プロレスラーは、強い

プロレスとは、選手の全てを試合の勝敗を賭けた真剣勝負を行う武術や格闘技の試合とは違い、魅せる戦いを観客に見せる娯楽的側面が圧倒的に強く、ヒーロー、ヒール、マスクマン等の属性を持つプロレスラーと言うキャラクターが繰り広げるリング上の戦いを見せて興行するショービジネスである。

その戦いには様々なお約束があり、技を避ける流れ、受ける流れ、返す流れ、様々なパターンが存在し、その組み合わせによってパターン化されたプロレス文法が分かる人には気持ちの良い試合運びが展開する。

それ故に、プロレスラーと武術家や格闘家を比較すると、強さの面でプロレスラーが劣ると考える人が稀にいる。

しかし、これは比較対象からそもそも間違えていて、プロレスラーは武術家や格闘家の様な戦う職業であると同時に、アクターでありスタントマンでもあり、身体を張って魅せる職業でもあり、得意分野が全然違う事を考慮する必要がある。

激しい攻撃を受け、華麗な攻撃を叩き込み、マイクで相手を煽り観客を興奮させ、お約束の中で観客の予想外を提示し続け、観客を沸かせる事がプロレスラーの勝利であり、勝負の勝ち方だ。

なので、プロレスラーはプロレスを何試合もこなせる身体と心を鍛え上げなければならず、観客が喜ぶ強力な技をいくつも習得する必要があり、それだけでシンプルに強い。

プロレス以外のルールでは当然苦戦するし、試合にならない事もあるだろうが、プロレスと言う空間ではプロレスラーは最適化され、最強と言える。

では、そんなプロレスラーが、もしもプロレスが存在しない異世界に飛ばされたら、どうなるか？

この記事では、そんな「異世界×プロレス」をテーマにした作品を紹介していく。

プロレスの空間さえ作れれば、プロレスラーはどこでも圧倒的強さを発揮出来る。

つまり、肉体的技術的強さ以上に、場を支配するカリスマ性がプロレスラーの強い武器なのだ。

異世界プロレスラーマキト（2021）

＜内容＞

【おまけ付き☆まとめて読める！】

『宇宙創世以来最大のカリスマ』の異名をとるプロレスラー・マキト。しかしある日、プロレス界10冠統一をかけた試合の中リング上でマキトはナゾの光に包まれてしまい気が付くと異世界に飛ばされてしまっていた！！そこは魔王が絶対的な力を持ち、無慈悲で、プロレスのない世界。プロレスを愛するマキトは一瞬は絶望するもののプロレスにより魔王を倒すことを決意する。冷たい世界にアツいカリスマプロレスラー、降臨！！

【ズズズキュン！】

【本作品は「異世界プロレスラーマキト」第1～7巻を収録した電子特装版です】

けものみち（2017）

＜内容＞

ケモノが大好きなプロレスラー・柴田源蔵は、突如、異世界に召喚されてしまう。源蔵は姫に魔獣を退治して欲しいとお願いされるが、それに怒った源蔵は姫に必殺のジャーマンスープレックスをキメてしまうのだが!?

プロレスラー、異世界で最強無敵の剣闘士に転生する！ （2022）

＜内容＞
加齢による限界を感じつつあった日本のプロレスラー・ヤマトは、試合中の不慮の事故が原因で、異世界に転生してしまう！
生計を立てるため、現地の闘技場で剣闘士になるが、プロレスラーの血がそうさせるのか、観客を思い切り沸かせてみたいと思い、斬新なファイトスタイルで熱狂的な人気を得ていく。
そんな時、ヤマトは路地裏で死に瀕していた少女・エメラと出会う。
ヤマトは少女を守ることを決意し、なんと魔物との無謀な闘いに身を投じるのだった…!!

※この記事は、追記・編集していく予定です。