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【ネタバレあり感想】『実写版ワンピース シーズン1』を見ました。

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原作愛溢れる漫画の実写ドラマ化

ネットフリックス配信ドラマ「ワンピース」を見たので感想を。

終始、原作愛溢れる実写化作品でした。

ワンピースとは?

ワンピースは、言わずと知れた週刊少年ジャンプで連載中の大人気漫画である。

<内容>

時は大海賊時代。いまや伝説の海賊王G・ロジャーの遺した『ひとつなぎの大秘宝』を巡って、幾人もの海賊達が戦っていた。そんな海賊に憧れる少年ルフィは、海賊王目指して大いなる旅に出る!!

と、読んだ事が無くても結構の割合の人が何となく知っているであろう内容だ。

漫画は、2022年8月時点で全世界累計発行部数5億部突破、うち日本国内分は4億1千万部で、現在は106巻まで出ている。

ドラマ版の概要

イーストブルー編は原作漫画100話、単行本12巻、アニメ61話(約1200分、20時間)で、それをドラマ版では1話を50~60分程度で8話に一部アレンジや再構成された状態でアーロン戦まで綺麗に描かれている。

溢れる原作愛、しっかりした原作者監修

本作は、ストーリーラインをほぼ原作通りにしながら、先の方で登場するキャラクターの先出し絡ませや、原作小ネタの映像化、一部敵キャラの活躍をカットしつつも完全には切り捨てない要素出演と、尺をギュッと詰めつつも、出来るだけ原作の要素を切り捨てないと言う精神性が作品から感じられ、海外ドラマに理解のあるワンピースファンほど受け入れやすい内容となっている。

キャストも知名度ではなくキャラクターにマッチした人が選ばれ、吹き替え版声優はアニメ版声優が担当し「もし、ワンピースと言う作品を実写化するならば」と言う事を作品ファンが考えそうなレベルの出来る限りを詰め込み、どこまでもファンに寄り添い、原作漫画にリスペクトした作品となっている。

原作者の尾田先生が諸々を監修してOK出しているだけあり、その宣言が形だけ姿勢だけでない事が見れば分かる、本気で大人達が金と情熱をかけまくってワンピースを実写化した結果と言う事がヒシヒシと伝わる出来だ。

最初の2話は、アレンジされた本編と原作プロローグのルフィの過去を交互に見せる方式にしている事で見ていて「実写化、大丈夫かな?」と不安がよぎる人もいるであろう作りだが、3話からは物語が軌道に乗り、原作ファンもニッコリの作りとなっている。

もしキャラクターを実写化したら、を真摯に追求

本作の見所は、なんと言っても本気の原作再現だろう。

登場人物達は、あまりにも素直に実写化したキャラクター達となっていて、原作ファンならそれを見ているだけで楽しめる。

人種的な、いわゆるポリコレ配慮もメイン所では無いに等しく、キャラクターに寄せたキャスティングの徹底が見られ、非常に良かった。

恐らく、キャスティングで数少ない目を引く部分で、ナミをエミリー・ラッドさんが演じ、その姉のノジコをチオマ・ウメアラさんが演じられていたが、二人は孤児設定なので義理の姉妹と考えれば肌の色の差は大して気にならなかった。

画として浮かない程度に髪色も原作に寄せ、ルフィやバギーの能力表現も原作に出来るだけ寄せて頑張っていて、みんなが漫画の実写化に求める物の多くが詰まっていると言える。

各メインキャラクターの重要な過去はしっかり掘り下げられ、ドラマ版しか見ていない人でもキャラクターの動機や目的が分かる真面目な作りなのも、作品としての体裁が整っていて、非常に良かった。

ミホークはロジャーの処刑場にいたり、戦闘も再現してたり、扱いも良かった印象。

良アレンジ

BWの旧ミスター7が登場したり、ルフィの物語として早々にガープ中将が追ってきたり、コビーとヘルメッポが優遇されていたり、こういう点は良アレンジだった。

仕方が無いが、各エピソードの作りが小さくなっている

非常に良い所が多い本作だが、尺を20時間から8時間にまで圧縮している様な物なので、各エピソードが整理され、最適化され、短縮されてしまっているので、仕方が無いが一部のカタルシスが弱い。

1話で3人集まってモーガン戦、2話でバギー戦、3話と4話でウソップが仲間になってクロ戦、5話でミホークにクリークが倒されゾロのミホーク戦、6話から8話でサンジが完全に仲間になりアーロン戦と言う構成で、サンジが仲間になる理由がシンプルに夢の為と原作よりも船に乗るまでが軽くなっている。

クリークの部下ギンも出てくるがサンジの飯を食うのとグランドラインの危険性を警告するだけと、キャラが好きな人からすると物足りない。

はっちゃんに関しては出ても来ない(背景に”っぽい何か”が置いてあるぐらい)。

各勝負も、とにかく尺が長く取れないので、いざバトルが始まると大人数との乱戦と、割とアッサリ目のボス戦が多く、戦闘によっては淡泊な印象も。

終わりに

一気見してしまったが、日本の漫画実写化作品としては、トップクラスに出来が良いと感じた。

まあ、各話が短くなったりキャラが減ったりで文句がある人もいるだろうが、ネットフリックス配信のドラマ版と言う形態で作る上では、かなりの精度で最適解に近い作り方をした作品だと感じた。

気になる所よりも楽しめた部分の方が多く、個人的には見て良かったと十分思えた。

登場人物としては、ジョーカーみたいな怖い見た目と思いきや、結局いつもの感じなバギーが良かったかな。

声優効果は大きい。

逆に、アニメに思い入れが無い人は、アニメ声優より俳優に合ったバージョンの吹き替えがあっても見やすくなったかもとは思ったが、ワンピース実写版見るのは原作やアニメファンが殆どな気もするし、いらないか字幕版を見ろって感じか。

とにかく原作愛溢れる作品なので、ワンピースが好きで、気になった人は見てみよう。

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