目次
色々雑だけど、超面白い!
設定や出来事の処理が雑!
でも物語は良いし、キャラも超良い!
だから、超面白い!
映像はスゴイしね。
そんなアンブレラ・アカデミーの感想をば。
アンブレラ・アカデミーは、こんな物語
ある日、世界中で、妊娠していない女性から、43人の特殊能力を持った子供が同時に生まれる怪現象が起きる。
その内の7人を、資産家で冒険家のレジナルド・ハーグリーヴスが養子として引き取り、特殊な訓練を受けさせ、ヒーローチームを作る。
それが、アンブレラ・アカデミーだ。
7人の子供達はそれぞれ、
- 1号/ルーサー:怪力能力を持っている。昔怪我を負い、治す為に血清を打たれた副作用で身体が獣の様に毛むくじゃらでマッチョになっている。バカだが純粋で心優しく、4年ほど月の調査に行かされていた。
- 2号/ディエゴ:ナイフを操る能力持ちで、転用して銃弾も止められる。マザコンで、母代わりのグレースを大事にする一方で、父には反抗的。バカで喧嘩っ早いが正義感は強い。
- 3号/アリソン:「噂を聞いたの」と言う言葉の後に命令する事で、言葉で人を一時的に操る能力持ち。能力を娘のクレアに使ってしまい、それがバレて離婚している。アンブレラ・アカデミーの中では、聡明な方。
- 4号/クラウス:死者の霊と会話したり、自分に憑依させて能力を借りたり、短時間なら死者を一時的に生者として呼び寄せる事が出来る能力持ちで、死を操れる為に実は不死。アル中、薬中、マゾ、同性愛でヒッピーの様な男性。
- 5号/ファイブ:時空間の転移能力持ち。タイムトラベラーで、いつも世界滅亡を止めようとしている作品のキーマン。能力の副作用で、子供の見た目だが、シーズン1開始時の年齢は53歳。
- 6号/ベン:腹からタコの様な軟体動物の足を生やし操る能力持ち。物語開始時には故人だが、クラウスだけが能力で交流できる。
- 7号/ヴァーニャ:音のエネルギーを操れる能力持ち。物語開始時は、潜在能力をある人に封じられていて無能力となっていて、普通のヴァイオリニストとして生活している。無能力のせいでアンブレラ・アカデミーで浮いてしまい、内情暴露本を書く事でアンブレラ・アカデミー内の居場所が無い状態。ファイブに次ぐ物語のキーマンで、実質メインの主人公。
物語は、アンブレラ・アカデミーが過去の物となり、バラバラとなってそれぞれの人生を歩んだ後に、レジナルドの訃報で家族が葬式に再結集した所から始まる。
葬式に17年ぶりに集まったアンブレラ・アカデミーだったが、そこに行方不明だったファイブが消えた当時の姿で現れ、8日後に世界が滅びる事を伝えてくる。
シーズン1では、8日後の世界崩壊の原因を突き止め、世界崩壊を止める為に、バラバラだった家族を一つにする物語となっている。
そこに、未来を変える事を止めようと、コミッションと呼ばれる歴史管理組織の暗殺者が絡み、事態は複雑になって行く。
シーズン2では、世界崩壊を止める事に失敗し過去に飛ばされ、コミッションとの戦いとなって行く。
コミッションの幹部ハンドラーの暗躍によってコミッションは機能不全に陥り、コミッションとの全面戦争へと発展してしまう。
能力コピー能力を持つ強力な能力者ライラ、ヴァーニャの能力の一部を受け継いでしまったハーラン、様々な敵や問題を退け現代に戻る事に成功するが、大きく時代を変えてしまった事でアンブレラ・アカデミーは自分達の存在を時間軸の中から消してしまい、存在してはならない人間となってしまう。
シーズン3は?
シーズン2で過去を変え、コミッションとの因縁を清算したかに見えたアンブレラ・アカデミーだったが、現代に戻ると世界線が大きく切り替わり、自分達は存在せず、スパロー・アカデミーと言う別のヒーローチームがアンブレラ・アカデミーの立場となっている未来が待っていた。
レジナルドとベンは生存し、レジナルドはベン以外を別の超能力者達で構成したスパロー・アカデミーを設立していて、アンブレラ・アカデミーはレジナルドの屋敷を追い出される。
スパローアカデミーは、
- 1号/マーカス:怪力能力持ち。リーダー。
- 2号/ベン:アンブレラ・アカデミーの6号。能力は同じだが、性格がきつくなっている。
- 3号/フェイ:目の無い女性で、カラスを召喚して目の代わりにしたり攻撃で出来る。普段はサングラスで目の位置を隠している。
- 4号/アルフォンソ:皮膚がただれた男性で、受けた攻撃を相手に跳ね返す能力を持っている。反射するが本人もダメージは負うので、耐えられない攻撃だと対応できないのと、反射するには能力の発動が必要らしく、不意打ちに弱い。
- 5号/スローン:重力を操る能力持ち。敵同士なのにルーサーと意気投合してしまう。
- 6号/ジェイミー:口から吐き出す毒液を相手に触れさせられると、幻覚を見せて操れる能力持ち。性格はキツメ。
- 7号/クリストファー:見た目はキューブ。エネルギーを操れて、エネルギーをビームにして当てる事で相手を拘束する事が出来る。
と言った感じのメンツで、敵対的だが、アンブレラ・アカデミーとのすれ違いで喧嘩腰になっているだけで、実質そこまで敵と言う訳ではない。
シーズン3では、アンブレラ・アカデミーのメンバーが自分達が存在しない世界線に誤って来てしまった事で、タイムパラドックスが起きて、3度目の世界崩壊の危機が訪れてしまう。
その中で、ライラやライラがディエゴの息子と言って連れてきたスタンリー、謎の老人レスタ―・ポケットが加わり、アンブレラ・アカデミーによる世界崩壊阻止に向けた悪戦苦闘が展開する。
A1号ルーサーとS5号スローン
今シーズンの癒し枠。
これまで、正直良い事の方が少なかったルーサーに春が来たのは、見ていて素直に微笑ましかった。
最も、あげて落とす為の幸せな気はしていたが、この二人は良かっただけに、シーズン4では幸せになって欲しい。
A2号ディエゴとライラと時々スタンリー
ディエゴとライラのカップルも、かなり良かった。
一方で、スタンリーがマジでクソガキで始まりクソガキで終わってしまったのは、いっそ清々しい。
ディエゴとの共闘は良かったが、火炎瓶でミスったり、クラウスを溶かして処理しようとしたり、行動がぶっ飛んでいて、結果オーライでは面白かったが、見ている最中はヒヤヒヤとイライラが半々ぐらい。
愛娘クレアを失ったA3号アリソンの暗躍
これまでのシリーズでは、比較的まともな役回りが多かったアリソンが、タイムパラドックスによって娘のクレアを失った事で、闇堕ち。
物凄くヘイトを集めまくるが、クレアを取り戻すためと一人だけシーズン3内では勝ち逃げ。
最後、娘を取り戻せて良かったねとなりつつも、失った信頼と好感度は戻らない。
理解出来る部分もあるが、娘を失った母親の本性が、それなりにモンスターだったのは、なんとも言いづらい後味。
A4号クラウスは、いつも自由
クラウスだが、今回はまさかのレジナルドと仲良しに。
父親に殺されまくって仲が深まると言う展開は、かなり面白い。
クラウスのキャラが良く、家族を一つにしようと一生懸命な姿は、不器用ながらも可愛らしい。
それが裏目に働く事も含めて、クラウスらしい。
A5号ファイブは、いつも通り皮肉屋でカッコいい
いつもアポカリプスと言う世界崩壊を止めようと奔走しているファイブ。
今回もやっぱり、と言う感じで世界崩壊を止めようと率先して動いてくれる。
劇中の問題解決の中心人物なので、実質主人公な立ち回りは、非常に好感が持てる。
ライラと協力してコミッションを調べに行ったり、謎の入れ墨を調べたり、探偵役。
A7号ヴァーニャが、ヴィクターに
ヴァーニャがトランスジェンダーである事を自覚して名前を変えます。
ヴァーニャを演じているエレン・ペイジが2020年にトランスジェンダーであることを公表してエリオット・ペイジに改名した事が反映されての展開らしいが、ヴァーニャ自体シーズン2で女性と良い感じだったので、それ自体は問題ない。
ですが、吹き替えだと声優も突然男性に変更され、違和感がある状態で、ちょっと微妙に感じた。
レスタ―を救おうとするブレなさは良かったが、コミュ障が裏目に出て事態悪化。
と言うか、やっぱり今回も世界崩壊に関わってる辺りが、いつものアンブレラ・アカデミーと言う感じ。
設定や展開が、雑
いつも、大味な部分もあるが、シーズン3は雑な設定が結構多い。
説明不足なのか、処理が雑なのか。
シーズン3の主役とも言えるスパローアカデミーだが、物凄い勢いで数を減らしていく。
最終的には、ルーサーと結婚するスローンと、クラウスと微妙に仲良くなるベン以外は、酷い死因で退場していく。
- 1号/マーカス:タイムパラドックスの中心点クーゲルブリッツに誤って触れて消滅。
- 3号/フェイ:クーゲルブリッツを格納したクリストファーと共に封じ込めきれずに消滅。
- 4号/アルフォンソ:レスタ―の不意打ちで死亡。
- 6号/ジェイミー:レスタ―の不意打ちで死亡。
- 7号/クリストファー:体内にクーゲルブリッツを格納したが封じ込めきれずに消滅。
と言う感じで、ポコポコドラマチックでも何でもない理由で死んでいく。
クーゲルブリッツを生み出す一因となっているレスタ―も、アリソンにクレアの仇とアッサリ殺害されてしまうし、ディエゴの息子として現れたスタンリーもクーゲルブリッツによって消滅と、とにかく、もっと膨らませられそうな設定とか、ドラマチックに出来そうな設定が、雑に消化されていってしまうのだ。
グレースがクーゲルブリッツを神と崇めて暴走した末にファイブに破壊されるのも、説明不足な所があって消化不良が残ります。
オブリビオンの番人がGなのも、雰囲気なのか、設定があるのか。
結局、説明してくれないレジナルドが悪い?
シーズン3は、実は宇宙人で、妻を生き返らせようと暗躍しているレジナルドが、ほとんど誰にも相談せず、協力も求めず、だまし討ち的に子供達を動かしている事が、問題を大きく、ややこしくしている原因となっている。
家族がテーマである本作的には、父と子供のコミュニケーションの失敗によるすれ違いで世界が危機になると言う感じだが、この父親が曲者だ。
説明不足が悪いのだが、超合理主義なレジナルドは、子供達の事を愛しておらず、自分の目的達成の為の道具としてしか見ていない。
なので、世界をリセットして全員生き返るからと言って、全員を殺そうとするレジナルドが家族に「どうせ生き返るから殺すぞ」と相談したところで、それを受け入れられるかは、怪しいと言うか、無理がある。
しかし、最終的に、アリソンによってレジナルドの予定は大きく狂ったが、その目的は達成され、世界は一度滅び、アンブレラ・アカデミーは欠け、皆が傷ついたが「都合良く世界を書き換えた」事で、世界は、一見より良く変わってしまった。
世界を救おうとしたのに失敗し、完全敗北したのに、世界がより良くなっているかもしれない複雑な状況。
まだ終わらない物語。
ぶん投げたままの死に設定が多いが、先が気になる面白さと中毒性がある。
オブリビオンって何?
ゲームや映画のタイトルで聞いた事がある人は多いと思う単語。
意味的には、「忘却」だ。
アンブレラ・アカデミーの劇中では、物凄いテクノロジーを持った文明が、世界が終わる際に世界にリセットをかける装置「オブリビオン」を残していて、その入り口がアメリカにあったと言う設定だ。
レジナルドは、恐らく亡くなった妻を生き返らせると言う目的を果たす為に、(あるいは、妻が地球人なら、他の目的があって)宇宙からわざわざ地球にやってきて、オブリビオンを隠す様にホテルを建て、オブリビオンの燃料として超能力者を7人集めていた事が、何となく分かっている。
世界をリセットする超テクノロジーの機能に、世界の書き換えがあり、世界が当分崩壊しない状態に変えてからやり直す事で世界を存続させると言う物だろう。
なぜ、和風なのか、守護者が侍で、中身がGなのか、ベルを鳴らすと襲ってくるのか、謎だらけで、恐らく上記した雑な設定の一部だと思うが、起動したオブリビオンは派手だったし、レジナルドの野望が判明したのは3シーズンも見て来たので、熱い物があった。
リセット世界の謎
闇堕ちしたアリソンはクレアを取り戻す事に成功し、レジナルドも妻を取り戻した。
だが、オブリビオン操作を行ったアリソンは連続性を持って怪我を引きつぎ、他のメンバーは怪我や過去の後遺症が完治しつつも記憶に連続性があり、なぜかスローンは消え、アリソンに殺されたレジナルドは連続性が無い筈なのにアンブレラ・アカデミーの転移に気付いていた。
綿密なSF設定があるのか、雑な設定の結果なのか、結構力業を使う本作では、シーズン4を見ない事には、まるでわからない。
終わりに
これだけ問題をあげ、文句をたらたらと書き綴ったが、アンブレラ・アカデミーは、間違いなく面白い。
ハマる人は超ハマる、良作ドラマだ。
それは、やはり家族と言うテーマの描き方が上手い事と、強く推せるキャラが出来るぐらい、キャラクター達が魅力的な事だろう。
ファイブのキャラの良さは、その中でも飛びぬけて高い。
見た目はティーン、中身は中年と言うコナンみたいなキャラだが、一貫した生き様と、時々出るお茶目さやポンコツのギャップが、かなり愛おしい。
人は選ぶが、超おススメ出来る作品なのは間違いない。
追記
噂だとシーズン4でファイナルとか。
どうオチがつくのか、楽しみ。



