した大きなメインストーリーが進む時よりも、それを構成する単一の小さなストーリーの方が良く出来ていて、ビターな終わり方も含めて好き。
好きなキャラは、ゲラルトやヴェセミルとか、古参ウィッチャーがカッコよくて良き。
ドラマ版は粗さもあるけど、十分おススメ出来るハードなファンタジー作品です。



