スリラー・ミステリーとしては今一つ。
しかし、スターウォーズとしては、まあまあ。
そんな、既に打ち切り決定している「アコライト」を、興味本位で見たので感想を。
打ち切られたのも仕方なしって部分があるけど、光る部分も確かにあった。
アコライトとは?
スターウォーズ アコライトは、ジェダイを狙った連続殺人事件が発生し、それを追っていくジェダイや関係者達と、犯人側の思惑が入り乱れるミステリー作品である。
ちなみにアコライトとは、キリスト教における侍者(じしゃ)を意味し、司祭の傍仕えとの事。
あらすじ
時はエピソード1の100年前。
ジェダイ黄金期に起きた、ジェダイを狙った殺人事件。
圧倒的な強さを持つジェダイを殺した犯人は、どうやってジェダイを殺したのか?
犯人の目撃情報から、かつてのパダワンである、本作の主人公オーシャが容疑者となる。
そして、事件の捜査をかつてのマスターであったソルが担当する事に。
元師弟は思いがけない再会をするが、オーシャにアリバイがあるタイミングで第二の殺人が発生。
ジェダイ殺し事件は連続殺人事件に発展してしまう。
目撃情報では、なぜかアリバイがあるオーシャと犯人は瓜二つだと言う。
オーシャは、16年前に火事で死んだ筈の双子の姉妹メイ・アニセヤが生きていて、ジェダイ殺し事件に関わっている事を知り、ソル達殺人事件の捜査班に加わってメイを追跡する事となっていく。
微妙な事件の真相
本作は、スターウォーズとしては面白いが、スリラーやミステリーとしては、ちょっと……って部分がある。
なんといっても、それは事件の真相が一番大きい。
16年前のオーシャが保護され、メイが死んだと思われていた火事の事件。
それがなぜ起きたのかが、スターウォーズとしては「そういうもんなの?」で受け入れられるが、スリラーやミステリーとして見ると「なんで? なんで?」となる。
【ネタバレ】事件の真相
かつてフォースを操るジェダイ以外の組織があり、その一つが、フォースを操れる魔女の里であった。
オーシャとメイは、魔女の里でフォースを用いた魔法によって作られた魔法生物だった。
それを見抜いた調査に来たジェダイ達が、オーシャとメイを保護と監督の名目で魔女の里から連れ出そうとするが、魔女達はオーシャとメイを里の子として大事に思っていて、大半の者が抵抗する。
そんな中、オーシャの選択を尊重してジェダイにも友好的だった魔女を誤ってソルが殺してしまう事故が起きる。
あとはジェダイを敵と認識する魔女しか残っておらず、仲間を殺され怒った魔女の里とジェダイ達で子供を巡る争いが起き、ジェダイ達は自分の身を守る為に魔女を全員殺してしまう。
そんな裏側でメイがオーシャをジェダイから守ろうと閉じ込めた後で、うっかり誤って火事を起こしてしまう。
火事から逃げたオーシャだけが事件を隠匿したジェダイ達に保護され、嘘を吹き込まれてパダワンとなる。
メイは、里の魔女達を全員殺し、オーシャを連れ去った、事件に関わった憎きジェダイを殺す為にシスに師事し事件を起こしていた。
事件に関わったジェダイ達は全員が実は良心の呵責に苛まれていて、罪を責める立場にあるメイを見ると半ば自殺的に無抵抗に殺されていった事で、事件の状況は出来上がっていた事が分かる。
こうして見ると、不幸なすれ違いや失敗の積み重ねで事件の状況が出来てたのねと分かるが、ドラマを見ていると「なんで誤って味方の魔女殺したし」「なんで誤って火事起こしたし」「なんで魔女をうっかり全滅させるし」と、登場人物のウッカリが割と酷い。
好みの問題もあるが、このせいで、事件の真相を知っても、そこに各々の強い思惑やら何やらが無く、情けない理由で罪を犯し罪から逃れていたジェダイが裁かれて行っただけと言う結果が残り、事件の幕引きとしてスッキリ度はかなり低い。
また、視聴者は、魔法で作った生物がなぜいけないのかが分からないので、ジェダイが魔女を殺したり子供を取り上げる前提が今一つ分からず、そこも気持ちが悪い。
シス側がかっこいい上に、大勝利
それは、まあ毎度なのだが、本作ではそれが顕著だ。
メイをサポートするカイミールと言うキャラクターが、登場時は軽いキャラクターのふりをしているのだが、実は、こいつこそがシス側のマスターで、メイを復讐へと導いていた黒幕であった。
カイミールの本当の目的は作品が打ち切られた事で不明のままだが、シーズン1内ではジェダイの様な堅苦しさを嫌い、自由を求めている事が言及されている。
カイミールはシスではあるが、自分の意思や理念がある悪役で、シーズン1では文句無しに勝者だっただろう。
更に、本作のオチは、事件の真相を知ったオーシャが、ソルを殺し、魔女の里の仇をとり、メイは記憶を消されて罪から自由となり真面なジェダイに預けられ、オーシャがシスに加わって幕を閉じる。
オーシャのライトセーバーが怒りで赤く変色していくシーンはカタルシスがあり、シス側の演出は魅力的なシーンが多い。
一方で、カッコいいジェダイ枠と思しきヴァーネストラ・ロウとヨーダの活躍はシーズン2で予定されていた様で、二人は殆ど事件もとい本作の中心に関われずと無念。
終わりに
現状見てきたスターウォーズのドラマシリーズだが、作品平均点だとマンダロリアンとボバ・フェットが仮に90点程度とすると、オビ=ワンが30点、アコライトが50点とか、そんな感じだろうか。
ちなみにアニメになるがバッド・バッチは65点ぐらいあげたい印象。
完全に個人の感想と感覚な点数だが、現状、マンダロリアンの出来が飛びぬけて良過ぎて、他のドラマシリーズが見劣りしてしまっている。
結論としては、もしまだならマンダロリアンを見ろって話である。
マンダロリアンは、スターウォーズ愛と理解度が段違いの名作ドラマシリーズである。
まあ、100年前のシス・マスターのカイミールを見るために見るなら、それはあり。
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