【レビュー】デジタルアーティストが知っておくべきアートの原則:ビフォー&アフター【書評】

クリティカルシンキング(批判的思考)で作品をレベルアップ!

人が技術的に上達するには、どうすれば良いか?

新しい技術の獲得とか、技能の習熟とか、色々ある。

だが、最も基本的に事は、過去の自分を具体的に超える事だ。

では、過去の自分を具体的に超えるには、どうすれば良いか?

それは、過去の自分が出来なかった事が出来る様になれば良い。

そこで、ようやく新しい技術や技能のレベルアップと言う話になる。

では、過去の自分が出来なかった事を、具体的に出来る様にする為には、どうすれば良いだろうか?

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StableDiffusionのmodel(checkpoint)使用感やクセの比較まとめ【A~B】

画像生成AIのcheckpoint(学習データ)比較

世の中どっかに良い表があるかもだけど、個人的に勉強がてら(後でシートで表を作るかも)。

インストールして試しに使った物を順次追加(既に120modelぐらいイン済で、今後も恐らく増える)。

同じか似た生成条件での比較がし易くて、他にも特徴を掴む為に書き記す。

画像生成時のシード値はランダム。

比較画像のプロンプトは同一で、一度に4枚出した中で一番良さそうな物を掲載。

評価は最低でも16種類の画像を同条件でプロンプトを揃えて生成しての比較となる(そちらの画像は、記事未掲載)。

掲載は、基本アルファベット順。

主な配布元である「civitai」や「Hugging Face」の検索先やリンク先の状態は諸々保証出来ないし、見つからないとかで面倒な物はリンクもしない。

商用利用に関しては、制作者がOKしてても学習元やマージ元データに問題があったり、使用方法に問題があったり、既存の界隈を荒らす様な事があれば何かしらの問題が起き得るので、注意しつつ最後は自己責任で。

商用利用可否の規約が変わる事もあるらしいし、LoRAを使う場合はそちらも対応していないとダメなので、その点も注意。

網羅はmodelの増えている状況と数的に難しいので、あくまでも参考までに。

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動機設定と行動の因果関係が練られていれば「初期設定の矛盾」は避けやすいと言う話

初期設定矛盾作品は、矛盾がずっと気になる

ノリと勢いや、どこかで見たありものの組み合わせで設定を作ると、設定に対して一から練るより雑になりがちだ。

こういう話を書きたいからこの設定を使って、こういう展開にしたいからこの設定も組み合わせて、と。

運が良ければ噛み合うが、調整しないと大抵の場合は矛盾が発生する。

今回は、そんな話。

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ログラインは、あらすじとは別物と言う話です

ログラインとは、何なのでしょうか?

いろいろな本や説法で、ログラインは「1から3行程度で、物語の要点を説明する物」みたいな説明をされます。

たしかに、その通りです。

でも、もう少し詳しい説明を付け加えるなら、

  • 誰が
  • どういう状況で
  • 葛藤とか、皮肉を感じる中で
  • 何をするか

と言った条件があって、これは本や説法でも同じでしょう。

ですが、それでもログラインを書いてとか、見せてと私が言った時に、しっかり説明をしたにも関わらず、あらすじや設定の説明を見せてくれる人が後を絶たちません。

ふぅ……。

つまりそれって、ログラインの今までした説明だけでは、ログラインを”そもそも知らない人”には、正確に説明するには不十分と言えるのかもしれませんね。

これは、正直に申し上げますと、昔から分かっていた事ですが、そこを掘り下げてわざわざ説明すると言う事は、あまり無かった様に思います。

そこで今回は、ログラインと言う概念その物が、分かった気になっているだけで腑に落ちて理解出来ていない人や、分かっていない人に向けて、ログラインの説明をする事にしますね。

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画像生成AIを使うコツ集【Stable Diffusion/超初心者向け】

上手に画像生成してくれない時、さてどうする?

何も分からない状態から、画像生成AIを触って分かったコツみたいな物を記しておく。

画像生成AI導入した物の、なんだか思った通りに生成してくれないな、と言う超初心者に向けた記事である。

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面倒臭いが愛されるキャラクターの作り方

cute little girl showing picture of labirynth

面倒臭いヤツの良し悪し

面倒臭い人認定は、現実世界においては、あまり良い評価とは言い難い。

どちらかと言えばマイナスなニュアンスを含み、他人への評価に面倒臭いと言う場合は、大抵「取り扱い注意」と言う意味が含まれる。

しかし、この面倒臭いと言う属性は、上手くデザイン出来ればキャラクターを立たせ、時に愛されるまでにする事が出来る。

要は、ツンデレの上位概念であり、面倒臭い属性を紐解けばツン以外の類似属性も分かり、色々なキャラクターを作る手掛かりになると言うのが、今回の話だ。

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「制御された戦争、企業等に操られる戦争」要素登場作品特集

jet usa fight military

力を持ち過ぎた組織が戦争さえ支配する世界

戦争とは、本来的にはコミュニケーションであり、外交手段である。

外国と自国の間で意見に折り合いが付かなくなった時に、自国の意見を通す為に暴力による解決を目指すのが、戦争だ。

つまり、戦争とは、本来的には、暴力で相手を支配する為の手段と言える。

そんな戦争だが、実際に起きたり準備が必要となると、そこでは技術革新が急速に起き、文明の発展に貢献する基礎技術が実証実験されたりもする。

更に、戦争が実際に起きれば戦争に必要な物の価値が上がり、需要も増え、戦争特需と呼べる物が一定の経済圏に起きる。

つまり、戦争が起きると、経済活動として大きく儲かる人々がいるわけだ。

昔であれば、武器の職人が儲かり、大昔なら剣や盾に価値があったし、鎧は現代の感覚で言うと車の様に高価な物で、ステータスでさえあった。

弩職人や刀剣職人や鎧職人が時代の最先端だった時代があるのだ。

時代を経て戦場の主役が銃や戦車、戦闘機や戦艦となると、高度な武器を作り売る武器の会社や商人が大きく儲かった。

そして現代、ドローンの急速な武器化が進み、インターネットでは情報戦が繰り広げられ、一般人が応援する国に寄付をして武器を買う金を提供したり、NFTアートで武器を買う金を国が集めて一般人がアートを買うなんて事になり、戦争特需は武器商人や軍需物資関連の企業に留まらない上に、他国の一般人が安全に間接的に戦争に参加出来るまでになっている。

軍隊の在り方も、プライベート・ミリタリー・カンパニー、通称PMCの一般化によって、国に属さず企業に属して戦争に参加すると言う選択肢が一般化しつつある。

そう言った流れから、昔から、力を持った企業が本来副産物である戦争によって得られる利益を目当てに、戦争を操作すると言う事が在り得ると考えられてきた。

暴力によって相手に意見を無理やり飲ませる事が主目的とされず、戦争に対して外野である組織による支援や援助と言う、両者へのパワーバランス調整が”ワザと”行われる事で延々と終わる事が無い様にデザインされた、持続可能な計画的戦争。

そんな「制御された戦争、企業等に操られる戦争」等と捉えられる、安全地帯にいる権力者に管理下に置かれた、戦争を本来の手段とは別の目的に使った戦争が劇中で描かれる作品を、この記事では紹介していく。

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説明せずに伝えるのを心掛ける創作物が「お上品」と言う話

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分かりやすい上で、お上品な作品は好かれやすい

物語を描く上で、直接的に語る所と、わざわざ語らない所を見極めるのは、非常に大切だ。

直接絵が描くず語らずに伝える事が出来ないと、一から十まで説明する事になってしまう。

説明が必要な部分は、それで良い。

だが、説明が不要な部分では、既に知っている事を語られる事になり、語らずに説明する事が求められる部分では語れば語るだけ物語の質は下がったり、下品だと見られてしまう。

今回は、そんな話。

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「作風類似問題」のアレコレについて思った事

two coffee latte

言われてみれば難しい問題

【絵柄パクリ】性暴力防止のポスターで何が?イラスト特有の事情も?クリエイティブの境界線は?|アベプラ

と言う動画に、ポケカ絵師やYouTuberで有名なイラストレーターのさいとうなおき先生が出ていたので、興味本位に見たのだが、議題となっている話が面白かった。

内閣府のポスターが「絵柄パクリ」と言う指摘で利用停止と謝罪したと言う話だ。

この件が発端かは知らないが、そう言えばSNSで「○○先生風で、と言う注文を受けた事がある」とか、そんな話を色々な人がしていたなと思い出した。

悪意あるトレースやコピーでは無く、リスペクトの無い作風のみの安上がりな表面利用は、確かに良く無い臭いがプンプンする。

同時に、昨日記事に書いた【話の種】今更だけど、画像生成AIが完全にゲームチェンジャーと言う話で触れた、AIによる作風のコピーや構図やら要素のコピーで無い二次利用が容易となっている今、画像生成AIとの付き合っていき方を模索している一人としては、他人事では無い。

作家独自の作風の模倣問題は、どんなルールを作れば良い環境を作れるのだろうか。

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