物語づくり、脚本等の勉強で買う本が分からない方へ

当ブログ管理人は、大体この図の様なイメージです。
ジョーゼフ・キャンベル先生はスターウォーズにインスピレーションを与えた事で有名ですが、今の方が読むには、多少古典になるので挫折率高めです。
ですが、動画を見て興味が湧いたり、スターウォーズみたいな大作をいつかはと考えている人は、読んだ方が賢明です。
起承転結も3幕構成も分からないよって方は、シド・フィールド先生や、その周辺領域の本から入るのがおススメです(ネットで調べれば大体わかりますが、ガッツリ勉強したいよと言う場合。ただ、Wikipediaの3幕構成の記事が、かなり充実しています。おススメ)。
一歩踏み込んで、物語の種類を知りたい方はブレイク・スナイダー先生の本が読みやすいし文章もフランクで為になると思います。
最後に、カール・イグレシアス先生とジョン・トゥルービー先生の本は、プロでも役立つノウハウ満載ですし、ネットに落ちてるノウハウとは一線を画すクオリティなので、気になっている方は間違いなく買いです。
他にも、創作に役立つ書籍を沢山載せておきます。
参考になれば幸いです。
神話学・民話学
ジョーゼフ・キャンベル
説明:世界中にある神話のパターンから、普遍的に人が好む物語を見つけた。以降の脚本術に多大な影響を与えた本だが、これ自体は脚本術の本ではない。だが「全ての物語の根底にある流れ」がどうやってまとめられたのか知る事は、決して損にはならないです。
読むのが辛い場合は、動画を見れば概要は掴めます。

ウラジミール・Я. プロップ
説明:キャンベルが神話からアプローチしたのに対して、プロップは昔話からアプローチしました。はっきり言って、キャンベルに比べて、かなり複雑なので、中身を見てから買う事をお勧めする。
脚本術
シド・フィールド
説明:映画に最適化された脚本術の本。3幕構成を学びたいなら、とりあえず、これで問題無い。
クリストファー・ボグラー
説明:これも基本的な脚本術の本。フィールドとどちらが合うかは、人それぞれ。どちらか読めば問題無い感じ。
ロバート・マッキー
説明:『ルールでなく原則を、公式でなく普遍的型を、紋切り型でなく元型を、近道でなく綿密さを、種明かしでなく現実を、市場予測でなく技術習得を、侮蔑でなくリスペクトを、模倣ではなく独創性を』とイントロダクションで、そう宣言がある通り、本書は「ストーリーの本質」とでも言うべき「当たり前」の事を、丁寧に教えてくれる本だ。だが「当たり前」だったが故に意識した事が無かった「本質的に大事な事」を言葉にして再認識させられる体験は、物語創作者に多くの物を与えてくれる。かなりお勧め。
K.M.ワイランド
説明:作者の上二冊は脚本向けでなく小説向けの本。再入門とある様に、一度上の本や教室で挫折した人におすすめ。
キム・ハドソン
説明:脚本術の本だが、物語の性質を男女で分けるアプローチや、キャラクターのアーキタイプ毎の運用や見分け方等、一歩踏み込んだアプローチがされている本。これ単体で脚本術を学べるので、初心者から中級者まで役立つと思います。
ブレイク・スナイダー
説明:物語を10種類にカテゴライズした意欲的かつ有用な脚本術本。初心者から上級者まで学べる入りやすく深い内容。かなりお勧め。
リンダ・シガー
説明:脚本をリライティングと言う視点でパワーアップさせる為の本。中級から上級者向け。使いこなせれば、かなりの良書。
カール・イグレシアス
説明:感情と言う視点で説明された脚本術本。初心者から使えない事もないが、中級から上級者向け。人を感動させたいなら見て損はない。
ブライアン・マクドナルド
説明:脚本内のテーマや象徴と言った、見えないが伝わる要素と言う視点で書かれた脚本術の本。中級者から上級者向けだが、初心者でも得るものが多い良書。
紹介記事「インビジブルインクの法則」
ジョン・トゥルービー
説明:網羅的かつ濃密な内容と分厚さが特徴の脚本術本。読みやすいが、分量のせいで挫折率を上げているかも。完全に中級者から上級者向け。「3幕構成の次のステップへ」と帯に書いているが、伊達ではない。超おすすめ。
紹介記事「ストーリーの解剖学」
沼田 やすひろ
説明:日本で独自進化した脚本術の一つと言うイメージ。
紹介記事YouTubeで学べる。沼田やすひろストーリー創作講座まとめ
三宅 隆太
説明:日本では珍しいスクリプト・ドクター目線の映画脚本術本。海外の本の様に、ロジカルに教科書的に書かれた本が苦手な人には読みやすい。
ストーリーボード、コンテ、構図
ストーリーボードの教科書 伝える映像の設計図
説明:初心者が最初に手に取るなら、これって一冊。
【レビュー】「ストーリーボードの教科書 伝える映像の設計図」【書評】
クライマックスまで誘い込む絵作りの秘訣 ストーリーを語る人のための必須常識:明暗、構図、リズム、フレーミング
Filmmaker’s Eye -映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方-
映像の原則
「機動戦士ガンダム」などの作品で、50年近くにわたって映像業界の第一線で
活躍してきたアニメーション監督・富野由悠季が、
映画、TV、CM、MV、CG…etc、そして、実写・アニメーションにかかわらず、
すべての映像における演出の原則は同じであるという観点から、
映像作品を撮るために必要な基礎知識、心構え、応用法を全12章で詳細に解説。
Star Wars Storyboards: オリジナル・トリロジー
エピソード IV、V、VIのストーリーボードを、ルーカスフィルムが厳選した贅沢な1冊。
実際に使用されたストーリーボードに加え、初期のコンセプトや採用されなかったシーンの未公開ボードが満載。
本書でしか知ることのできない創造プロセスにまで踏み込んだ制作の舞台裏は、作品ファンだけでなく映画制作者、映画マニアにとっても貴重な資料となる一冊。
クリエイター
手塚治虫(鉄腕アトム、ブラックジャック)
関連記事:「手塚 治虫」簡易年表
漫画家特集
紹介記事:漫画家の手による漫画創作本をまとめたよ
田尻 智(ポケットモンスター)
説明:ゲームデザインの本。あのポケットモンスターの生みの親が、どの様なアプローチでデザインしたのかが書かれている。ゲームデザイナー以外が読んでも得るものは多い筈。
桝田 省治(俺の屍を超えていけ)
説明:俺の屍を超えていけの生みの親が、どの様にゲームをデザインしたのかが書かれた本。ゲーム以外のクリエイターが読んでも役立つ筈。
原理・原則
ロジェ・カイヨワ
説明:人が遊びを通して、何を楽しいと感じるかが説明されている本。エンターテイメントに関わる人は、そもそも「面白い」とは、人がどういった要素の組み合わせで感じるかを知る事で、発想の幅が広がるかも。
フランス・ヨハンソン
説明:アイデアの生み出し方の本。事例紹介も豊富で、読みやすい。
ジェームズ・W・ヤング
説明:アイデアの作り方の名著として有名な本。短いので、アイデアについて学びたい人は一度は読んだ方が良いだろう。
ユヴァル・ノア・ハラリ
説明:全人類史を「幸せ」と言う切り口で見ていく、世界中で話題になった本。かなり面白い。超おすすめ。
我々は不死と幸福、神性をめざし、ホモ・デウス(神のヒト)へと自らをアップグレードする。そのとき、格差は想像を絶するものとなる。
「私」は虚構なのか?生物はただのアルゴリズムであり、生物工学と情報工学の発達によって、資本主義や民主主義、自由主義は崩壊する。
『サピエンス全史』の著者が描く衝撃の未来!
Amazonより引用
説明:サピエンス全史では、過去から現代までを語った作者が本作では現代から未来を鋭い切り口で描き出した作品。
サピエンス全史を読んで面白かった人は、是非。
『サピエンス全史』で人類の「過去」を、『ホモ・デウス』で人類の「未来」を描き、世界中の読者に衝撃をあたえたユヴァル・ノア・ハラリ。
本書『21 Lessons』では、ついに人類の「現在」に焦点をあてる―。
テクノロジーや政治をめぐる難題から、この世界における真実、そして人生の意味まで、われわれが直面している21の重要テーマを取り上げ、正解の見えない今の時代に、どのように思考し行動すべきかを問う。
いまや全世界からその発言が注目されている、新たなる知の巨人は、ひとりのサピエンスとして何を考え、何を訴えるのか。
すべての現代人必読の21章。
Amazonより引用
説明:これまでの本で「過去」と「未来」に焦点を当てて来た作者が「現代」を鋭い切り口で描いた作品。
前2作が面白ければ、間違いなく本作も刺激的な筈だ。
ジャレド・ダイアモンド
説明:人類史の謎を解き明かす名著。これもかなり面白い。超おすすめ。本読むのが辛い人は、ナショナルジオグラフィック製作の映像がDVDで見れますよ。
アブラハム・ハロルド・マズロー
説明:欲求のピラミッドとか、どこかで聞いたことがある法則を考えた人の本。かなり挫折率高め。自信のある人はチャレンジ。
資料、図鑑、辞典
紹介記事「断面・分解・解剖図鑑特集」
説明:フィルムアート社の類語辞典シリーズ。創作のお供に。
紹介記事「資料・ハウツー本、出版社特集」
ネーミング辞典
テオプラストス
説明:ある種のキャラクターをまとめた本。時代を経ても変わらないステレオタイプの解説書。個人的に好き。
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