金では買えない幸せがある
貧乏とは、相対的な物だ。
空間的な比較をすれば、他人と持っている資産価値を比較する事で、大きく劣っていれば貧乏となる。
時間的な比較をすれば、他人との差が無くとも、持っている資産価値が減っていれば、やはり貧乏となる。
貧乏でない状態とは、空間的にも時間的にも、持っている資産量が他よりも大きく劣っていない事が条件となる。
つまり貧乏とは、生存さえ保証されている状態なら、何かと比較さえしなければ、普段は意外とどうでも良い状態と言える。
では、どうして人は貧乏を嫌がるかと言うと、一つは、他人よりも分かりやすい点で勝り優れている状態でありたいと思ってしまうからだ。
お金持ちである事は、その点では間違いなく他人よりも優れた実力や運を持ち合わせている証明となる。
要するに、他人に、自分を良く見せ、認めて欲しいからこそ貧乏には思われたくない。
もう一つは、裕福な方が、あらゆる点で選択肢が多い社会構造となっているからだ。
資本主義社会である以上、何かを買うにも借りるにも、基本的にお金が必要になる。
お金をかけないなら時間がかかるが、多くの事で時間はお金で買う事が出来る。
自分で家をコツコツ作るより、建設のプロに頼んだ方が、早く出来るし別の事も出来るが金がかかるみたいな感じだ。
社会構造的に、金で解決できる事柄が、あまりにも多いから、人は金を求める。
更に、何かあった時、生存確率を高める為には、薬や手術と言った高いコストを要する事が分かっているので、長生きをしたいなら、金持ちの方が有利な可能性が高い。
だから、貧乏をみんな避けている。
でも、金があっても、買えない物がこの世の中には存在する。
天然の、人との絆は金では買えないし、貧乏生活ならではの楽しみも金で買う物では無い。
また、貧乏とは別で、資本主義的な社会生活の外や、趣味的な世界に価値を見出している場合も、金持ちになる事を求めないと言う生き方が幸せに繋がる事も多い。
この記事では、そんな「貧乏だけど幸せ」なキャラクターが登場する作品を紹介していく。
慎ましく不便ながらも日常に隠れた幸せを大事に噛みしめる様に生きたり、清貧を体現したり、雑草の様に酷い環境の中でも倒れず立ち上がり続け幸せを見出したり、そんな貧乏生活適性の高い魅力的なキャラクターを見ていると、貧乏生活も楽しそうに見える事だろう。
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