定義

【ネタバレあり感想】「シーラとプリンセス戦士 シーズン1~5」を見ました。

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ファンタジー×SF超大作!

コツコツ見てたネットフリックス配信アニメ「シーラとプリンセス戦士」を全話見たので、感想を。

いや~、よかった、マジでよかった。

ほんと~に、よかった。

ネタバレ無しで楽しみたい人は、見てから読みに来てね。

面白いか分からないから知りたいって人は、面白い作品って事は保証する。

合うか合わないかは、出来れば数話見て決めて欲しい。

ちゃんと王道でストーリーラインもしっかりしていて、大人でも最後まで楽しめるよ。

シーラとプリンセス戦士とは?

シーラとプリンセス戦士は、1985年のテレビ番組「シーラ: プリンセス・オブ・ パワー」のリブート作品で、キャラクター名と一部の設定や外見的要素や登場人物のポジション以外は、全くの別物である。

ガッチガチにLGBTQ配慮のポリティカルコレクトネス設定でセッティングされ直されていて、原作が好きな原理主義者的にはモゾモゾする設定が所々あると思われる。

絵柄や作風は子供向けに配慮・セッティングされている部分がある一方で、子供から大人まで、しっかり楽しめる作りとなっている。

邦題の「プリンセス戦士」と言う部分が、まあ登場こそするのだが、「美少女戦士セーラームーン」のセーラー戦士を、中身が分かっていると受け入れられる的な設定なので、邦題としては、あまりイケてない。

始まりのあらすじ

https://youtu.be/OuFQxsRzUws
https://youtu.be/uvjvyHtD3wo

舞台は、宇宙のどこかにある惑星エセリア。

そこは、ホルダック卿率いるホード軍と、邪悪な魔法を使うプリンセス率いる反乱軍リベリオンが争う世界。

ホード軍の拠点フライト・ゾーンでは、アドーラが士官候補生として、仲間達と訓練の日々を送っていた。

ある日、初任務であるセイモアの反乱軍要塞侵入作戦を前に、アドーラは親友のキャトラと共に無断外出を楽しんでいると、危険と言われていたささやきの森に迷い込んでしまう。

ささやきの森でアドーラは、謎の力に導かれ、光る謎の剣を見つける。

しかし、謎の剣を同じく見つけた反乱軍のプリンセス・グリマーと相棒の弓使いの少年ボウと鉢合わせしてしまう。

両者が巨大なモンスターに襲われたり、アドーラが剣によって変身してしまうアクシデントで協力関係を一時築くが、最終的にアドーラは捕虜となる。

捕まったアドーラは、反乱軍の実態を知る事となり、それはホード軍で教えられてきた事とは真逆であった。

ホード軍こそが邪悪な侵略者であり、プリンセスと反乱軍は故郷を守ろうと必死に戦う、平和を愛する人々と知り、アドーラは苦悩する。

そんな時、アドーラが見ていた平和な村がセイモアと分かり、アドーラ不在のままホード軍によるセイモアへの攻撃が始まってしまう。

ホード軍に襲われる人々を見て、アドーラは決意を固め、謎の剣を手にすると、エセリアに伝わる伝説の戦士・シーラへと覚醒する。

アドーラは、無力な人々の為にホード軍に立ち向かう事にするが、それは親友のキャトラやかつての仲間と戦うと言う事だった。

シーズン1の大まかなあらすじ

https://youtu.be/5gNNJ-oKrgI

シーズン1では、シーラとして覚醒したアドーラが、ブライト・ムーン王国の半人前のプリンセス・グリマーと弓使いのボウと共に、ホード軍に対抗する為、世界各地のプリンセスがいる国を巡り、旅をする。

各地の問題を解決する事で各国の協力を得て、プリンセス同盟のメンバーを増やして行く事になる。

このエセリアと言う世界では、各国に一つずつある巨大な魔法の宝石エレメンタル・ルーンストーンとリンクした王族が特に強力な魔法を使う事が出来て君臨していて、プリンセス=大魔法使いと言った扱いとなっている。

ブルメリア王国のプリンセス・パフューマ、サリネス王国のプリンセス・マーミスタ、変わり者で発明家の、ルーンストーンを持たないプリンセス・エントラプタ、と同盟を結ぶ事に成功する。

しかし、永世中立国であるスノー王国のプリンセス・フロスタの勧誘に失敗し、中立国を利用したホード軍の作戦によってプリンセス・グリマーとボウが、キャトラとスコーピアに誘拐されてしまう。

プリンセス同盟でホード軍の拠点フライト・ゾーンに救助に行くが、救出作戦の中でプリンセス・エントラプタが捕虜となる。

仲間に死んだと思われたエントラプタの救助作戦は行われず、皆に助けられたグリマーと違い仲間に見捨てられたと思ったエントラプタは、そのままキャトラとスコーピアと捕虜の身分のまま仲良くなり、やがてホード軍に居場所を見つける。

アドーラが、捕虜となった時の後遺症で魔法の力を失ったグリマーの為に、シーラの試練に挑む事になるが、そこにキャトラが現れ、二人は試練の中で辛い過去の記憶と向き合う事になる。

キャトラはアドーラへの強烈な劣等感と捨てられ選ばれなかった苦しみから逃れる為、アドーラを殺そうとし、二人の仲に大きなヒビが入ってしまう。

アドーラはシーラの試練を乗り越えるが、キャトラ、スコーピア、エントラプタの計画によってエセリアを制御しているルーンストーンの均衡が狂い、異常気象が発生し、ルーンストーンは力を弱め、ブライト・ムーン王国にかつてない危機が訪れる。

救援にネット状の結界を操るプリンセス・ネトッサと、竜巻を操れるプリンセス・スピンナーレラの魔法使い夫婦(同性カップル)が来るが、キャトラ、スコーピアの陽動作戦によってブライト・ムーンが陥落寸前まで追い詰められる。

絶体絶命の時、救難信号を見たプリンセス同盟が駆けつけ、そこにはスノー王国のプリンセス・フロスタの姿もあった。

伝説の戦士シーラ、プリンセスであるグリマー、パフューマ、マーミスタ、フロスタ、ネトッサ、スピンナーレラ、7人の大魔法使いが力を合わせると虹色の津波が起き、ホード軍は洗い流され撤退を余儀なくされる。

危機は去ったかに見えたが、ホルダック卿に活躍を認められたキャトラはホルダック卿に次ぐ副司令官に就任し、スコーピアとエントラプタを率いて怪しい笑みを浮かべるのだった。

子供向け緩ファンタジーに見せかけたシッカリSF設定

伝説の剣とかプリンセスとか魔法とか、そう言った要素こそ原作要素としてある物の、土台の部分は壮大なSFとして設計されている。

ホード軍は惑星エセリアの外から来た侵略者、つまり宇宙人で、伝説の剣やシーラの力も惑星エセリア外からホード軍と敵対する勢力によって持ち込まれた物だ。

このSF設定が徐々に明かされる事で、子供向け緩ファンタジー世界に見えていた物が徐々に、壮大なスペースオペラ的な世界観に変わっていく。

これが、中々に楽しい。

アドーラとキャトラ

壮大な設定としてスペースオペラでの帝国との長きにわたる戦争に終止符を打つ事が描かれていくのだが、物語の中心には、いつも主人公のアドーラと親友のキャトラがいる。

アドーラは親代わりであり師匠であるシャドー・ウィーバーに選ばれ、士官候補生として現場の指揮官に選ばれ、伝説の剣により英雄シーラに選ばれ、常に生まれ持った素質によって良い物として選ばれる人生を送って来た。

キャトラは豹の獣人の少女で、アドーラ以外に友人がおらず、シャドー・ウィーバーに自分に似ていると虐待されて育ち、アドーラの影に常に隠れいつもナンバー2に甘んじていた。

アドーラだけがキャトラを一番に選んでくれたのに、ホード軍と戦う為にアドーラが裏切った事でキャトラは唯一の心の支えを失い、アドーラを取り戻す事に固執する。

やがてアドーラに感じていた劣等感と手に入らない事によって、取り戻すでなくアドーラの大事な物を壊す事にこだわる様になり、闇に落ちて行く。

キャトラの行動は、アドーラを独占する事が目的で、殺そうとするのも、アドーラの大事な物を全て破壊しようとするのも、アドーラを求めての事だ。

キャトラのアドーラへの愛が、最初に受ける軽口を叩きあう親友と言う立場からは想像出来ないぐらい、裏側がマジで重く、それが、ひっじょうに、良い。

キャトラがアドーラしか終始見ていないし求めていないのだが、スコーピアとエントラプタの二人がキャトラが本来的に求めていた仲間とか絆をもたらす存在としているのだが、そこに擦れ違いが生まれ、そこが、また切ない。

敵まで魅力的

本作は、子供向けに設定されているから死人の描写は基本的に無く、劇中で人死にが出るのは、一部を除きほぼ無い。

その上で、反乱軍リベリオン側と侵略者ホード軍側の2つの勢力の視点で描かれるのだが、どちらの勢力も仲が良く、見ていくと甲乙つけ難いほど、どちらも魅力的だ。

特に、悪として描かれるホード軍の内情が面白く、キャトラが率いるスコーピアとエントラプタが悪に手を貸しているが善人や中立と言う属性な事で、ヘイトが湧かない。

ホード軍を指揮し、時に戦車に乗って一般市民の住む町や城を攻撃さえする。

だが、死者が劇中で描かれない事と、悪事を働きながらも一線を越えない事、基本は上官の命令である事、そして何よりスコーピアが仲間を心の底から愛していて大事にしている事で、ホード軍側も敵であるにも関わらず味方側のキャラクターの様に応援し愛せる様になっている。

シーズン2&3の大まかなあらすじ

エントラプタの発明によって強化されていくホード軍に対抗しようとするリベリオン。

新型の無人ロボットを捕獲する中で、リベリオンはようやくエントラプタの生存に気付く。

捕虜となり無理やり協力させられていると勘違いしてエントラプタ救助しようとするが、エントラプタはホード軍のホルダック卿に気に入られ、キャトラよりも遥かに重用されていく。

情報を得る為シーラを作った者「選ばれし者たち」の痕跡を探すアドーラ達と、エントラプタの研究の為に同じく痕跡を探すホード軍で「選ばれし者たちの痕跡」の争奪戦が起きる。

かつての上官であり、師であり育ての母であるシャドー・ウィーバーを失脚させたキャトラだったが、幽閉したシャドー・ウィーバーに本心を打ち明けられ、心を許したのを利用され逃亡されてしまい、その失敗を取り繕おうとホルダック卿に嘘を付き、バレ、失脚する。

しかし、結果を出し続けるエントラプタからホード軍の生産性がキャトラによって400%アップしていると説得され、ホルダック卿はキャトラにチャンスを与える。

死の世界と呼ばれる荒野クリムゾン・ウェイストに痕跡を探しに行き、前任のシーラであるマーラのメッセージを見つけるアドーラ達、そこに汚名返上の為にやってきたキャトラとスコーピアがクリムゾン・ウェイストのならず者達を手懐け、アドーラ達の前に立ちはだかる。

ホルダック卿の計画目標が、痕跡を集め解読する事でポータルを開き、別宇宙にある本星のホード軍を呼び寄せる事と判明する。

ホード軍に捕らわれたアドーラによって逃げたシャドー・ウィーバーがブライト・ムーンで捕虜になっている事が判明すると、それを聞いたキャトラは、また自分が選ばれずアドーラが選ばれた事を知り、精神的に追い詰められていく。

エントラプタのデータからポータル実験が今は危険である事が分かるが、キャトラはエントラプタを危険な島ビースト・アイランドに島流しにして口を封じ、ホルダック卿にエントラプタが裏切ったと取り入り心を操り、無理やりポータル実験を強行してしまう。

実験失敗の結果、次元が歪み、現実が歪み、世界が終りかけるが、夢と現実が混在する世界でアドーラはグリマーとボウの協力を得る事に成功する。

プリンセス・グリマーの母親であるクイーン・アンジェラが正気に戻ると、世界を救う為に犠牲になろうとするアドーラの代わりにアンジェラがポータルを閉じて永遠に次元の狭間に閉じ込められてしまう。

キャトラよ……

色々と拗らせているキャトラの暴走で、邪魔と言う理由で恩人であるエントラプタが島流しに遭い、世界破滅寸前まで行き、世界を救う為にアンジェラが事実上死亡してしまう。

このやらかしの連続で、相当ヘイトを溜める事になってしまい、辛いシーズンである。

同時に、キャトラのアドーラへの歪んだ愛の重さも存分に表れていて、選ばれたいのに選ばれない人生なら、いっそ全部道連れに壊そうと言う発想は、もう、よくいる迷惑なラスボスと、ほぼ一緒だ。

それでもキャトラが愛おしいのは、アドーラを自分の物にしたい、もっと言うと、アドーラに自分を一番に見て欲しいと言う愛に飢えているのが見ていて分かるからだろう。

ちなみに、シーズン2と3は、シーズンこそ分かれているが、合わせて13話でワンシーズン相当と言う変則的な構成となっているし、話の区切りもシーズン3でようやく来る。

シーズン4の大まかなあらすじ

クイーン・アンジェラを失ったブライトムーン王国は、プリンセス・グリマーをクイーンに即位させるべく戴冠式を控えていた。

女王の責務と環境の変化に押しつぶされそうなグリマーは、それでも母の後を継ぎ立派な女王になろうと奮闘する。

ホード軍は本星に通信を送る事に成功していて、座標を知らせる事さえ出来れば大軍隊がエセリアにワープしてくる事となっていた。

マーラの宇宙船を探す事になったアドーラ達は、再びクリムゾン・ウェイストに行くが、そこは既にホード軍に支配されていた。

キャトラの攻撃を退けたとアドーラ達が思っていると、アドーラ達を襲ったキャトラはキャトラが新たに雇ったシェイプシフターのダブル・トラブルで、アドーラ達を使ったテストだった事が判明する。

ホード軍の中で出世し、欲しい物を手に入れて満たされると期待していたキャトラだったが、エントラプタを排除した罪悪感と、いくら出世しても満たされない焦燥感、アドーラへの執着に苛まれる。

リベリオンは新たな仲間フラッタリーナを得るが、彼女は変身したダブル・トラブルで、ホード軍のスパイだった。

ホード軍に情報が筒抜けになり、リベリオンは毎回罠にハメられ苦戦を強いられる。

悩むグリマーに手を差し伸べたのは、グリマーの父の師匠であり、父の仇である、捕虜のシャドー・ウィーバーだった。

アドーラは、シーラの事を知る為に修行に励むが、聖域であるクリスタル城の誤作動で修行以上の試練を味わいつつ、管理者ライト・ホープとマーラの事を知る。

キャトラはホルダックの命令でエントラプタの音声記録をスコーピアに探させ、フラッタリーナは親友部隊(プリンセス以外もいる、リベリオンの中心部隊)を内部崩壊させようと仲違いに導く。

ようやくスパイがいる事に気付いた親友部隊は犯人捜しを始めダブル・トラブルを捕まえるが、スパイ騒ぎは陽動作戦でサリネス王国が陥落してしまう。

最悪の状況で、アドーラとグリマーの対立が表面化し、グリマーはアンジェラの死の一因がアドーラにあると感じていて、気持ちが整理出来ないでいた事が分かる。

謎の魔法使いマダム・ラッズの導きによって、マーラの事を知るアドーラ。

徐々に、世界の真実の姿が露になり、エセリアが人為的に改造された惑星である事、エセリアの中枢部にある魔力を使えれば、本星のホード軍にさえ勝てるかもしれない事が分かってくる。

キャトラに愛想をつかしたスコーピアが、エントラプタ救助の手を求めてブライトムーン王国にやってきて捕虜となる。

エントラプタを助ける為にマーラの船でビースト・アイランドに向かったアドーラ達は、そこでシャドー・ウィーバーに殺されたと思っていたグリマーの父親であるキング・マイカと、ビースト・アイランドでも研究を続けていたエントラプタを救助する事に成功。

しかし、エントラプタの研究によって思わぬ事実が判明し、エセリアの正体が起動すれば宇宙を滅ぼす惑星を改造した兵器だと分かる。

最悪のタイミングで、クイーン・グリマーがホード軍への対抗策を得る為にとエセリアの中枢部の起動を試み、ルーンストーンの一つブラック・ガーネットとリンクが切れている最後のプリンセス、スコーピアの再リンクの為に、スコーピアを連れてフライトゾーンに向かってしまう。

エントラプタが裏切っていない事に気付かされたホルダック卿は、キャトラを殺そうとするが、キャトラによって返り討ちにあってしまう。

何も知らないグリマーがスコーピアとブラック・ガーネットの再リンクに成功すると、管理者ライト・ホープがホード軍を全滅させる為の太古の命令に従い、中枢部の起動を開始する。

エセリアが惑星ごとポータルで宇宙を移動すると、ホード軍がエセリアの中枢部起動によって座標を特定し進軍を開始。

全宇宙のホード軍をエセリアによって宇宙ごと消滅させようとするライト・ホープを、アドーラはシーラの剣を自ら破壊する事で間一髪止める事に成功する。

だが、ホード軍への対抗策を全て失ったタイミングで遂にホード帝国の皇帝が旗艦に乗り大艦隊を引き連れてやってきてしまうのだった。

ホルダック卿が旗艦に転送されるのに巻き込まれたグリマーは捕虜となり、ホルダック卿は皇帝ホード・プライムの不興をかって処分され、同じく転送に巻き込まれたキャトラは兵器としてのエセリアを山車にホード・プライムに取り入り、更なる出世を果たす。

闇堕ちしていくキャトラとグリマー

シーズン1から安定した闇堕ちを見せてくれるキャトラは、周囲に当たり散らかし、嘘を付きまくり、出世するがこれ以上無い孤立を見せていく。

比べて、母を失ったグリマーは女王として振る舞おうと空回りし、結果的に母が救ったエセリアを窮地に追い込んでしまう。

シリーズ全体で見ると、かつての関係性が崩れ、敵も味方も欲しい物を求めて行動している筈が、行動がことごとく裏目に出てしまう辛いシーズンだ。

ライト・ホープとホルダック卿

何といっても涙を誘うのは、プログラムとして管理者としての自分とマーラの友人としての自分に揺れ動く、ライト・ホープと言うシーラやエセリア中枢やプリンセスシステムの管理AIの葛藤。

マーラの死を無駄にしない事を喜び消滅するライト・ホープは、自我芽生えAI好きなら、グッとくる。

そして、長らくラスボスの様に振る舞っていたが、実は皇帝ホード・プライムのクローン体の失敗作で、身体に障害を抱えながらも、シャドー・ウィーバーやキャトラの様に「選ばれなかった者」として孤独に生き、なんとかホード・プライムに認められようとしていたホルダック卿が、エントラプタと言う唯一の対等な理解者を得たと思ったのにキャトラの嘘で裏切られたと絶望していた所を、実はエントラプタは裏切って無かったと気付いた時に流す喜びと絶望の涙だ。

ホルダック卿とエントラプタが、あまりにも尊いし、可哀想過ぎて、キャトラ絶対殺すマンになってロックバスター撃ちまくるのも仕方が無かった。

見てて「泣いちゃった!!!」って気分だったよ。

マジで、この辺のキャトラ、ちょっとライン越えちゃってるよ。

シーズン5の大まかなあらすじ

シーラの力を失ったアドーラはリベリオンと共に、より強化されたホード軍と戦いながらグリマー救出の手掛かりを探していた。

一方、出世したかに思えたキャトラだったが、ホード・プライムの持つ高すぎる科学力を前に取り引きの切り札は効果を失い、洗脳処置をされたく無ければ協力する様にと脅迫される事態に陥る。

プリンセス達の協力によって旗艦の座標を割り出したアドーラ達は、マーラの船で宇宙へと旅立つ。

宇宙船の故障を乗り越え、旗艦に接近すると、絶望的な状況とグリマーの言葉に感化されたキャトラが自分を犠牲にしてグリマーを逃がす。

グリマーを回収したアドーラ達だったが、キャトラを救う為にアドーラがわざと捕まり、エントラプタが旗艦のサーバーハッキングを試み、作戦は成功する。

だが、キャトラがホード・プライムの洗脳を受け、襲い掛かってくる。

アドーラ達は、キャトラを倒し、ホード・プライムのバグクローン体と共に、回収しホード・プライムから逃亡する。

絶体絶命の中、キャトラと仲間を救いたいアドーラの気持ちに呼応し、シーラの剣を介さずアドーラはシーラに変身し剣を具現化する事に成功する。

埋め込まれた洗脳チップを利用して、逆にホード・プライムの情報を探りつつ、洗脳解除をエントラプタが試み、ホード・プライム唯一の弱点が魔法の力だと判明し、その中で変身能力と透明化能力を持つ巨大な魔法の猫ミーログが仲間となりキャトラに懐く。

なんとかエセリアに戻ったアドーラ達だったが、エセリア全土にホード・プライムの魔の手が伸び、大半の人々が洗脳され、スピンナーレラ、スコーピア、マーミスタら3人のプリンセスと、キング・マイカが敵として立ちはだかる。

ホード・プライムによって追い詰められながらも、アドーラ達はエセリアの中枢部にフェイルセーフ装置がある事を突き止め、全宇宙をエセリアで浄化する事を企むホード・プライムの計画を止めようと奔走する。

フェイルセーフを手に入れる事に成功するが、フェイルセーフはアドーラに魔法として刻印され、フェイルセーフを使うとアドーラが死ぬかもしれない事が分かる。

エントラプタは全人類を洗脳するチップを一斉に無効化する為にホード軍のネットワークを調べ、仲間達の助けを得てサーバールームに向かう。

エセリアの中枢部にフェイルセーフ機能を使う為に向かったアドーラだが、ホード・プライムによってエセリアの管理システムにコンピュータウィルスが流され、システムの防衛システムによって道を阻まれてしまう上に、アドーラはシーラに変身出来なくなってしまう。

しかし、フェイルセーフをシーラ化出来ない事で使う事が出来ない。

アドーラの道を開く為、シャドー・ウィーバーとキャトラが駆けつけ、シャドー・ウィーバーは二人の娘に未来を託して防衛システムを自爆魔法によって止める。

ホード・プライムがエントラプタを拘束するが、再調整されたホルダックの記憶がエントラプタとの絆によって蘇り、ホルダックがホード・プライムを倒すが、ホルダックにホード・プライムの意識が入り込み、ホード・プライムの計画停止に失敗してしまう。

絶望的な状況の中、キャトラがアドーラに声をかけ続け、ずっと昔から愛していた事を伝えるとアドーラは愛の力で真の力が覚醒し、フェイルセーフ機能は正常に作動。

シーラの愛の力で荒れ果てたエセリアは緑に包まれ、ホード・プライムの精神はホルダックから強制的に分離され消滅し、ホルダックはエントラプタと再会を喜ぶ。

世界が平和になり、これからを話し合うアドーラ、キャトラ、グリマー、ボウの4人は、ホード・プライムによって荒れ果てた宇宙に魔法を取り戻す為に、旅に出ようと語り合う。

シャドー・ウィーバーとホルダック

毒親気質だったシャドー・ウィーバーが、最後に自分の道具ではなく、娘としてアドーラとキャトラを見て、未来を託すのも良かった。

そして、かなり美味しい役回りだったホルダック。

愛の力で洗脳が解けてラスボスを物理的に殺し、自己を確立するのは、やったぜと言う感じ。

すぐに乗っ取られてたけどね。

やっぱ、キャトラよ……

キャトラなのだが、敵の時は、やたらしぶといし強く、厄介な存在だった。

魔法は使えないし、武器もそんなに使わず、途中で奪った鞭を少し使う程度で、基本は引っかき攻撃と周囲の物の利用で攻めてくるぐらいなのに、超強い。

なのだが、味方になってからが、戦力的には弱体化。

豹獣人なのだが、猫科と言う事か、水が弱点と判明し、洗脳で敵になったマーミスタに手も足も出ない。

味方になったばかりの時は、4シーズンも敵の幹部として非道を繰り返していたから、事情を知らないフロスタに氷のグローブで顔面グーパン喰らわされてぶっ飛ぶとか、急にコミカルな描写が増えていて、それも良し。

あんなの歯が折れるって。

ヘイト管理的には、良い禊だけど。

母が死ぬ原因を作ったのにグリマーを命懸けで助けて許され、島流しにしたのにエントラプタにも許され、雑な扱いをしてきたのにスコーピアにも許され、素直に応援出来るキャラクターに綺麗に調律されての、ラスト。

そして……百合!

51話に渡って正直になれなかったキャトラが、52話目にして、やっとアドーラに正直に愛の告白をして、それをアドーラが受け入れ相思相愛になるのは、かなり強いカタルシスがあり、尊くて尊くて、こっちの情緒がね……

百合と言うよりは、LGBTQ意識なのでレズと言う感じなのかも……だが、キャトラがアドーラへの愛とか執着を拗らせすぎてて、それが最後の最後に救われたのが本当に良かった。

ほんとに、よかったよぉ……

終わりに

最高だった。

原作を欠片も知らなかったから、ポリコレ改変セッティングも気にならなかったしね。

24分が52話と、結構ボリューミーだけど、数話見て面白ければ、最後まで面白い名作でした。

好きなキャラは、やっぱアドーラとキャトラが断トツかな。

エントラプタとホルダックも凄く良かったし、スコーピアも大好き。

はっちゃけ始めてからのプリンセスは、みんな良かった。

いや~、マジで面白かった。

日本だと絵柄とか序盤のテイストで人を選びそうだけど、受け入れられるなら是非って感じ。

キャラクター紹介

  • アドーラ:シーラに選ばれし者で、シーラに変身出来る。シャドー・ウィーバーにホード軍兵士のエリートとして育てられたが、綺麗な情報ばかり与えられて真っ直ぐに育てられた結果、正義感が非常に強く、裏表がない。その為、キャトラにからかわれたりする事も多い。気持ちが整ってないとシーラになれないので、精神面がいつも弱点となる。ホード軍の実態を知り裏切り者となってホード軍と戦う事を決意する。その正体は、ホルダックが過去に行ったポータル実験の際、それを利用してライト・ホープが計画の為に召喚した、現存最後の選ばれし者たちの生き残り。シーラとして覚醒してからは剣で戦う事が多いが、シャドー・ウィーバーに兵士として仕込まれている為、拳に始まり、あらゆる武器を使いこなせる。シーラになると、剣をイメージした物に変形させたり、剣からビームを出したり、宇宙空間に生身で出て行って敵宇宙船を複数撃破して無傷で帰還出来るぐらい強い。味方を回復する事も出来る。最終的には、剣が無くても変身出来る様になり、最終形態では剣の光で照らしたあらゆる物体から植物を生えさせ浄化したり、肉体を傷つけず精神体を直接攻撃出来たり、最強の存在となる。
  • キャトラ:シャドー・ウィーバーによってアドーラと姉妹の様に育てられた豹獣人のオッドアイ少女。戦闘能力は高いが素行が悪く、誰にも選ばれなかったが求め続ける姿勢がシャドー・ウィーバーと似ている事で同族嫌悪から虐待を受けて育った。当初アドーラ以外に心を許せる相手がおらず、寝る時もアドーラのベッドで一緒に寝るぐらい精神的に依存していた。アドーラがホード軍を抜けてリベリオンに参加した際は捨てられたと感じ、アドーラを取り戻そうとする。しかし、アドーラが長年の目標だった指揮官に選ばれたのに拒否し、シーラに選ばれてリベリオンに参加して敵となり、シャドー・ウィーバーがそれでもアドーラに固執する事で依存から劣等感と喪失感でおかしくなり、アドーラを失った穴を埋める為にアドーラの命を狙い、アドーラの大事な物を壊そうとし、アドーラよりも自分が価値がある事を証明しようとしてノイローゼの様な状態になり、感情に任せて世界を破壊しようとまでする。アドーラに拘るあまりスコーピアやエントラプタが好いてくれるのも踏みにじる様になり、ホード軍内でドンドン出世するのに比例して孤立していき、エセリアを売ってホード・プライムに取り入る所まで落ちるが、ホード・プライムに本性を見透かされ、罪滅ぼしにグリマーを逃がした末に洗脳されてしまう。アドーラ達によって救助されると、付き物が落ちた様にアドーラの為に行動する様になる。エセリア中枢部へ行くアドーラを、和解したシャドー・ウィーバーと共に助けに行った際、自爆する覚悟を決めたシャドー・ウィーバーを必死に止め、アドーラがコンピュータウィルスで死にそうになった際、ようやく「愛している」と本心を伝える事が出来、キャトラの口付けによってアドーラのシーラの力が真に覚醒し、世界を救う事に繋がる。かなり愛が重い。だが、その愛が宇宙を救う。

ホード軍

  • シャドー・ウィーバー:ホード軍の指揮官で、兵士の教育係。仮面を常につけている。アドーラとキャトラの育ての親。赤子のアドーラの素質に気付き大事に育てる一方で、自分に似た所があるキャトラには辛く当たり虐待して育てていた。元は、ライト・スピナーと言う力を求めた魔法使いで、キング・マイカの師匠でもある。影を操る魔法が得意。
  • ホルダック:ホード軍の司令官。実は皇帝のクローンの失敗作で、征服任務を成功させて皇帝に認めて欲しい一心で任務についている。機械で身体を補わないと生きられない。命を救い孤独から救ってくれたエントラプタの事を愛してしまう。
  • スコーピア:実はプリンセスの、サソリ獣人の女性。父親の代でホード軍と和平を結んだ事で、どこにも居場所が無い時期が長く、友情に飢えている。忠誠心が厚く、義理堅い。プリンセスの力が戻ると、電撃を操れる様になる。
  • ロニー:アドーラとキャトラの同期の少女。カイルとロヘリオの3人で行動する事が多く、トリオの場合はリーダーシップを発揮する。
  • カイル:アドーラとキャトラの同期のダメ兵士の少年。酷い目に遭うコミックリリーフ担当。時々良い所を見せようとする。
  • ロヘリオ:トカゲ獣人の少年。アドーラとキャトラの同期の兵士。喋れないが意思疎通が出来る。
  • エミリー:エントラプタが改造したロボット兵士。自我があり、非常に可愛い。

ブライト・ムーン王国とミスタコー王国

  • グリマー:ブライト・ムーンのプリンセス。短距離・少人数の瞬間移動が可能だが、半人前の為かルーンストーンでチャージをしないとすぐに使えなくなる。他に、光を操る事が出来て、攻撃にも使える。クイーンになって以降は、魔法の力が強くなった。ボウの事が好き。
  • ボウ:弓使いの少年。グリマーと友人。魔法は使えないが、発明が得意で、様々な自作の矢で戦う。グリマーの事が好きだが、一時パフューマに惹かれていた時期がある。13人兄弟の末っ子。
  • アンジェラ:ブライト・ムーンのクイーン。翼があり自由に飛べて、不死の魔法がかかっている。臆病な所があり、いつもグリマーの事を心配している。
  • スウィフト・ウィンド:最初の名はホーシー。シーラの力でペガサスとユニコーンの特徴を持ち、人語を話せるようになってしまった馬。鳥類との雑種と言われると嫌がる。翼が虹色。
  • キャスタスベラ:マイカの妹。グリマーには面倒臭い叔母と思われているミスタコーのクイーン。独特な感性だが、悪人では無い。鏡を使った魔法を使えて、国を隠せるシールドを張れる。
  • マイカ:物語開始時は故人と思われているブライト・ムーンの元キング。プリンセスでは無いが、個人の素質として強力な魔法使いで、嘘を付けない魔法から邪悪な魔法まで色々使える。だが本人は至って善人。なぜビースト・アイランドに島流しにされていたのかは不明。サバイバル能力が高い。
  • ランスとジョージ:ボウの父親達。歴史の研究をしていて、二人の発見が重要な役割を果たす。

プリンセス達

  • パフューマ:ブルメリアのプリンセス。植物を操れる。サボテンを操るのが苦手。
  • マーミスタ:サリネスのプリンセス。水を操れる。アドーラに下水を泳がされたり、結構酷い目に遭ってる。シーホークに言い寄られて迷惑をしているが、過去に何かあったらしい。ミステリーが好き。シーホークを迷惑がるが嫌いと言う訳では無い。
  • エントラプタ:ロボットと共に城に住み、使用人もいるが、ルーンストーンを持たない。対人スキルが極端に低い研究者で発明家。極端な性格が災いし、周囲に理解されない事が多い。髪の毛を自在に操れる。トラブルも沢山起こす物の、恐らく劇中で最も有能な人物。
  • フロスタ:スノーのプリンセス。氷を操れる。11歳で、プリンセス最年少で国を治めている為、子ども扱いや無礼な態度を極端に嫌う。プリンセス同盟に入ってからは、本来の性格が出てヤンチャな振る舞いも出て、年相応の少女だと分かる。
  • ネトッサ:スピンナーレラの妻。ネット状の結界を操れる。地味な登場ながら、人物像も魔法も優秀で、かなり活躍する。
  • スピンナーレラ:ネトッサの妻。竜巻を操れる。

その他

  • シーホーク:マーミスタに惚れている海の男。船を燃やすのと冒険が趣味。トラブルメイカーだが、良い奴で、地味に強い。
  • ハンタラ:クリムゾン・ウェイストを仕切る荒くれ者のリーダー。ホード軍の脱走兵。
  • ダブル・トラブル:後にフラッタリーナとしてリベリオンのスパイをするシェイプシフターの青年。ビジネスライクで金が好きだが、金以上に演技力を磨く事に固執するアーティストで、スマートなトラブルメイカー。
  • スターラ:グローリーと言う鳥を飼っている。宇宙船の燃料であるチューライトと言うピンククリスタルを求めている。ナイフが武器。
  • トールスター:スターラの姉。両手両足が機械仕掛けの義肢。
  • ジュエルスター:スターラの兄。左目が義眼。つるはしが武器。
  • ミーログ:宇宙で出会った猫っぽい生物。姿を消したり変身したり出来る。キャトラに懐く。

ホード・プライム軍

  • ホード・プライム:少なくとも数千年に渡り宇宙を統べる皇帝。クローンを使って何代にも渡って君臨し、非常に高い科学技術を持っている。独自の価値観で世界を平和にしようと企んでいる。
  • クローン:ホード・プライムのクローン達。ホード・プライムを崇拝し、尽くす事に喜びを感じる様に調整されている。
  • 偽(ポンコツ)ホルダック:クローンのネットワークリンクから外れてしまったクローン体。献身的。

選ばれし者たち関係者

  • ライト・ホープ:シーラ等のシステム管理AI。マーラの友人。ホード・プライムに対抗する為に選ばれし者たちに作られた存在。
  • マーラ:先代シーラ。狂った末に様々な物を壊して死んだと伝えられていた。実際は世界の為と徐々に判明していく。
  • マダム・ラッズ:魔法使いのお婆さん。マーラと面識がある数少ない人。魔法の箒と共に暮らしている。周囲にただボケていると思われているが、実は秘密がある。
  • ダーラ:マーラの宇宙船。エントラプタが改造した事で、呼べば飛んでくる様になった。
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